今から15年前。 2007年当時は、沖縄から通信科で参加する塾生が5名いました。 そこで、その年は、沖縄出張講座や現場視察会を開催したりしました。
2007年当時の、沖縄市の振興における一番の話題は、
“泡瀬干潟の埋め立て”でした。
「開発か?」「環境か?」。
何年も前から、沖縄市では、「泡瀬干潟」めぐって、 議論がずっと続いていました。
しかし、当時、埋立工事が始まっていました。 泡瀬干潟は、琉球列島最大(290ha)の干潟です。市街地に隣接しているにも関わらず、自然環境が保たれ、豊富な生物が残されています。
2006年4月に誕生した東門美津子沖縄市長は、
「東部海浜(泡瀬干潟埋立て)の是非については、すぐに判断は出せない。市民の負担、環境問題など中身の問題が明らかにされていない中で、 きちんと精査する必要がある。精査して駄目だと判断すれば、事業を止める勇気もある」
と公約し当選しました。
東門市長は、「市民の意見を聞いて判断する。」とのことで、
2007年12月の議会前には、その意思表示をするものとみられていました。
その一か月前に、泡瀬干潟視察の機会を持ちました。
「開発推進派の市民団体」と「開発反対派の市民団体」に直接ヒアリングの機会をいただき、双方の考え方に触れるとともに、沖縄市に設置された
「東部海浜開発事業検討会議」の副座長とも議論しました。
さらに、一般の地域住民の方にインタビューもさせていただきました。
私たちの立場はあくまでも、中立の立場です。
こうして、様々な立場の地元の方々の生の声をじっくりヒアリングし、それを受けて、私たちの見解もじっくり議論し、整理して、考えをまとめてみました。そして、視察参加メンバー有志にて、自分たちの考えたことを沖縄市長や国会議員に政策提言しました。
これまで、塾生の皆さんの現場を一緒に訪問させていただきながら、
一緒に課題に向き合い、一緒に議論し、一緒に学ばせていただきました。
住宅業界でのデベロッパーの仕事経験しかなかった自分にとって、
新しい国づくり・地域づくりを学ぶ学校運営に携わるにあたっては、
当初は本当に知らないことばかりの世界。
とにかく現場に、ということで、塾生プロジェクトの現場に機会が許す限りお伺いさせていただき、私自身、塾生の皆さんに育てていただきました。
■大前研一創設 NPO法人一新塾(東京・大阪・名古屋・仙台)
「一新塾体験セミナー&説明会」開催中!(リアル・オンライン)
https://www.isshinjuku.com/
■『第二の人生は志を生きる~サラリーマンから市民への転身』(一藝社)
NPO法人一新塾/森嶋伸夫 著
https://www.amazon.co.jp/dp/4863592485
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?