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一新塾講師に佛子園理事長の雄谷良成氏『ごちゃまぜの力~世代も障がいの有無も超えたまちづくり』

一昨日は、社会福祉法人佛子園理事長の雄谷良成(おおやりょうせい)氏に、石川県より、一新塾にお越しいただきご講義いただきました。テーマは『ごちゃまぜの力~世代も障がいの有無も超えたまちづくり』です。

雄谷氏はかねてより、日本の縦割りの福祉をごちゃまぜのまちづくりによって、イノベーションを起こし続けてこられました。

子どもたち、障害のある人、お年寄り、地域住民、みんなが集う、「ごちゃまぜ」をコンセプトとした福祉のまちづくりの実践。皆さんのプロジェクト実践に活かせる知恵が溢れています。

タテ割りだった福祉に大きなイノベーションをお越し、石川県で生まれたモデルが、今、全国に大きく広がっています。

2024年1月1日の能登半島地震。雄谷氏は理事長を務める輪島市河井町の「輪島KABULET」、能登町の「日本海倶楽部」が被災されながらも、1月2日より災害対策本部を立ち上げ、公益社団法人青年海外協力協会(JOCA)と連携して復旧活動に奔走されました。

災害時には、被災前にどれだけ地域の人たちとの人間関係ができているかが、とっても大切なこと深く実感させていただきました。

また、輪島KABULETでは、いち早く、被災者の方々の入浴受け入れで、多くの方々に元気と希望をもたらしました。

大変な状況の被災された方が、他の方の支援にご尽力されるお話もとても響きました。

ずっと地域の皆さまとつながりながら、ごちゃまぜでやっていくことは、平時の時も、有事の時も、大きな大きな力となることに驚かされました。ごちゃまぜの場が持つパワー、改めて、深く深く実感させていただきました。

また、防災予算の中に福祉の拠点・コミュニティセンターを設ける提言をされて、いよいよこの春には完成するそうです。こうしたモデルが能登の人たちの孤立を防ぐとともに、全国に広がります。

さらに、離職者を生まない組織運営のお知恵のお話も刺さりました。誰もが持つ、自己中心性バイアスを私たちはどう克服できるのか。

さらに「ありがとう」の奥行きの深さにドキッとさせられました。感謝にはレベルがあり上位のレベルで感謝することの大切さをご指摘いただきました。

◎ありがとうの3ステップ

1.承認
2.感謝
3.支持

「支持」とは、ありがとうの周知。
これによって組織への信頼感は大きくなるとのお話にハッとさせられました!

参加された塾生の皆さんのご感想と心に響いたお言葉です。

●ありがとうの質
●自己中心性バイアスがあることを自覚する
●組織を引っ張るために大切な「ありがとう」の3ステップ
●人が気持ちよく、やりがい持って働ける環境の創出
●人は孤立すると攻撃的になる。離職の可能性が高まる
●感謝のマネジメント組織づくり
●支える側・支えられる側ではなく、相互依存に!
●被災の中で新に気づけることがある
●二元論でなく混ぜることで意識を変えられる
●人はコミュニティの場を必要としている
●被災時には行政だけでなく個人の働きかけでも成果をあげられる
●地域住民を巻き込むことで行政に対し大きな効果を得る
●全体・未来を見通す力と人間を見る力
●小さなことからコツコツ始める

「人は人と交わるだけで元気になる!」

至る所で社会の歪が生まれ、生きづらさを感じる人が少なくない時代、どんな方でも、人生を丸ごと受けとめるごちゃまぜコミュニティの懐の深さ。居心地の良さ。主体性を引き出す力。

ごちゃまぜコミュニティが全国にますます広がっていることに大きな希望を感じました。未来を拓くお知恵に触れさせていただきました。

『NOTO, NOT ALONE 研究所』所長として雄谷氏は、能登の創造的復興に日々ご尽力されています。

★『NOTO, NOT ALONE 研究所』

★誰もが志を生きる一新塾


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