ロボッツ振り返り解説第28節 vs千葉
こんにちは、一色翔太です
それではディフェンディングチャンピオン千葉ジェッツふなばしとのホームゲームを振り返っていきます
・試合の振り返り
Game1 茨城63−92千葉
千葉は簡単に言うとディフェンスがすごく良い。やはりチャンピオンシップを狙うチームはさすがすげーなって感じ。ロボッツは出だしからキレがなく疲労感を感じるような、細部まで徹底できていない重い展開と雰囲気にさせられてしまった。結果的には29点差と大敗となってしまったが1Qの前半まではとんとんでお互いにシュートも決め合い、お互い良いところもミスもありお互い様な出だしのなか一歩抜け出したのが千葉。リバウンドからの切り返しがとにかく早い。リバウンド取る人ボールを受ける人リングに向かって走る人。それぞれ役割がきっちりしている。👇福澤のレイアップが外れてからリバウンド→赤穂のダンク。
この試合ディフェンスからトランジションのプレーで一番良かったプレー。👇ダンカンにダブルチーム仕掛けて髙橋がスティール。ボールプッシュして髙橋から福澤へ3Pを打たせる。ここで狙いすまして出てくるのがRDT。ReboundDaichiTaniguchi。リバウンドのフォローに入った谷口がチップしてタプスコットにアシスト。この一連の流れが波状攻撃のような感じで千葉はどうすることもできなかった。こういうプレーでの谷口の活躍を見たかった。この後にも富樫が3P決めた直後にお返し3Pをぶち込んで、エドワーズからテイクチャージ。いいぞいいぞと思いながら見ていました。
2Q魅せたのがこの日29歳の誕生日の福澤晃平。序盤から打っても決まらなかったが1本決めた後更に誕生日を自ら祝う3連チャン。会場も大盛り上がり。
2Q残り7:28ここで大野HCがタイムアウトを取って流れを切る。ここから残り2:58まで両チーム得点が動かないこう着状態。千葉も福澤に3本決められた後はその後佐藤を福澤にマークさせて簡単に打たせなかった。身長差20センチにリーチも長そうなのでこのマッチアップは福澤にとって厳しくなる。ロボッツはタイムアウト後も福澤に任せすぎたオフェンスになってしまったので千葉としても的を絞りやすく守りやすかったんじゃないかな。この得点が動かない時間帯にジェイコブセンのインサイドを起点にしてそれから外に展開するような形で得点をつなぎたかった。福澤頼みでオフェンスの引き出しが空っぽになってしまった状況。その間ディフェンスで我慢して相手に決めさせなかったのがなんとか粘れた要因。ここでディフェンスも崩壊していたらもっと早く試合が決していたかもしれない。なのでこういった我慢の時間が出せるのは良いこと。👇タプスコットが苦しめられた千葉のディフェンス。ドライブに対しての寄せやシュートチェックに必ず千葉の選手が顔出し手を出してくるので簡単に決めることはできなかった。タプスコットはここまではこれを得点やファウルをもらうことができていただけにディフェンスが一枚上手で得点が伸びない。結果ここ最近は安心と信頼の得点力を発揮してきて頼っていたタプスコットが抑えられるとどこで得点取れば良いのかと悩みどころが生まれてしまった。
なんとか11点差に踏みとどまって迎える3Q。この試合で一番良かったのがこの3Q。序盤は外ばかりでイマイチな出だしで千葉に攻めたてられて早めのタイムアウト。6:25コートに入った谷口。ここで流れを変えたのが福澤谷口コンビ。福澤決めた4本目の3P。このスクリーンをがっちりかけたのが谷口。これよこれ!まさにDTのこれを見たかったよ。開幕から谷口のスクリーン谷口のスクリーン谷口のスクリーン、、、と何回も言っていたのがこれ。こういう仕事よ。これが増えれば福澤の3Pもっと打てる回数増えるし周りが打たせてあげる環境を作ってあげたい。この映像はバスケットLIVEのハイライトにもなかったので3Q残り6:22の福澤の3Pのシーンを見返してください。この後福澤谷口の2メンゲームで福澤がディフェンスを引き寄せて谷口がポップしてトップでオープンで3Pを決める。さっきの福澤がフリになってディフェンスが警戒したところ谷口。良いコンビネーションでした。この3Qでもうひとつ良かったのがエドワーズとダンカンを3Fに追い込んだこと。3Q終了時点で57−70。まだまだチャンスあるしさあ最後のチャレンジだという4Qに入る。開始早々にダンカンが福澤にムービングスクリーンでファウルを取られる。千葉ブースターからしたらダンカンバカヤロウでしょう。福澤グッジョブ。代わりに3Fのエドワーズを投入。ロボッツは千葉のインサイドを攻め込むところから攻撃の糸口、反撃の狼煙のきっかけを作りたかった。がしかしこの後のロボッツは単発な攻撃でボールが外を回っているだけの時間が続く。タプスコットのドライブもスミスのディフェンスに入り込めず。スミスのような動けるタイプの選手に対してはタプスコットは相性悪いのかなって感じた。自分よりサイズが合ってもダンカンとかエドワーズの方が攻めやすいんじゃないかなって思う。福澤の対しても千葉のディフェンスは緩めない。結果的に自分で難しいシュートを打たざるを得なくなってしまった。この時間平尾髙橋をベンチに下げて福澤をPGので起用。マッチアップの相手は藤永。ハードなディフェンスでしつこくついてくるし手も出してくるし正直相手するのめんどくさいしだるいわ−って思う選手。攻めるポイントが福澤とタプスコットしかなかったので苦しい時間帯となってしまった。じわりじわりと点差が開きオフィシャルタイムアウト。千葉はエドワーズも下げて若手とベンチメンバーの5人に。残り4分あたりでは遥とゴメスがスタンバイ。早々に相手に合わせてゲームを終わらせムードに。これ以降は特に書くことはなし。前からそうだけどリッチHCはなんか諦めが早いと言うか悪あがきをしないし、最善を尽くしたかと言えばノーだと思う。タイムアウトは相変わらず使い切らずにお残しに。選手が少なくタフな状況なのは試合前から分かっていたことで点差が開きそうになったとき、開いた時の修正は選手任せに見えてしまうのは気のせいかな。選手が良ければ渋谷戦のように20点ひっくり返すし、この試合のようにどうしようもできないような状況で頼りたいのはベンチワーク。4Qは一番最初のダンカンのFで少し光が見えたけどすぐに扉が閉じて突き放されてしまった。解説をしていて困るのはこういう試合。あの手この手でなんとか追いつこうとする姿勢って見えるものなんだけどこの試合に関してはなかったかな。とにかく千葉のディフェンス半端なく良いなって感じた試合でした。
Game2 茨城82−87千葉
1Qは前日と同じような展開に。千葉の強固なディフェンスに中まで攻め込むことができない。この千葉戦はパスミスとドライブからボールを失うのが目立った。1Qだけでターンオーバーが9個。一つのQでの最多ターンオーバーなんじゃないかな。最近対戦したどのチームよりディフェンスのスピードが速いように感じた。1on1でもヘルプでも。攻めようとしても何重にも扉があって開けても開けても新しい扉が立ちふさがるかのようなディフェンス。このディフェンスの感覚は対戦しないとわからないんだろうなと思うけど相当緻密に徹底して練習しているんだなった思います。10−20で終えたけどここまでミスが多くても10点差で持ちこたえているのはディフェンスの粘りもあってかな。レフェリーに対して両チーム選手コーチともに納得いかないジャッジが多く試合が止まるシーンがあって時間経つの遅いな−って感じた1Q。これは2Qも同様なんだけどやたらとレフェリーにあれはどうなのなんでなの?っていう問いかけが多くてなーんか試合がいまいち引き締まらない。2Q最初のロボッツのオフェンス。これに対する千葉のディフェンスがマジでお見事。なんか芸術的な感動するようなディフェンスだった。藤永とファラーズがスイッチして藤永が谷口に。これを流れるように原に受け渡す。その谷口からジェイコブセンへポストでボールが入ったら原がボールサイドからダブルチームを仕掛ける。谷口にファラーズがローテーションして藤永がゴール下にいる遥をヘルプ。原がダブルチームの後に逆サイドの遥について藤永を上に押し出す。谷口は遥のところが一瞬チャンスになったのでパスを出すが原が間に合いスティール。長々書いて文章では読んでもよくわからないと思うので(じゃあ書くなよ)2Q頭の千葉のディフェンスを見てください。1Qと比べてミスは減り攻めあぐねるような場面は感じなかった。少し慣れてきたのはあるはず。👇このパス&ゴーからのand1は見事鶴巻のスミスの逆をつく動きとジェイコブセンのドンピシャのバウンズパス。こういった裏を取るプレーが出てきたことは良いこと。
2Q終わって30−38と2点詰めて折り返し。一つ気になったのがFTの成功率。9/15で60%。15本打てているのはかなり上出来な方でファウルもそれなりにもらえている。ここ数試合80%以上は決めているのに対してこれは悪い数字。良いものもチームに伝染していくけど負の要素も不思議と伝染するものでいつも入るシュートが入らなくなる。それでもGame1と違って粘りがあるので8点差につけることができているんじゃないかな。後半入って驚異の追い上げ。特に福澤、鶴巻の3Pが決まり点数伸ばしてきたし、Game1から眠っていた平尾もやっと目を覚まして元気出てきた様子。3Qはお互いのオフェンスが上手く噛み合って点の取り合い。千葉相手にこの点の取り合いができるってBuild−Upしている証拠。4Qも一進一退。逆転する場面もありGame1とは大違いな展開。自分もそうだしきっと茨城放送の皆さんも「昨日この試合やってくれよ」と思ったはず。後半のロボッツはミスも少なくゴールへアタックできていたし残り6分切って鶴巻タプスコットのFTで同点逆転に。リードも奪ってオフィシャルタイムアウトに入れるなんて1Qの時点では想像できなかった。👇お待ちかねジェイコブ先生のお時間。この時間帯にこの走り。36:52両チーム最長のプレータイム。スタートダッシュからダンカンを突き放し、ヤベってなったダンカン必死に追いかけるもジェイコブ先生はリーグで一番走れるセンターなので追いつくはずない。右手で「ココニダシテクダサイ!」ってターゲットハンド出していますね。これお手本です。試合前にU12の子どもたちにボールのもらい方について指導しました。これこれ。生きる教材。今日参加してくれた子どもたちとコーチの皆さんこれ参考にしてね!
よしよし勝ちが見えてきたってところでさっき走られたダンカンが3Pを決めてくる。今度はロボッツブースターがダンカンバカヤロウってなったはず。これで74−74の同点。千葉は4Fで温存していたスミスを投入。ここから千葉はスミスで攻める。結果的にだがこの選択が千葉に勝ちを呼び込んだ。鶴巻はスミスに対して2連続ファウルで5Fで退場。最後に試合を決めたのがスミスのこれ👇切れ味抜群のクロスオーバーから超打点高めの3P。時が止まるような高い弧を描いてスウィッシュ。これはもうスミスを褒めるしかないよ。
👇遥の試合後のツイート
あの場面で決められた本人が一番悔しいのは間違いない。責任感じるのも分からなくはないが、誰もあれは責めないし責めれない。例え鶴巻がついていようがタプスコットだろうがスミスは決めていたんじゃないかな。それだけ今節のスミスは良いプレーをしていた。これが試合を決めたプレーになってしまったがこの試合は千葉も茨城も見ていた人皆が面白い試合だったと言えるんじゃないかな。試合の見どころではスミスの3Pに要注意たは言ったけど3Pは彼の得意なことの一つでドライブの鋭さやボールプッシュの速さ、ディフェンスでの頑張りなど全ての面で高いレベルでプレーする本当に良い選手。Game1と違って最後まで王者相手に戦えたことは自信に繋げて良い。選手の頑張りはすごかったし粘りの納豆バスケも発揮していた。Game1 のように選手がうまくいかない時にコーチ陣が助けてあげるような場面が出てくればもっと安定するんじゃないかな。この試合でもロボッツのベンチポイントは「0」今シーズン2回目かな。ここの底上げがないと上位チームから勝ちを奪うのは難しい。谷口は思い切り打っているしそんなに心配していないが髙橋とハビ。プレータイムが増えてきたなかで自分が打たなきゃ行けない場面があって、途中交代で求められるのは数多く打って決めるとかではなく1/1だったり1/2とかそういうもの。練習の時から積極的に試合でチャンスがあった時のようなシュートを打ちにいったり、控えの位置付けでワンポイントで出場ではなく今はチームのローテーションで活躍しなければいけない存在なんだという気持ちの持ちようで残りのシーズン頑張ってもらいたいです。特に髙橋はシュート打つ時にどこか不安な感じが出ちゃっているような気がするので、本来もっと入るし得点力もある選手なので自信を持てるような準備と練習をして試合で発揮してほしいです。この後も川崎、宇都宮と強豪相手が続くけどこれを1勝でももぎ取ることができたらシーズンの終わりに向けて良い状態に持っていけるんじゃないかなと思います。
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見どころ解説第29節vs川崎ブレイブサンダース
一色翔太
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