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学びを捨てて、また学んで、捨てる・・・ってどういうこと?

名著GIVE&TAKEの著者、待望の3作目。

最近よく聞くアンラーン的なアプローチを深め、学びを「知識をリセットし進化させるための必要性」としている所に共感。自身のリサーチと数々の興味深い事例とセットで、新しいアイデアを論理的かつ楽しく解説されている読み終えるのがもったいなく感じるほどの良書でした。

“教育とは私たちが生涯にわたり草案を何度も描き直す習慣を築くこと
そして生涯にわたり学び続ける能力を培うこと“

というフレーズが本の中にあります。

デザイナーは職業柄「自分のみつけた定義を研ぎ澄ましつつも間違っていれば壊す」を日々の仕事でやっています。実は、これが流動的な時代におけるプロジェクトづくりのマインドセット(かつ練習)になっているんじゃないかな・・という視点をこの本からの学びとして得ることができました。

相手を説得するのであれば
高い理由の質と、理由や根拠の数よりも整合性が求められる
そして、相手に自分で決める余地を与える

また、このあたりのフレーズはマーケティングにおけるストーリーからナラティブへの変化とも連動していると思いましたね。

売れないアマチュアミュージシャンは平均で約7年ほどは
周囲のアドバイスを聞かない傾向がある

このあたりの事例の選び方は、とてもアダム・グラントっぽいユーモがあり、そして経験上「そうだよなぁ」と納得する例示でした。

●THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す(アダム・グラント、2022年、三笠書房)


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