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『わが秋のうた』品川陽子詩抄 (No.11)
わが秋のうた
ひねもす
すゞやかに
風は草の実を
ゆるがせ
夜もすがら
このこゝろ
悲しみを詩にして
鳴りいでつ
タイプ原稿より
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(『品川陽子詩抄』平成25(2013)年10月
柏崎ふるさと人物館発行 より)
※サムネイルの画像 出典:国立国会図書館「NDLイメージバンク」
杉浦非水創作図案集
(https://rnavi.ndl.go.jp/imagebank/data/post-172.html)
「わが秋のうた」は「婦人之友」21(12)昭和2年12月1日發行での
入選作品です。
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詩 選 評
佐 藤 春 夫
今月は幸にも佳篇に乏しくなかつた。
品川くんは久しぶりでたくさんの佳作を示した。十篇ばかりの作はみな愛誦すべきものであつた。そのうちから三篇だけをここに掲げた。單純な言葉に複雜な思ひを籠めて、この人は天の成せる抒情詩人だと思ふ。[中略]今月は佳篇に乏しくなかつたのは選者にとつても幸福である。
「婦人之友」21(12)昭和2年12月1日發行より
国立国会図書館所蔵
※「わが秋のうた」は昭和25年「秋のうた」というタイトルで池内友次郎氏により曲がつけられ、中学2年の音楽の教科書に掲載されます。(品川陽子詩抄、No.58で紹介します。)
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品川 陽子(明治38年(1905)12月6日―平成4年 (1992) 12月12日)
本名は品川 約百
新潟県柏崎町納屋町に生まれる
詩人
佐藤春夫に師事
兄に、本郷の古書店「ペリカン書房」の品川力、弟は、版画家の品川工
写真はペリカンレストランで撮られたものと思われる。