大 杉 栄→菊 池 與志夫 宛書簡 20 一錢亭文庫 / 菊池 與志夫 2022年12月18日 09:33 □ 神と國家の飜譯はありません。 又、僕も今それを飜譯して見ようと云ふ氣もありません。だけれど、國家論としてはクロポトキンの『國家論』の方がずつといいからです。そして神に就いては、今日の僕等には殆んどもう何んにも云ふ必要がないからです。 尤も今、遠藤無水といふ男が『神と國家』の飜譯をあちこちの出版屋へ持ち歩いてゐるさうですが、よしそれが出ても、僕はあの男のものはちつとも信用しません。 猶バクウニンに就いては、僕は今單行本を書く準備中なんですが、多分來年正月號の『改造』には『マルクスとバクウニン』と云ふ題で、其の一部分の發表が出來ようかと思つてゐます。 おひまの時に、お遊びに御いでなさい。僕は今駒込片町十五の勞働運動社にゐます。吉祥寺前停留場から少し先きの、駒込警察の筋向ひです。 十月十八日(大正十一年) 大 杉 榮 菊 池 與 志 夫 樣(本郷區駒込片町十五から牛込區河田町へ) □大杉栄全集第四巻、p.566,567,大正15.9.8※ 大杉榮氏を憶ふ (上)※ 大杉榮全集※ サムネイルはミハイル・バクーニン。 #大杉栄 #バクウニン #クロポトキン #マルクス #大杉栄全集 ※関連記事 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #マルクス #大杉栄 #クロポトキン #大杉栄全集 #バクウニン 20