【1分集中炭酸パック】パッケージデザインの話
[パッケージデザイン提案とその過程]
パッケージデザインは成果物こそ立体ですが、そのデザインの過程では平面としてデザインを行ないます。デザインの提案をする際には、この平面のデザインを、クライアントが仕上がりをイメージできるようなかたちで提案する必要があります。
たとえば箱のデザインなら、正面、上面といった各面のデザインと展開図に加えて、仕上がりの立体イメージを作って提案します。私の場合は基本、最終仕上がりがイメージつきやすいよう、なるべく立体的に、基本はIllustratorのみを使って、細かいところまで再現します。容器の質感、化粧箱の紙質の表情など立体的に見えるように影をつけたり、リアリティを重視しています。
株式会社pdc 1分集中炭酸パック 30g
[クライアント・アイテム情報]
クライアント:株式会社pdc様
ブランド:新ブランド
内容量:30g 発売日:2023年9月
販売店:全国のロフト・ハンズなどのバラエティショップ
\さて、デザイン提案のお話です/
最終的な提案数は30案ほどになったかと思いますが、かいつまんで掲載いたします!
[初回のパッケージデザイン提案]
初回のデザイン提案はなるべく箱の形状や見た目の雰囲気を大きく振って提案します。容器は固まっていましたので、加飾違いでの提案です。
[細かい仕様の説明などを盛り込む]
各デザイン案の細かい仕様を記載し、文言も振ったりして、提案を続けます。
[お客様からのフィードバック]
お客様のフォードバックの内容から、先方が求めらているデザインの解像度を徐々に上げていきます。
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さらにブラッシュを繰り返し、徐々にシンプルになっていきました。
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その後、最終の段階ではシンプルな「1分集中炭酸パック」を容器、箱の正面縦書きでFix。あとは自体違いやカラーリング、デザインの細かいバランスなどを見て最終段階です。
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さらに細かく
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そして、絞って絞って・・・
[最終デザインが決定]
さて、ようやくデザイン案が決定!
シンプル案に落ち着きましたね^^
余談ですが、デザイン決定後の入稿データのお話です。
その後、容器/化粧箱/POPシールの薬事確認を行い、各版下をそれぞれの業者へ入稿します。
[クレジット]
訴求提案・薬事、アートディレクション、デザイナー、CMF・DTP:渡辺一生
そんなわけで、仕事の裏側!的な投稿でした。また機会がありましたら、こんな形で記事にしますね〜
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profile
2011年武蔵野美術大学卒業。関西某化粧品OEMメーカーの商品開発部に入社。その後、化粧品メーカー、フリーランスを経て、現在は関西の化粧品メーカーの取締役CCOを務める。今まで、累計数百以上の化粧品開発に携わった経験と商品企画・原料・資材購買・薬事法など、業界専門知識を有するデザイナー兼OEMディレクターとして活動中。化粧品業界の面白さやギモン?を発信していきます。化粧品検定1級.
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