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お金の価値は落ち続ける
農業3年目・・・今シーズンも、無事、収穫に漕ぎつけました。
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昨年並みに収穫できたと思います。世の中では、(その真偽はさておき)おコメが不足して大変だといった話もありましたが、幸い、私は私の家族を守る分だけの食べ物を確保できたようです。
3年前、「これから物価高になる」、「食料などの必需品の値段が上がる」といって始めた農業・・・当時は、周りに話しても「へぇ~~~」くらいの反応くらいしかありませんでした。でも、じわりじわりと、その予感は現実になってきました。
そりゃ、そうなりますよ???
こういう記事、今更、細かく分析するつもりはありません。
ただ、ひとつだけ言えることは、こうした値上げに備えて、「買いだめをしましょう」などという対策は、まるで問題の本質を捉えていない解決策だろうということです。ほとんど「焼け石に水」といった程度の効果しかないでしょう。
そもそも、今、私たちの目の前で起こっている現象を、「物価高」や「値上げ」という言葉で表現するのは、とても表面的な見方に過ぎない可能性があります。
ズバリ言ってしまえば、今、起こりつつあるのは、現行の通貨制度の崩壊であり、既に地盤沈下が始まっているということです。
かつて、基軸通貨であるドル札は兌換紙幣でした。具体的には「1オンス=35ドル」という固定比率で、ドルは金(ゴールド)と交換できるようになっていました。つまり、ドルの価値は、「いつでも金と交換できる」という裏付けがあったわけです。それがいわゆる「金本位制」と呼ばれるものです。
世界各国の通貨も、一定の比率でドルとの交換がなされていました。したがって、世界の通貨は「いつでも金と交換できる」ということによって、価値が裏付けられていたわけです。
それが1971年、突如、ドルは固定比率で金と交換しないという発表がなされました。これが、ニクソン・ショックです。
通貨制度を考えるうえで、このニクソン・ショックのインパクトは、とても重大に捉えなければなりません。何故ならば、手元にあるお金の価値が根底から揺らいだともいえるからです。
うん?そしたら、今のお金の価値は、何によって裏付けされてるの???
繰り返しますが、現物と切り離された今の制度、不換通貨というものは、「この紙きれには、そしてその数字には、それだけの価値がある」ということを政府が言っているだけのものでしかないんです。現物の裏付けなど全くない。ただ信用だけで成り立つものです。本質的には全く無価値なものをたったそれだけで全ての人々が信じ切ってしまっている状態なんです。
そう、そういうことです。
つまり、現行の通貨制度というのは、中央銀行や政府をはじめとした「仕組み」全体を信用することで成り立っているわけです。それらの「仕組み」を裏付けとして成立しているのが、今の通貨ということになります。
ここで問題です。
今の仕組み、信用できます?政府、大丈夫です?
裏金がどうだの、公約守らないだの、保身に走ってばかりだの、また税金が増えるだの・・・いろいろあると思います。私なりのレッドライン(踏み越えてはならない線)は、やはりワクチンでしょうかね。
こちらの記事では、言葉遊びをしながら、責任を回避している厚労省の問題点を指摘しました。本来の役割とは真逆の役割を演じており、国民の命を弄ぶサイテーな行為だと思います。
公的機関だから正しい?あほらしい限りです。
財産や国土ばかりでなく、国民の命まで売り渡すに至った「仕組み」は、もはや、その存在意義を失ったといえます。とてもではないですが、信用するに値しません。
そして、それは日本だけの問題ではありません。世界中で起こった事件でした。
さらに、そこには政府だけではなく、経済システム全体に対する不信もあります。株主ばかりに力が集中してしまっている株主資本主義によって、格差は広がるばかりです。富める人ばかりがとことん富み、貧困にあえぐ人々の数がどんどんと増えてしまってきています。
事ここに至って、この「仕組み」は、私たち民衆のためにあるわけではなく、一部の権力者・富裕者たちのためにあるのだということに、大勢の人々が気づき始めました。今の「仕組み」は、もう信じられないという人々には、それぞれ、いろんな理由が挙げられることでしょう。それだけ事態は深刻化しているともいえます。
そんなふうに「仕組み」が信用されなくなってしまったら、それに裏付けられていた通貨の価値は、当然ながら下がってしまいます。そして、通貨の価値が下がるわけですから、相対的に全てのモノの価値が上がることになります。
そうなんです。
今、起こりつつあることは、物価高というよりも、現行通貨の価値下落だと捉えた方がいいということです。
ビットコイン、さらに値を上げてきています。
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新NISAなどにかこつけて、ドル建ての資産を買わされている日本人を横目に、当のドルを使っているアメリカ人は熱心にビットコインを買い漁っていたりします。
金の価格も同様です。
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完全に西側陣営に取り込まれている日本人には理解が難しいのかもしれません。しかし、BRICSなどは、現行の通貨制度の限界を見据えつつ、脱ドルを標榜しながら、金の保有高を高めてきています。つまり、これから先の金の値上がりも、十分に予見しうる状態なのです。
短期的な上下の振りはあるとしても、大局的な視点から、現行の通貨価値が下がると考えれば、こうした動きは至極自然なことです。
さてさて・・・そうだとして、問題は世界がこんなふうに動いているなかで、自分はどういう人生を過ごしていくか?ということです。
人生は、一種のゲームのようなものです。こうしたゲーム設定下で、何を目的にして楽しむかは、それぞれ自分たちで決めればいいことです。
「『仕組み』を立て直す!信頼できる政府を作り直す!」
「とことん権力者・富裕者の側になって生き残ってやる!」
「もういっそ極貧人生を選んで、ひっそりと死んでやる」
「『仕組み』とは完全に決別して、徹底した自給自足の生活をしてやる!」
いろいろあると思います。そうそう、いろいろやってみればいいと思うのです。それこそが人生です。
ただひとつだけ・・・「まさかこんな風になるとは思わなかった」、「こんな世の中になってるなんて知らなかった」みたいな、言い訳をする人生だけはやめましょう。野暮です。
他責にしたって、何もいいことありませんし、何の解決にも繋がりません。それぞれが自分の責任で、自分の人生を生きるということでいいんじゃないでしょうかね。
私は、今の「仕組み」に振り回されることなく、淡々と自分が生きやすい環境を作っていくつもりです。最終的に、それが新しい「仕組み」になっていくのなら、なおよしといったところです。
「仕組み」なんて、作るものではないです。やっていたら、勝手にできあがるものです。後生大事に「仕組み」にすがって生きている人たちは、後にそれが、自分たちを守ってくれるためにあるものではないことに気付くことになるでしょう。
お金???
まぁ、大事でしょうけど、そこまで目くじら立てることもないかもですね。それよりも、今年もきちんと収穫できた喜びを噛みしめたいです(笑)。農作物の重要性、これからもっともっと高まっていきます。
さてさて、そんな感じで今日も淡々といきましょう。