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ルールよりも「心がけ」

農作業をしていると、いつも声をかけてくれるベテラン・おばあちゃんが、いろんなことを教えてくれます

例えば、こうやって田んぼの際から、道に向かって伸びている草は、田んぼを管理している人が抜くのだそうです。

そう聞いていたので、私が借りているもうひとつの田んぼも、ちょっと手入れをしないといけないと思いました。

道から草が生えているだけでなく、田んぼの雑草が、若干、道にかぶさるくらいに大きくなってしまいました。

いや、これまでも気になってはいたのですが、いろいろと他の作業があったので、なかなか手が付けられずにいたのです。

なのでこの日、ガーッと鎌で刈ってやりました

刈っていくと、田んぼの際もスッキリです。

それにしても、この季節の雑草の生え方は尋常じゃないです。2か月前こんなに生えていた雑草が・・・

こんなにスッキリした!と写真を撮りました。

でも、また2カ月経つと、こんなになっちゃうんです。

この間、スマホを変えたので、写真の画質がだいぶ違っていますが、この写真右側の薄い緑のところ、雑草がギッシリです。

ということで、ここもきちんとしておかないと、お隣に迷惑がかかると思い、鎌で刈っていきました

そんなわけで、この日の雑草刈りは、自分の田畑のための農作業というよりも、周りの人たちへの配慮として行いました。

ところで、よく周りを見てみると、田んぼの周りだけど、私有地のようなところだったり、田んぼの近くではあるけれど、明らかに公道に生えている草だったり、雑草が生えているパターンには、いろんなものがあります。

いろいろと疑問に思った(もしかしたら、何か特別な「河口湖ルール」みたいなものがあるかもしれないと思った)ので、農業リーダー・軍曹殿に、そういったケースはどうしたらいいのか聞いてみました

すると、軍曹殿から返ってきた答えは「そんなルールは特にないよ。気づいた人がやればいいんだ」とのことでした。

そう、実はそんなに明確なルールはないのです。

そういえば、私に声をかけてくれたベテラン・おばあちゃんも、私の田んぼの周りの雑草は、気づいたときにはおばあちゃん自身が引っこ抜いていたと言っていました。

つまり、おばあちゃんが言っていたことを、正確に受け取ると「田んぼの周りの雑草は、その田んぼを借りた人が雑草を抜く」のがルールなのではなく、「田んぼを借りている人は、その田んぼの周りの雑草にも気を配りなさい」ということだったのです。「心がけ」というやつです。

なんだか、妙に納得してしまいました。そっちの方がいいです。

ルールで縛られて、「こうしなければならない」と頭ごなしに言われるよりも、「こういうところを気をつけてね」と心がけるべきポイントを教えてもらい、それを自主的に行う方が、ずっと気分が楽です。そしてきっと、その方がうまく回ります

忙しい時は、できないことだってあります。逆に余裕があるときは、ちょっと広めに対応することだって可能です。その場所にいる人たちが、「心がけ」で助け合うことができれば、そこにいる人々(リソース)は、自ずと柔軟に、最適なかたちで割り当てられることになるわけです。

ただし、そういう「心がけ」ができない人たちが多くなってくると、それを何とかしないといけなくなります。だからこそ、それを縛るためにルールというものがあるのでしょう。

そして、ルールにルールを重ねていくと、タコの足が絡み合うかの如く、自滅の一途をたどる結果になったりします。

法律だってルールです。今の世の中、そんなルールで雁字搦めになっています。

しかし、ルールについて、そういう(「心がけ」ができないなど、人間の愚かさから生まれているという)根源的な意味から考えてみると、ルールなどというのは、本来、必要ないということなのだと思います。

今の私たちがルールを必要としているのは、今の人類が、「心がけ」だけでは共存できるほど賢くないことの証左でしょう。そんなルールで自分たちを縛って、そのルール(法律)をよく知っている人が「エライ」とされる社会などというものは、まだまだ発展途上だし、人類の賢さというのは、未だその程度ということなのだと思います。

うん?でも、ルールがないと秩序が保てない?抜け駆けするやつが出てくる?インチキするやつが得をする?

そう、それら全部が、人類の賢さが一定レベルに至っていないから出てくる発想です。今は、それでもいいと思います。仕方ありません。

けれども、これから私たちが生きるであろう未来を考えるとき、そうしたルールに対する考え方は、ガラリと変えていく必要があるかもしれません。

仮に真面目に考えるとしたら、私は、そんな「デーモン」に負けるわけにはいきません。ということで、AIとゲノム編集に頼らない「神人」を目指したいと思います。

「「神人」ってなんだべさ?」より引用

私は、いつまでも、今の人類を続けていくつもりはありません。ルールはあっても結構ですが、常にそれに縛られながら生きていく存在にはなりたくないです。
※この世界には、何やら変なルールで人々を縛り付けようと考えてる輩もいるみたいですし・・・。

それよりも私は、お互いの約束を大事にしたり、「心がけ」を共有したりすることで、気持ちよく生きられる存在でありたいし、またそういう社会のなかで生きていきたいと思うのでした。

ということで、まずは私自身、そういう「心がけ」を大切にしたいと思います。引き続き、周囲に気を配った草刈りも頑張りますっ!


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