担当者だったら心労で参っちゃう
世の中、いろんなお仕事があります。「職業に貴賎なし」、すべてのお仕事には意味があると思います。
いろいろあるなかで、ワクチン接種を進めなければいけない人たちというのもいます。日本政府でいうと、この方が責任者なんでしょうかね。
通常の社会活動に戻すためには、ワクチン接種を進めなければいかん!ということで、そりゃ担当大臣としては必死なはずです。
現状、日本のワクチン接種率は頭打ちになっています。
こんな状況では、まるでいけません。先ほどの堀内大臣のお話を真摯に受け止めて考えれば、通常の社会活動の再開など、とても望める状況にはありません。
あ、いやでも、ちょっと待ってください。
新型コロナウイルスの国内の感染者数と死者数って、こんな感じなんですけど、これでもワクチン接種が必要な理由ってなんでしたっけ?
これを見る限り、「さざ波」すらもない状況にみえます。もう収束してません?
違います?違うのかな?違えば?違え!!!
そうですよね、違え!!!です。
ワクチン接種推進担当大臣なんですから、ワクチン接種が必要ないなんて言われたら失職してしまいます。
ワクチン接種推進担当というお仕事柄、これ自体を否定することができないとすると、ワクチン接種を進めるための理由をみつけることが、仕事になっていくのは必然です(違う気もするけど、それありきならしゃーない)。
何かないかなぁ・・・。
o(゚Д゚ = ゚Д゚)o キョロキョロ
よし、これだっ!
PCR検査を無料化して、ジャンジャカ検査をしてもらえば、陽性者を感染者としてカウントし、コロナ被害を「演出」できます。そうなれば、ワクチン接種を呼びかけやすいです。
でも、それだけでは心もとない・・・そしたら、これだっ!!
濃厚接触者、これならいけます。感染者数も死者数も増えていないけれども、濃厚接触者数だったら、まだまだ伸びしろがあります。
こんな風に「対応しきれない」という声が増えてくれば、通常の社会活動を取り戻すという大義名分のもと、ワクチン接種を進めやすくもなるでしょう。
ただし、濃厚接触者の数を増やすにしても、少し知恵を絞らないといけません。
濃厚接触者の定義は、国立感染症研究所の「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(2021年1月8日版)」によると、以下の通りとされています。
こうしてみてみると、濃厚接触者を増やすのも、なかなかにハードルが高いと考えられます。
今のように、どこもかしこもマスクをしているような社会の中で、マスクなし(感染予防策なし)のまま、1メートルの距離で15分以上も会話するなんてこと、ほとんど見かけません。
ただし、航空機内については、少し多めに記述されています。
航空機内のルールは、元々ゴチャゴチャと書いてあるので、濃厚接触者の数を増やそうと思ったら、ここをいじれると思ったのかもしれません。
けど、ダメでした。
同じ航空機に搭乗していた人全員を濃厚接触者としようと画策してみたものの、結局、従来通りの扱いに戻したようです。
濃厚接触者を問題化させて、ワクチン接種を進ませよう作戦も試みられました。
けれども、これも空振りです。
濃厚接触者をめぐる、このあたりの政府対応は、だいぶヒドイように思います。しかし、ワクチン接種を進めるお仕事をしている人たちからすると、あの手この手を使って、とにかく何とかしたいということなのでしょう。
今のところ、(マスコミも含めて)ワクチン接種推進担当のお立場は、無理筋を通そうとするくらい八方ふさがり状態にみえます。私が担当だったら、心労で参ってしまうかもしれません。同情はしませんけれども、いろいろと大変なのだろうということくらいは、お察しいたします。
何もないなか、ほじくり返そうとしたら、こんなのにしか出てきません。
それ・・・どうなん?
いずれにせよ、私は第三者です。第三者として、次はどんな手でくるのか、ご担当者様のお仕事ぶり、とくと拝見させていただきたいと思います。