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失敗もするけどやっていくぞ
稲の種まきと育苗が始まりました。
先日、大型種まき機のセッティングをしましたが、前回は悪天候のため、大型種まき機は使わず、手で種もみをまくことになりました。
しかし、今回はいよいよ種まき機の登場です。
ひとまず、試験運転をしてみて、どんな感じか確認してみます。
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おおおおおお!!!!!
ハッキリ言って、完璧ですっ!
この日は、約80枚のトレイに種まきをする予定でしたが、既に前日に床土のセッティングが終わっているので、試運転の状況を見る限り、1時間もかからずに終わるくらいの感触でした。
いやー、今日はお昼前には、種まき終わっちゃうかな?
漂いまくる楽勝ムード・・・しかし、そんなに簡単には終わりません。
5~6枚育苗トレイを通していくと、種もみがまばらにしかまかれなくなるのです。途中、手で調整したりもしますが、あまり効率が上がりません。
調子がよろしくないので、種もみが落ちる口を少し広げて、種もみがたくさん出るようにもしてみました。これで一瞬、良くはなるのですが、それでもすぐに種もみが、あまりまかれなくなってしまいます。
どうやら原因は、種もみが湿っていて、機械のローラーに貼り付いてしまい、うまくトレイに落ちてくれなくなることのようでした。なかなか、一筋縄ではいきません。この大型種まき機は、今回、久々の登場だったため、そのあたりの管理がちょっと疎かになった状態のようでした。
ということで、一旦、作業を中止して、種もみを乾かすことにしました。
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表面はすぐに乾くので、数分単位で、かき混ぜてあげるだけで、結構順調に種もみの湿気は取れました。
よしっ!これで順調に種まきができる!!!
喜び勇んで、再び種まき機を動かし始めました。
もう、先ほどとは全然違います。超順調!!!
順調すぎて、むしろ「ん?ちょっと種もみが多く出てない?」という感じです。さっき、調子が悪かった時、種もみがたくさん出るように口を広げてしまったので、その分、多くの種もみが出てしまっているようでした。
でもま、これくらいだったらいいか?
先ほど、まかれる種もみが少なかったのを見てしまっているので、多少多い分には構わないか?ということで、そのままにしていたら・・・種もみ、足りなくなってしまいました(涙)。
イセヒカリ、育苗トレイで20枚作りたかったのですが、種もみが勢いよく出過ぎてしまって、13枚作ったところで、種もみが尽きてしまったのです。無念・・・。
ほんっとに、うまくいきません。
こうもトラブルが続くと、先日、第一陣として既に種まきをし、発芽器に入れておいた育苗トレイが、本当に芽が出てきているかも心配になってきます。
もしうまくいっていなかったら、また塩水選からやりなおしだ・・・怖くて仕方ありません。
で、2日前、発芽器に入れた育苗トレイを覗きに行ってきました。
どうかな・・・どうかな・・・?
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出てたーーーー!!!
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ちゃんとギッシリ、芽が出てくれていました。よかったぁーーーー!
トレイによって、若干のばらつきはあるものの、総じて成功と言ってよさそうです。
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ここまで芽が出たら、発芽器から出して、ビニールハウス内の育苗用のプールに移します。
プールを作るにあたっては、後日、水を張っても大丈夫なようにビニールを幾重かに敷いていきます。
まずは、昨年使っていたビニールを敷きます。
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その上にブルーシートを敷き、さらにそこに新品のビニールシートをかけます。三重になっているので、そうそうのことでは水は抜けなさそうです。
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ビニールを張り終えたら、そこに発芽器から取り出した育苗トレイを敷き詰めていきます。
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横に9枚、縦に13枚入るので、全部で117枚のトレイが入る計算になります。この日は、そこに49枚のトレイが入りました。
トレイを並び終えたら、夜、なるべく冷えないようにシートを被せて保温しておきます。この白いシートは、朝になったら外すそうです。
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これで完了です。
ひとまず、こうして育苗プールに収まった第一陣は、これまでのところ成功っぽいです。
問題は、この日、大型種まき機で種まきをした第二陣です。
まいた種が、かなりまばらだったり、数が足りなかったりするところがあって、それが吉と出るか、凶と出るか、見届けてみないと分かりません。
第二陣の育苗トレイは、既に発芽器に入れているので、ここから2日程度で、第一陣と同じように芽が出ていれば合格です。しかし、いろいろな問題で芽がまばらにしか出ていなかったり、足りていなかったら、塩水選からのやり直しも考えなければなりません。
2日後、発芽器内の育苗トレイを確認する作業は、自分の子供の合格発表をみるような心境です。見たくないけど、見ないといけない・・・。
まぁ、今は修行中の身なので、失敗も含めて何もかも全部、来年以降の肥やしにしていくつもりで、頑張るしかないですかね。
あまり悲観しすぎず、心配しすぎず、やっていこうと思います。