水を欲する体を作る
私、水をたくさん飲みます。よく「水は1日2リットル以上飲むと良い」などと言いますが、とくにそれを意識しているわけではありません。
普通に飲みたくなるので、飲んでいるだけです。
巷にはこんな記事が出ていたりもするので、一所懸命、頑張って水を飲もうとしている人がいるという話も聞きます。しかし、無理やり水を飲んでいいものかどうかは分かりません。
「水毒」のようなことまで書かれていますが、体が必要ともしていない水分を無理やり摂取することで、むくみのような問題は、十分にありうるだろうと思います。
そこで私が感じるのは、「水を1日2リットル飲む」こと自体に重要性があるのではなく、「水を1日2リットル欲する体にする」ことの方が、より重要であるということです。
疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私が実生活で感じるのは、リラックスすることの重要性です。
そこでポイントとなるのが、間質液です。間質液を調べてみると、以下の通り出てきます。
ヒトの体は、6割程度が水分でできていると言われています。その水分のうち、3分の2が細胞内水分である一方、3分の1が細胞外水分とされています。細胞外水分は、細胞内に留まらず、体の中を循環していくわけですが、その大半以上が、この間質液なわけです。
間質液は、文字通り、細胞と細胞の間を巡って、細胞が必要とする栄養素や酸素を届けるとともに、老廃物や二酸化炭素を回収してくれているのです。
ここで、ちょっとしたイメージです。
緊張して、こわばっていたら、体は萎縮します。萎縮すれば、細胞と細胞の間が狭くなります。結果、間質液は、そうした萎縮した部分に行きわたらなくなるでしょう。それらの細胞には栄養分を届けにくくなり、老廃物の回収も難しくなります。
肩こりのメカニズムなどは、まさにそういうところにあると考えられます。
私も経験がありますが、人間は緊張していたり、余裕のない精神状態だったりすると、自然と肩に力が入ったりしてしまいます。そうなると、その部分に間質液が入らなくなり、老廃物の回収ができないことにより、肩こりが生じたりするわけです。
では、その逆を考えてみます。
体中、常にリラックス状態を意識してみるのです。間質液は体の隅々まで行きわたります。体の隅々まで巡ってきた間質液は、たくさんの老廃物を回収してきます。
そうなれば、体はそれを排出させようとしたくなります・・・そう、喉が渇くのです。体が水分を欲する状態になり、水を飲んで、それを排泄物として出そうとするわけです。
体中の細胞が活動をしていて、そこから出てくる老廃物を隈なく回収できるようにしていれば、それを排出するための水分が必要になってくるのです。体が必要としてくれれば、勝手にそれを求める体になっていきます。
その結果として、「1日2リットル以上の水」を飲みたくなるということです。
「水をたくさん飲むのが良い」から、ひたすら水をたくさん飲むのではなく、まずは自分自身、「たくさんの水を欲する体」にすることが肝要だと思うのです。
そういう意味で、リラックスすることが、とても大切だと考えます。
ところで、こういうことは、水だけでなく、あらゆることに通じるもののように思っています。例えば「お金」です。
「お金」が必要!!!と言って、何だか分からないまま、ひたすら「お金」を求めるような人生は、「お金」に溺れてしまいます。
前半部分で紹介させていただいた記事のなかでは、水の飲み過ぎに関して、「水毒」とか「むくみ」のような問題が指摘されていますが、「お金」による「毒」、「むくみ」にやられてしまわないように注意が必要です。
物事、順序を間違えないことが大切です。
ん?お金が欲しい?
そうそう、そしたら自分は、何故お金が欲しいのか、よく考えてみるといいのではないでしょうか。そんなお金を欲する人生、お金を必要とする人生にすることが大切です。
ただ、その欲する動機が私欲だったり、個人の快楽のためだけでなければ、自ずと入ってくるかもしれませんね。
そうでないと実現しないかも・・・。