メンタルヘルスの課題を考えるときに本人をケアするのはもちろんだが、それだけでいいのだろうか?職場でうつ病の同僚が出たときにあなたはどう振る舞うだろうか?そして、もしかしたら兆候に気づいていたが何かしただろうか?メンタルヘルスケアの研究はここをもっと掘り下げないといけない。
ビジネスで科学は濫用されている?例えば「科学的に証明されている」という謳い文句があるが、そもそも自然科学に証明などできるのだろうか?数学が公理系の中で命題の真偽を確かめるのとは全く違うのに。それに理論には成り立つための条件と限界がある。これを誤認させるのは詐欺ではないのか?
3月9日に僕が研究員をしている東京理科大スマートヘルスケア研究部門の年次研究報告会があります。部門の報告会と言いつつオープンな会で、41件のポスターと、教員限定のオーラル発表7件(僕も発表します)が集まりました!意外と多くて嬉しい。 https://sites.google.com/view/smart-healthcare-engineering/events
企業研究者といえど、目先の利益や需要を満たすことだけに囚われるのはよくない。いろんなプレッシャーもあるだろうけど、正しさ、誠実さを第一に考え行動したい。
「脱成長」という言葉を真剣に考えてみてもいいかもしれない。持続可能な開発目標(SDGs)も結局は経済発展することを前提としており、社会的、文化的そして生命圏の持続可能性は従属的であるように思えてならない。
メンタルヘルスの検出、予測に関する論文を読み漁っている。バイオマーカーが有効に機能したとしても、それはすでに起こり始めたストレス反応などであり、良し早期に予防することは難しい。そう言った意味ではソーシャルなもの、環境などより原因に近い(近そうな)要素を利用する方法がよさそうだ。