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よもぎのたからもの

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ぼくをかたちづくる、スキあふれちゃうnoteをあつめました。人の宝箱はかんたんに見ちゃいけません。
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2019年5月の記事一覧

アウトプットにはふたつある

 タイトルの通り、アウトプットは自分にとって二種類あると思っている。  ひとつめは「伝えるためのもの」。  本来的にはこの意味に集約されるのだとは思うけれど、とくに、 ・情報 ・考え、スタンス ・読み物、娯楽  などを読み手に届けるために推敲し、整えられたもの。  対して、ふたつめは「吐き出し」のアウトプット。  Twitterなどは元々、こちらを想定した設計になっているように思う。  思ったこと、感じたことをリアルタイムに書き出し、書き出すうちに内省も進む、と

夕焼けはずっとなまえのない感情

小学生の頃から、綺麗なグラデーションを描いて染まった夕焼けの空を見たり、早朝のちょっと冷たい爽やかな風を感じると、思わず涙が出ました。 あの気持ちに名前をつけるなら、とうまい言葉を考えてみましたが、全く何も浮かばない。 わたしの中ではずっと一番の「なまえのない感情」です。 結局今でも、どうして泣けるのかはよく分からないまま。 けれど、みんなが楽しそうに校庭で鬼ごっこに夢中になっているのに、1人だけ、夕焼けを見て泣くなんて、随分変な小学生だったと思います。 だからいつもそんな

【1000字小説】ヨーグルト

カーテンがひかれたくらいリビングに、朝が来たことをいつでも光る液晶画面で知った少年が、やってきました。 もう、学校には間に合いません。 少年はそのことを、いつものように、なにも気にしませんでした。そしてだれにも咎められている気も、しませんでした。たったひとりの母親はもう仕事に出ていて、教師のことは、ばかだと思っていました。 少年はひとつあくびをしました。 少年の朝のあくびは音と気体の規則どおりに拡散したままに、リビングのしろい壁にぼんやりと当たって、もう返ってはきませ