No,261.選挙公約(少子化問題の合計特殊出生率の闇について)
合計特殊出生率
東京都知事選挙で候補者たちが出生率の増加を掲げている。
東京都が合計特殊出生率が低いからだろう。
合計特殊出生率とは
● 計算方法
合計特殊出生率(人)=(15歳女子から生まれた1年間の出生数/当該年の15歳女子人口)+(16歳女子から生まれた1年間の出生数/当該年の16歳女子人口)+・・・+(49歳女子から生まれた1年間の出生数/当該年の49歳女子人口)です。
2020年合計特殊出生率が高い都道府県は沖縄の1.83、続いて宮崎の1.64。
低い都道府県は東京の1.12だあった。
このデータを見ていたらそもそも都道府県別合計特殊出生率って意味ないんじゃないかなと疑問がわいてきた。
だって計算上(合計特殊出生率の求め方)人口が多い(つまり女性の未婚の人数が多い)都道府県の方が低くなるのは当たり前でしょ?
ざっと調べてみました
使用するデータ
①2020年都道府県別の合計特殊出生率と
②2022年都道府県別の15歳から64歳女性人口(15歳から49歳までの各年代別データが見当たらなかったため)
(出典:統計局)
①青線が合計特殊出生率
②赤線が女性の人口です。
グラフであらわしたら合計特殊出生率が低い都道府県はおおむね女性人口が高い傾向だろう。(北海道・大阪・福岡など)
相関係数
出生率と女性人口が多い都道府県との間には負の相関が示された。
(r=-.52,p=.01)
※合計特殊出生率が低いほど人口が多い
クラスタ分析
①クラスタ1は女性の人口が多く尚且つ合計特殊出生率が低い都道府県
(北海道, 埼玉, 千葉, 東京, 神奈川, 愛知, 大阪, 兵庫, 福岡)
②クラスタ2は女性の人口が少なく尚且つ特殊出生率が高い都道府県
(その他の都道府県)
やはり、合計特殊出生率が低い北海道, 埼玉, 千葉, 東京, 神奈川, 愛知, 大阪, 兵庫, 福岡は女性の人口が多い。
逆に合計特殊出生率が高い沖縄・宮崎は女性の人口が少ないことが示された。
さいごに
都道府県別の合計特殊出生率に意味がないことが示された。
つまり、少子化問題は日本全体で考えなけらばならない問題である。
少子化にはさまざまな原因があるだろう。その一つに結婚から出産が一般的であり、先ずは結婚というハードルがあることも考えられる。
フランスのように事実婚(PACS制度)を認めることが先決だろう。
ってかなり安易ですみません。
本当に難しい問題ですね。どうなるニッポン!
最後まで読んでいただきありがとうございます(^^♪