一切

周囲にある問題や矛盾もすべては関係している。ぜんぶ飲み込んで自分のものにしたい。 ぜんぶ自分のものにできたら何が見えるのだろうか。

一切

周囲にある問題や矛盾もすべては関係している。ぜんぶ飲み込んで自分のものにしたい。 ぜんぶ自分のものにできたら何が見えるのだろうか。

最近の記事

人間にとって科学とは何か

もう数年前だが、村上陽一郎先生の話を聞く機会があった。テーマは、「現代社会における生と死」 <簡単なサマリ> ・野生動物には「老い」がない ・動物にも老いはあるが、力を失ってなお生きることは許されない ・死ねずに生きて老害をさらすのは人間 ・文明が高度になるにつれ、疾病の構造が変化してきた  消化器系感染症  呼吸器系感染症  生活習慣病  悪性腫瘍、精神性疾患、自殺 ・21世紀、安楽死が認められてきた ・自殺願望者の支援団体もある(DIGNITAS) ・オブジーボ、高額で

    • ニコラス・ケイジのウェザーマン

      人生はハードだ。 本当にハードだ。 安易な道を選ぶこともできるとは思う。それは自身のアイデンティティを保留するというこになる。つまり、人生において自分自身であることはハードなのだ。 10年以上前に出会った映画、『ニコラス・ケイジのウェザーマン』 ニコラス・ケイジは好きな俳優である。彼はくだらない映画にもたくさん出ているが、いくつかは気に入っていて、これはその一つ。 今の自分は、昔思い描いていた自分だろうか。 なにかうまくいかず、親の期待にも応えられず、家族とも別れ、もがく

      • 自分は人をバカにしないと強く決めたらいい

        これは、辻仁成さんが言ったことば。 SNSで見つけたものだが、気になっている。 自身の息子へのメッセージのようだ。 これの全文は以下。 息子よ。 批判されたら、意識されてるんだな、と思え。 悪口言われたら、この構ってちゃんめ、と笑え。 陰口言われたら、面と向かって言えないんだな、と思え。 自分のストレスを他人に押しつけて スッキリしたいやつらの踏み台になるな。 自分は人をバカにしない、と 強く決めたらいい。 彼はこの他にもたくさんメッセージを発信している。 自身の息子へ

        • turn your wounds into wisdom

          "turn your wounds into wisdom" これは、Oprah Winfrey(オプラ・ウィンフリー)さんが言った言葉。 そのとおりだと思う。 しかし、そう簡単ではない。だからこそこの言葉がよく引用されるのだろう。 wounds、傷 その正体をみずから明らかにできるのか。すべきなのか。 時間が経って自分を振り返り、あとからwisdomになっていたと気がつくのではないか。 はたして意図してこの転換ができるものか。おそらくはできないだろう。 苦しいさなか

          桜はなぜ美しいのか

          桜はなぜ美しいのか もちろん感じ方はひとそれぞれだが、私は美しいと感じる。 桜が美しいのではなく、私が桜を美しいと認知しているのだ。 きれいではなくて、美しい。 きれいでもあるが、美しいのだ。 桜は日本人にとっては特別な存在であるとも思う。 春に向かってつぼみが膨らみ、花を咲かせる。そして散る。 日本人にとって、桜が咲き、そして散る春は人生にとっての節目となる。 様々なことが終わり、そして始まる。 そこに重なるから大きく心が動くのだろう。 これは、私が、この土地の文化・

          桜はなぜ美しいのか

          一切

          哲学者、西田幾多郎が「すべてわが人生」と言った。彼の人生は悲しみ、哀しみに満ちている。そのなかで真実を追い求めてきた。その人生はその悲しみやすべてを飲み込んできたように思える。 矛盾や解明できないことも含みながら世界が存在し、我々は生きている。すべてを受け入れることができたとき、そこに見えるものは真実なのだろうか。西田はそれを見たのだろうか。 つらさや、悲しみのさなかでなぜ我々は生きていかなければならないのか。そこに必要となる勇気とは何だろうか。我々が前を向き、顔を上げるのは