【青森ひとり旅】2日目:太宰治ゆかりの地②
前回の続きから。
金木駅から5分ほど歩き、「太宰治疎開の家」へ。
太宰治疎開の家 (旧津島家新座敷)
元々長兄・文治の結婚を機に生家の離れとして建てられた場所で、旧津島家新座敷とも呼ばれる。
太宰は戦時中東京で暮らしていたが、東京大空襲を期に妻の美知子の実家のある甲府へ疎開、続けてその甲府も空襲を受けたため、津軽へ再び疎開した。
そのとき暮らしていたのがこの座敷で、再度東京へ出るまでの1年4ヶ月をここで過ごし、執筆活動を行っている。
はじめは母屋(「斜陽館」)に隣接していたが、現在は当時のつくりを保ったまま約90m東に移動した位置にある。
これは文治が母屋を処分し、その際「新座敷」を現在の位置へ移設して家族のための住宅としたからとされる。
ガイドのお兄さんに熱のこもった解説をして頂きながら中を見学。
「この本のこのページのこれがここ」だとか、当時の太宰のエピソードなどを織り混ぜつつ丁寧にお話してくださるので、これから行かれる方はガイドをお願いするがオススメです。
これは太宰本人が実際に使っていた書斎。
特に奥の火鉢は、原稿を書きつつタバコを吸う際に吸殻入れとして愛用していたそうです。
文机には実際に座ることができ、座れば文章を書くのが上手くなるとかならないとか。
「火花」の作者・又吉直樹氏などの著名な文筆家が足を運んでいます。
他にも細工の行き届いた廊下やソファーのある洋風の部屋、この建物の中からしか見ることのできない庭など、見応え十分。
この疎開の家はどうやら太宰の生家・「斜陽館」よりもマイナーらしく、斜陽館より先に来る人はあまりいないとのこと(ガイドさん談)。
観光客も少なく、のんびり見学できました。
建物へ入ってすぐ右手には太宰の小説や絵葉書などが買えるコーナーがあります。
そこで追加で小説「走れメロス」と自分や太宰ファンの妹へいくつかお土産を購入。
次は再三登場している「斜陽館」へ。
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