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なぜ、タトゥーは次から次へと入れたくなるのか?

クレイジージャーニーのとある回で、松っちゃんが「行きつけのタトゥーショップ?」というようなツッコミをしていた。BARや美容室のように行きつけのタトゥーショップがあるというのが信じられなかったんだろう。

まあ、当然と言えば当然かもしれない。タトゥーに縁がない人にとってはタトゥーショップは何回も通うところだとは想像もつかないだろうしね。



なぜタトゥーショップへ何回も通うのか?

答えは大きく分けて2つある。

まず、1つ目が、例えば背中一面とか、片腕全部(フルスリーブと言う)のような面積の大きいデザインのタトゥーを入れる時だ。

1回の施術では入れることの出来る大きさに限界がある。タトゥーアーティストの集中力や体力にも限りがあるし、もちろん施術される側(お客さん)の体力にも限界がある。

失敗の許されない細かい作業を続けるには、相当な集中力を要するアーティスト。そして、施術の痛みに耐えるのも相当な体力を消耗する。施術が終わってみればわかるのだが、ある程度サイズの大きいタトゥーを施術したその日はドッと疲れがくる。

なので大きいサイズのタトゥーは、施術を複数回に分けて行う。そのため、「何度も通う行きつけのタトゥーショップ」ということになる。


そして2つ目が、「隙間が気になる」という理由だ。

隙間が気になるまでにはある程度の過程が必要になるのだけど、まずタバコサイズとかハガキサイズとかのタトゥーを入れるとする。

「痛いかな〜?」とか思いながら施術を受けるんだけれど、意外と我慢できる痛みだったりして、数日経つとその痛みも忘れてしまう。

そして、しばらくすると、ファーストタトゥーを入れるまでに、色々と悩み、本当に一生背負えるのか?とか、温泉やプールに行けなくなってもいいのか?とか、周りから散々反対されてるけど大丈夫か?とか、人によって違うけど色々と葛藤に打ち勝って、やっとの思いでタトゥーを入れたのに、いざ入れて見ると案外そこまで悩む必要もないぐらい簡単なもんだと気づく。


そうなると今度は、そのデザインの周りや、体の反対側が寂しく感じてしまい、もう一つ入れてしまう。そうしてタトゥーの入っている面積が徐々に増えてくると、何も入っていない肌、そう、タトゥーとタトゥーの隙間が気になるという感覚になってしまうのだ。一種の病気と言えば病気かもしれないが、こればっかりは実際に経験してみないとわからないと思う。タトゥーには中毒性があるのだ。

そうして、またもや、「行きつけのタトゥーショップ」が出来上がるのだ。


どうだろうか?少しはタトゥーショップへ何度も通う理由を何となくわかってもらえただろうか?




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