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存在するだけのISOはもったいない!企業理念が浸透しない…を調べて分かったこと

みなさんこんにちは!わらがい紗羅@ISOプロです。

Twitter運用を始めてから、ISOに関するツイートを検索する習慣がついています。
日々みかけるツイートは、名前だけのISO、その場しのぎのISOなどであまりポジティブな印象のものは見かけません。
その中でも、ISO業務を任された方のツイートですごく多いなと感じたのが、「取得だけで運用は全くしていない」「ぜんぜん内容を知らないのにISO業務を任された」などです。自社がどのような目的でISOを取得しているのかが社員に浸透していない企業が一定数あるのかなと感じました。

同じような事柄として企業理念が浸透していない企業が多くあることを知り、調べていくとISOが浸透しない理由と共通点があることに気が付きました。

今回は、企業理念とISOが浸透しない原因と浸透させるメリットについてお話していきたいと思います!

企業理念やISOは自然に浸透するほど簡単ではない

企業理念に関するHR総合調査研究所のアンケート結果から、社員に企業理念を浸透させることの必要性に関して否定的な意見はなく、ほぼ全ての企業が理念浸透の重要性を認識していることが分かりました。
一方で、実際に理念が浸透していると思うかという質問に対しては、浸透していると答えた企業は50%にも届かず、浸透していないと答えた企業が半数を超えたそうです。

ISOも浸透させる必要はあると思っているが、実際には浸透していない企業が同じようにあると思います。
なぜ浸透しないのか4つの理由を話していきたいと思います。

1、決めただけで満足してしまい、浸透させるための手を打っていない。
企業理念やISOの方針や目標を定めた時点で、満足してしまっているケースです。
社員に浸透させるための工夫や何らかの施策を打つことをしないので、いつまで経っても理解されません。
会社のHPや採用シーンではこの企業理念を大きく掲示していますが、肝心な社員への浸透という意味では不完全な状態だといえると思います。

2、内容が抽象的でわかりづらい
目指している企業理念やISOの目的が抽象的な内容だった場合、社員に理解されません。
具体性があまりないと、明確なビジョンが浮かばないため、実際に行動に移すことが難しくなります。

3、時代の変化に合っていない
企業理念やISOの方針を決めた当初とは事業や市場も変化してしまい、現状に即していない場合があります。そのため、リアルな現代社会のあり方とのギャップにより、社員の中に落とし込まれないことが考えられるのです。
多様性やスピード感が求められる現代社会において、一昔前の企業理念やISOの方針がそぐわないと感じる社員には浸透しにくいといえるでしょう。

4、意味や背景が社員に理解されていない
企業理念やISOの存在は知っていても、目的や作られた背景まで社員に理解されていないことも、浸透しない理由の一つです。目指した先に何が起こるのか、実現するための方法論としてどんな行動があり、どんな価値があるのかが伝わっていません。

これらの4つの原因からみると、会社が従業員に対して伝える動きをとっていないことが分かります。

浸透させるメリットとは

企業理念やISOが社内に浸透するとどのようなメリットが生まれるのでしょうか。大きく3つに分けてお話していきたいと思います。

一つ目は、経営の軸として機能するメリットがあります。
企業理念やISOの方針が浸透していれば、社員は企業に求められる行動を自然と意識し、実行するようになります。社員全員に共有されていると、組織全体で同じ方向に向かって進むことができます。

二つ目は、会社の価値観や判断基準を共有できることです。
日々の業務の中で、社員が自ら判断していくことも多いと思います。日常的な業務なら困りませんが、常に判断しやすい状況が回ってくるとは限りませんよね。
何か問題があったときなどに決断を迫られた際、企業理念やISOの方針がしっかりしていれば判断に迷わないでしょう。しかし、方針が浸透していないと会社の示す方向性が分からないので、判断が社員によってまちまちになることもあります。しっかり浸透すれば、判断がバラバラになることもなく、個々の自律的な行動にも役立つでしょう。

三つ目は、企業のブランドイメージが上がります。
社内だけでなく社外にも認知されることで、近い目的を持っている企業と取り引きをしたい、消費者のことを考えているので共感できるなど、取引先や顧客を繋がる機会も増えます。
人々の求めているもの、あるいは社会貢献を示すものであるなら、外部へのイメージが良くなり企業ブランドのイメージアップにもなるでしょう。

存在するだけのISOにしないために

企業理念やISOがお飾りになってしまっているケースが多いなと感じたことから、なぜISOが浸透しないのか、浸透させることによるメリットは何なのかについてお話していきましたが、いかがだったでしょうか。

記事を書いていく中で、ISOの目標や方針が浸透していれば、ISO業務を任された担当者が疑問や不満を持ちながら業務をすることもなくなるんではないかと感じました。日々現場で内容を共有し活かせていれば、ISO業務を任された担当者が疑問や不満を持ちながら業務をすることもなくなるのかなと率直に思いました。

また、ISOの方向性や考え方を具体化し、浸透させることで社員に対しての指針にもなり、仕事を進めるうえで意識する原点になると思います。会社の目指す方向性を全員で共有して、目標に向かって行動することができれば、社員の自主性が高まり、企業の安定的な成長に繋がることが期待できそうです。

ISOプロHPのインタビューの中にも、ISOをしっかり従業員に浸透させることで、内部統制の統一や社員の意識向上に繋がったという記事がありました。
すごく参考になると思うので、ぜひ読んでみてください!【従業員の想いが一つに。社内ルール統一に踏み切った野崎造園の決意】

ISOが社内に浸透することで、内部だけではなく外部にもいい印象が与えられ、ビジネスチャンスの機会が得られるとお話していきました。確かに取得だけしていて運用せず、審査の時だけその場しのぎの企業よりも、決めた方針や目標に向かって社内全体で行動できている企業のほうが圧倒的に好印象で顧客側にとって安心感がありますよね。

企業理念やISOの存在は、自社での経営や仕事の指針になるだけではなく、社会的なスタンスまでをも示すことになることが分かりました。

まとめ

せっかく時間をかけて方針や目標を立てて、ISOを取得したのにそれを浸透させないで存在するだけのISOになってしまうのは本当にもったいないですよね。
ISOは取得すれば自然に浸透するものではなく、浸透するように従業員に対して伝える動きを取ることが不可欠だと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。今後ともISOプロ、わらがい紗羅@ISOプロをよろしくお願いいたします。


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