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ユーザー要件・ビジネス要件を満たすデザインとISO

みなさんこんにちは!わらがい紗羅@ISOプロです。

デザインというとどのようなイメージがあるでしょうか。
ファッションデザイナーやグラフィックデザイナーなどが出てきます。デザインというと「ビジュアルを作る」というイメージが強いですが、「設計」という意味で使われることもあります。

この設計の意味を持つデザインの考え方は、ビジネスに活用することができるのです。

今回は、デザインの考え方とISOとの共通点についてお話していきたいと思います。


デザインとは

デザインとは、日本語に翻訳すると“設計”になります。設計は、順序立てたプロセスに沿って何かを制作することで、デザイナー以外においてもこの考え方を活用することができます。
デザインに必要な思考方法と手法を利用してビジネス上の問題を解決するための考え方で、解決するのですが、実際どのような段階を踏むのでしょうか。
わかりやすく3つのSTEPに区切って説明していきたいと思います。

STEP1:ユーザー要件
ユーザー要件は、デザインにおいて核となる重要な役割です。顧客に提供する製品・サービスを計画するために、ユーザーそのものに関する調査を行います。人々の行動を理解し、寄り添い、何が問題なのかを見つけることで、ユーザー視点に立ってモノゴトを考えることができるようになります。

STEP2:ビジネス要件
自社で提供したい製品・サービスの企画を考えていきます。ここで、ユーザー要件で得た情報をベースに考えることで焦点の絞り込みが可能となり、計画した製品・サービスから課題を見つけ出すことができるようになるのです。ここで気を付けたいのが、ユーザーの意見をすべて鵜呑みにするのではなく、ユーザーの気持ちに寄り添う、もしくはなりきって考えることが大切です。

STEP3:アクション
アイデアが固まったら、提供したい製品・サービスの試作を作ります。実際に形にしてみることで、予想してしていなかったような問題点や課題が見えてくるため、とりあえず形にするということはとても大事だと思います。
形にできたら市場に出して検証をしましょう。ユーザーからのフィードバックをもとに改善を行っていきます。洗い出したニーズが正しかったか、製本・サービスがニーズに沿ったものになっていたかを知ることができますね。

ISOとデザインは似ている

デザインを学んでいくうちに会社目線でモノを作る時代は終わったんだなと感じました。従来のビジネスで生み出されてきたモノは、多少使い勝手が悪くても目新しいものならモノが売れていましたが、事前に情報が手に入る現代社会において、使い勝手が悪い情報が入るモノに関しては見向きもされません。
受動的だった行動が能動的に変わり始めたことで、製品・サービスを提供する側はユーザーの視点に立ってどうしたらモノが売れるかを考えていかなければいけない時代に変化しました。

製品・サービスを提供するにあたって「デザイン」の考えを持つことはとても重要なんですね。
デザインの考え方を勉強する中で、感じたことは顧客満足の向上を目指してアクションを起こすプロセスがISO9001と似ているなと思いました。

ISOはPDCAサイクルに則った継続的改善が基盤となります。特にISO9001では、製品・サービスの品質の継続的に改善していくことで、顧客の要求に応え、顧客満足度を向上させることが規格の目的です。

相互に作用する

ISOもデザインも顧客満足を目指し、製品・サービスの改善を行っていくプロセスでは、どのようなメリットがあるのか、考えていきたいと思います。

ユーザー視点に立つことは、一方通行な考えを避けることができます。デザインなら、ビジネス要件とデザイン要件の両方が満たせる仕組みになっていること。ISOは、顧客満足の向上を目指すことで、企業にとっても様々なメリットを享受できるような規格になっています。顧客と企業の双方にメリットが発生するのです。
これまで通用していた常識や多数派を占める考え方を客観的(ユーザー)な視点で分析し、別のやり方を見出すことができることが分かります。

また、継続的な改善を行っていくことで、ユーザーが何を求めているのかを常に考える力が付くため、製品・サービスが完成したらそこで終わりではなく、その時のニーズに沿ったアイデアを提案する習慣がつきます。
そして、異なる多様な意見を取り入れる力も身につけられます。顧客と企業が持っている意見が合わなかったときに、お互いに受け入れるのは簡単なことではないと思います。それでも、合意形成をはかることで、各意見の可能性がさらに拡張され、皆が考えつかなかった視点や発見を得られるかもしれません。

まとめ

今回は、デザインとISOについてお話していきましたが、いかがだったでしょうか。

デザインとは、表層的な装飾というイメージが強かったので、設計という形でビジネスにも応用できることが分かったときには驚きでした。

現代のビジネスでは、どちらか一方の意見を優先するのではなく、お互いの意見をうまく取り入れることが重要になってくるのですね。デザインとISOの一連の流れはビジネスや私たちの日常生活にも生かすことができそうです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。今後ともISOプロ、わらがい紗羅@ISOプロをよろしくお願いいたします。


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