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共創が求められる社会とISOの活用について

みなさんは「共創」と言われてパッと思い浮かぶイメージはありますか?

私がすぐに思い浮かんだのは、協業や連携など他の組織と協力して新しいものを創っていくようなイメージです。
いま、「共創」という言葉が注目されています。しかし、共創と言われても具体的に説明するのは、なかなか難しいです。

そこで今回は、共創とは何か、共創を取り入れたメリットについてわかりやすくお話していきたいと思います。

また、共創を実現させる一つの手段として、ISOを使った会社があることを知りました。共創を実現するにあたってISOはどのような役割を果たすのかについても書いていきます。


これからの時代は共創が必要

共創とは、簡単にいうと立場を超えた多様な人や組織がともに新しい価値を創ることを指します。

正社員や派遣、アルバイトなど役職関係なくゼロから新しいものを創っていくことだったんですね。しかし、役職関係なく情報共有したり、一緒に何かを創り上げていく仕組みづくりができている企業は少ないですよね。誰がどんな仕事をしているのか把握できていない会社や、新しい企画等があったとしても全員には共有されず、一部の人たちだけで創り上げられることが多いと思います。

また、共創をしているようでできていない企業もあるそうです。その要因として、

・協業や連携にとどまってしまい、どう共創していけばいいかわからない。
・他の組織や顧客など周りをどう巻き込んでいいかわからない。
・1:1の協業にとどまってお互いの利益しか考えられていない。

などがあります。
私が最初に共創と聞いてイメージした協業や連携だけでは、共創とは言えないんですね。他の組織や顧客を巻き込んでとなると工夫が必要になってきそうです。
共創を実現するって具体的にどんな感じなのだろうとあまりピンと来ず、調べてみると、「無印良品」が共創に成功した企業として紹介されていました。

無印良品では、商品の改善点や欲しい商品などの意見を募集してその製品を作ったり、改善したり、改善レポートの掲載を行っているそうです。
顧客から意見を聞き、改善レポートを共有したり、みんながどのようなものを求めているのかリアルタイムで知り商品開発をしたりと、顧客との一体感みたいなものを感じます。また、商品開発にあたって各分野に特化した企業と協力して商品をつくっていくため、さまざまな会社との共創も自然と成り立ってきます。

このように他の組織や顧客を巻き込みお互いにウィンウィンな関係を創っていき成長していくことで、はじめて共創と呼べるんだなと思いました。

共創に求められるものとは

無印良品の事例からなんとなく共創が指している意味について分かってきました。では、もう少し細かく、共創に求められることと、取り入れることのメリットについて見ていきましょう。

共創の一番のメリットは、役職別に取り組まれてきた課題に対して、組織や人との意見交換の場を設けることで立場を超えて関係性を創っていけるところにあります。立場を超えて同じものをゼロから創っていくので、共通の認識をもって仕事を進めることができますよね。

また、顧客と共創するといった場面では、意見が聞けるような場を設けることで、コミュニケーションや実験的な活動環境を創ることができます。
実際に集めた顧客の声をもとにサービスを創り上げていくため、開発段階で消費者ニーズを的確につかむことができ、製品やサービスの提供後もフィードバックによる質の向上を目指すことができるのです。

これらのメリットをみて共創は、組織全体や顧客と一緒に会社を成長させることができるんだと感じました。

ISOを使って共創を実現する

共創といってもどう行動していいかわからない企業も多いと思います。共創を実現する一つの手段としてISOの取得が挙げられます。

ISOを取得することで、共創を実現させた企業があります。その企業がISOを取得し、共創を取り入れたことでどのような変化があったのか紹介していきたいと思います。

まず、社内で変化したことについてです。
ISOで決めたわかりやすくて細かな目標を従業員全員に共有することで、会社の目指す方向性が明らかになるため、従業員の中で会社の価値を高めようという意識が生まれてきます。書類や仕事の流れにも統一感がでてくるため、一つの流れの中で仕事ができ、誰でも業務内容を把握できるような仕組み作りができそうです。

業務が統一されることで、従業員が同じレベル感で明確な方向性のもと仕事ができるので、会社や発注元が求めているものとズレが生じづらくなります。誰に任せても安定した製品やサービスが提供できる会社は信頼度が高いですよね。
実際にISOを従業員に浸透させることで、共に会社を創っていこうという意識を共通して持てるようになるそうです。


次に、社外の変化についてです。
ISOで明確な方針と目標を掲げることで、同じ考えをもつ企業が集まり、共創することができます。しっかりと方針が固まっている会社と仕事をすることで、考え方に大幅なズレなくスムーズに進んでいくことができます。

また、ISO規格を取得することで、世界基準で仕事をしているという対外的アピールに繋げることができます。どのようなレベル感で会社が回っているのかわからない会社よりも、ISO基準で保証されている会社のほうが取引先も安心できますよね。こういったことからビジネスチャンスに繋がる可能性も広がります。

ISOを活用することで、社内外で共創を実現できるような動きができるんですね。ISOと共創がつながるとは思わなかったので、この話を聞いてとても勉強になりました。

まとめ

今回は、共創についてお話していきました。

まだまだ日本では役職別に切り離された仕事の仕方や年功序列の流れが強いので、役職関係なく新しいものをゼロから創っていくという価値観が非常に新鮮に感じました。
共創を理解していく中で、企業は具体的にどう共創を実現していけばいいのだろうと思ったところもありましたが、ISOが手段として使えるとは驚きでした。

これからさまざまな企業が共創を実現できるような社会になったらいいなと思います。

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