チャンネル名の誕生ーYouTubeチャンネル【ロッキミマス】の誕生その3
チャンネル名【ロッキミマス】の誕生
企画案と一緒に、私はチャンネル名の案もいくつか挙げていた。タイタンの学校6期生というつながりがあるので、もちろんそれに絡めた名称を考えていた。
6期生武者修行チャンネル
T-LOCKs(ティーロックス)
T-6ocks(ティーロックス)
SaturnVI(サターンシックス)
moonlet(ムーンレット)
光の庭Light Garden(ライトガーデン)
出してみたところ、どれもしっくりこない。最後の「光の庭」はタイタンのトップ(太田光・太田光代)に絡めたのだが、不評だった。タイタンの学校で光代理事長が育てた生徒達が自由に遊び、成長する庭というコンセプトだったが、私の太田夫妻への愛はメンバーには受け入れられなかったようだ。この中では「タイタン」の由来である土星の衛星に絡めた名前が盛り上がった。
お笑い事務所「タイタン」の名前は、太田光さんが敬愛するカート・ヴォネガットの小説『タイタンの妖女』に由来する。ここで言うタイタンとは、土星の第六衛星タイタンだ。そう、SaturnVIはタイタンの衛星番号そのものであり、6期生の6も入っている合わせ技一本の超絶オシャレ名称なのだ。ちなみにmoonletは土星の輪を構成する小衛星群のことで、タイタンほど大きくないけど、これから大きくなりたい小さいやつらという意味を込めた。
SaturnVIは好評だったが、「サターン」は「サタン」と音が近く、悪魔、魔王を想起させ、言葉のイメージがあまり良くはない(厳密には「サターンSaturn」と「サタンSatan」は別語源)。そこで、タイタン以外の土星の衛星で、語呂の良い名前はないかを探すことになった。すぐに目に留まったのが衛星「Mimas」である。
Mimasは土星の第一衛星で、タイタンと同じくギリシャ神話の登場人物の名前が付いている(タイタンは神々の一柱、ミマスは巨人族の一人)。大きいクレーターが特徴の衛星だ。なにより語呂がいい。
「6期とミマスでロッキミマス!」
誰かからそんな声が上がった。6期生を見守るというチャンネルコンセプトにも一致する。「6期を見ます」で「ロッキミマス」。その裏に衛星Mimasの名前も織り込んでいる。震えるほど良くできた名称だ。商標を取ってネーミング大賞に応募したいほど良くできている。早く収益化したい。
ちなみにお笑い事務所「タイタン」まわりでは、土星の衛星に関するネーミングがいくつか存在する。SaturnVIの案を考えた時点で調べていたのだが、若手ライブ「タイタンライブRhea」の「Rhea」も「タイタンライブPandora」の「Pandora」も、それぞれ第五、第十七衛星だ。
ロゴデザイン
その後、二日と経たないうちにクリエイター佐藤亮からタイトルロゴ案が送られてくる。
本職である。有無を言わさぬセンスが溢れている。ロゴ案を見てみんなが気づいたが、語呂が有名キャラクターに似ている。それを見越したロゴも作ってくれているようだが、これを採用するわけにもいかない。
メンバーの意見を総合して、メインロゴは画像中央にある円形のものをベースにすることに決まった。このロゴ、ロッキの「キ」の後ろに衛星ミマスのクレーターをあしらっている。デザインとアイデアの奥深さを感じる。
新たな展開
語呂がいいというのは恐ろしいもので、人々の想像力を掻き立てる。まだ喫茶らんぶるでの会議中に、ごめんなさき からこんな言葉が飛び出した。
「ミマスくんって良くない?キャラクター!ロッキミマスのチャンネル公式キャラクター!」
この一言から、ロッキミマスの制作陣はおかしな方向に創作意欲を展開する。私は大人が本気で遊ぶときのパワーを思い知ることになる。
その4につづく
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