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アジフライから海の未来を考える。一緒に魚をさばく子ども体験イベントを実施しました。

2023年8月25日(金)に、「ISOP(=Ishinomaki Save the Ocean Project)」は、石巻市子どもセンター「らいつ」とともに、一緒に魚を料理して食べる体験イベントを行いました。

ISOPでは、ウニ駆除や海中造林などを行い、磯焼けによって消えかけている海藻を次世代に残していく活動をしています。そして、この活動をぜひ子どもたちに知ってもらいたいという思いから、子ども漁業体験を実施してきました。

これまでに、船に乗って一緒にカゴ漁を体験したり、箱メガネを使って海の中をのぞいたり。悪天候だった時には、漁協にミニ水族館をつくったこともあります。子どもたちも、普段なかなか出会うことのない生き物との交流を、毎回楽しんでくれています。

過去の漁業体験の様子はこちら
第1回:https://note.com/isop_/n/n1cb752057459
第2回:https://note.com/isop_/n/n4001cbbc2860
第3回:https://note.com/isop_/n/nfcecac0635b9

そして第4回目となる今回は、新型コロナウイルスの影響でできていなかった「一緒に食べる」こともセットにした漁業体験を企画しました。これまでにも、「せっかく魚を獲ったから食べたい!」という声が多くあがっていました。そこで今回は、魚を獲って、料理し、食べるところまで全部を体験できるようにしようと考えたのです。

ところが。天気予報をみてみると、漁業体験当日の予報は強風。直前まで判断は迷いましたが、船に乗る体験は急遽中止に。事前に漁師さんにお願いし、確保してもらった魚を使って、一緒に料理をして食べるイベントに変更することになりました。

当日参加してくれたのは小学生7人。漁師さんが用意してくれたアジを一緒に捌き、アジフライをつくりました。自分で魚を捌くのも、揚げ物をつくるのも初めての子どもたち。魚の血やはねる油に驚きながらも、ごちそうを作ることができました。そして最後には、この体験をきっかけに、今の海で何が起きているのか、自分たちは何ができるのかを子どもの目線から考えてもらいました。

当日の体験の様子

まずは自己紹介からスタート。漁協や婦人部のみなさんが歓迎してくれました。
自分たちで捌く前に、カツオを使った魚捌きの実演を見てもらいました。予想以上の魚の血の量にびっくりした子どもも。
さあ、次は自分たちが捌く番です。漁協のみなさんに教えてもらいながら、アジを捌いていきます。
最初は慣れない様子でしたが、みんな、どんどんうまくなっていきます。
捌いたあとは、衣をつけます。
初めての油物にちょっと引きながらも、アジをひっくり返していきます。
揚げて、揚げて。
できたフライをお皿にならべていきます。彩に、用意しておいたレタスとトマトも。
いただきます!
婦人部の方が、アジフライの他に作ってくれたあら汁も絶品。
「美味しかったぁ!!」
ご飯のあとは振り返り。みんな海でどんな問題が起きているのか知っているかな?
磯焼けのことはもちろん、海で起きている問題を、大人以上に知っていました。びっくり。
自分たちになにができるか。「海藻のかわりに食べられるものを探す」「大人の魚を食べて、子どもの魚はとらないようにする」。いろいろな解決策を考えてくれました。
夏休み、最後の思い出になったかな?

ISOPでは、今後も磯焼け対策の取り組みを続け、情報を発信しています。海の多様性を守るために、わたしたちに何ができるのか?これからも伝えていきます。

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