
シビルウォーと選挙
選挙を済ませてシビル・ウォーを見に行く。「戦争」に対する不安と「シビル・ウォー」というカタカナタイトルの付け方に対する不信感があったけれど、A24を信じていく。
A24は相変わらず我々日本人が全く見たことない俳優をたくさん使う。その中にあってのキルスティン・ダンスト。10代のころから見てきた女優さんが老け顔を見せてくれるとホッとするより、こんなに大きくなって、ていう親戚のおばさんの感覚だ。子どもかと思うような若い女が出ているから、まさか世代交代の話じゃなかろうなと思ったけれど、そうだった。そんな当たり前のストーリーをA24にはしてほしくなかった。そこ以外は大変良かった。昔「西部戦線異状なし」という名作があったが、意識してるのかなと思った。それともあれが戦争の実際?
反乱軍がフロリダと西部っていうのが本当にそうだなと思った。金がなければ戦争できないものなあ。登場人物の出身がミズーリとかネブラスカ(だったと思う)という中部のなんとなく広大な土地で農業やってると日本人がイメージする州の出身で、「親は戦争なんかないふりして過ごしてる」というセリフがあるのだが、私はそれで選挙のことを思ったのだった。今回の選挙、29%。30%も切ってしまった投票率。どうでもいいとみんなが思っている証。ミズーリの人もきっと政府がワシントンDCだろうがNYだろうが、ロサンジェルスだろうが、自分たちにはそれほど関係がないという感じではなかろうか。それよりは自分たちの畑を耕して日々の暮らしを生きていく方が大事。それはある意味本当。日本の戦国時代も田植えや稲刈りの時期はそちらを優先していたと聞く。日本の選挙もどうせ自民党が勝つんでしょ。立憲が勝ったところで私たちの生活は変わらないでしょというあきらめから選挙に行かないのだろうな。それなのにテレビは全ての局で選挙番組。この矛盾はなんでしょうね。どうせ若者はテレビ見ないから関係ないわってことですかね。いずれにしろ、自分事として捉えないといつか大変なことになるんじゃなかろうか。今現在も戦禍の最中の国に思いをはせつつ選挙のことを思い、映画を見た。