期待値ゼロで出会える喜び
「どすこいみいちゃんパンやさんを見に行きましょ~^^」
先日から姉が私に話しかけてきていた。
パン屋さん?名前狙い過ぎているし、
興味ないし、めんどくさい
「今日は本屋さんに
どすこいみいちゃんパンやさんを見に行きましょ~^^」
どうやら「どすこいみいちゃん」とは本のようだ。
どうせラクガキみたいなエッセイ本なんじゃないのか。
本当にめんどくさい
行きたくない・・・が
まあ、ほかの本も見たいし行ってもいいか。
しっかし興味ないし、煩わしいな・・・
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「あった!どすこいみいちゃんパンやさん!^^」
その本は紀伊国屋の特設コーナーに置かれていた。
その本は・・・
町田尚子先生の絵本だった!!
町田尚子先生は猫作家業界の中でも
とりわけ猫が描けていると評判の人気作家で
私も大好きである。
私は嬉しくなってほんの周りを3周した。
せっかくだから立ち読みはしたくなかった。
表紙を眺めて、楽しみは今度に取っておくことにした。
情報化社会ではネタバレなしで出会うことすら難しい。
勝手に流れてくるのだ。
どすこいみいちゃんパンやさんは
突然舞い降りてきて
私を幸せにした。
これを僥倖という他にない。
おしまい。