資本主義の果てで僕らは
「484番〜。」
え?番号だけで!?
私達は配給のように朝マックを受け取り、3階の席を陣取った。
姉は店員の省エネ接客を歓迎していた。
それでいいのだ。
近年、セルフレジの普及ま凄まじい。
マクドナルドだってパネルオーダーやモバイルオーダーが導入されている。
単純作業は機械に仕事を奪われる。
労働者は労働力という商品を提供するしかない。
労働力は常に競争に晒されている。
労働者が資本主義に完全隷属したとき、
労働者は資本に都合のよい「良き労働者」となる。
省エネ接客は資本主義への抵抗者なのか。
私は致死量の塩味を感じながらハンバーガーをほうばった。
おしまい。