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クリアファイルは右利き用
今日はなんと#左利きの日。
世の左利きの皆さんが、その不便さを思う存分発信していらっしゃるので、ぜひ私もそれに乗っかりたいと思います。
だって私も左利きだから。
左利きの難しさでよく言われるのは―
ハサミ、レードル、きゅうす、字を書く、ひじがぶつかる
など。
私も例外にもれず、このあたりの不便さは日々感じるんですが、「世の中はもっと右利き用にできている」ことを、ここで偉そうに発信したいと思います。
だって今日は左利きの日なんだから。
1.クリアファイル
「クリアファイルが右利き用にできている」って言われても、右利きの皆さんはピンと来ないかもしれません。
それはおそらく、右利きの皆さん考えもせず、こうやって使っているから。
これだけみても、何が右利き用なのかわかりにくいと思います。
でもね。左利きだとこうなるんです。
わかりますか?
クリアファイルは紙を取り出しやすいように、「へっこみ」の部分が作られているのですが、このへっこみは右手で取り出すときにしか機能しないんです。
左手で取り出そうとして見てください。
「ああ、ここにある『へっこみさん』は私のためにはいらっしゃらない」と痛感することになるでしょう。
見えているのに、届かない。
クリアファイルのもどかしさ。
2.ペン
そしてそして―意外と気づかれていないのがペンです。
まずは画像をどうぞ。
「いったい何が右利き用なの?」と思いませんか?
これクリアファイルと同じで、右手で持ってるとわからないんです。ペンが右利き用にできてるってこと。
ということで、左で持ってみましょう。
わかりますか?
そう、左で持つと印字されている文字が逆さになるのです!
ちなみに右で持つと―
読みやすいですよね。
これに気付いたとき、「ビジネスはこんな細部にまで気づかいをし、モノを売ろうとしているんだ」と感銘を受けました。
が、同時に「左利きの私はペン業界のターゲットではないのである」、という若干のしょんぼりが生まれたことは否めません(笑)
左で持ってふつうに読めるペンに私は未だに出会ったことがないのですが、もしそういうのがあるのなら、ぜひ教えて欲しいです。
3.お箸を持つ手が右手だよ
最後に、小さい頃私が最も混乱したのがこれでした。
左右を教えるのは、子育てにおいて大変重要なフェイズのようで、私は小学校に入る前から、これを言われて続けていました(もちろん親以外)。
「お箸を持つ手が右手」
これ混乱するんです。
これを言われるたびに、「えーと、私は左利きだから、『お箸を持たない手が右手』」、「私はみんなと逆だからこっちが左」みたいな変換をせねばならず、私が右と左でたまーに混乱するのは、この教え方のせいではないかと思う時があるくらいです。
私は昭和世代なので、平成世代、ミレニアム世代はこの教えられ方はされていないかもいません。
ですがいずれにせよ、目の前に左利きの子どもがいるかもしれないと思うなら、「お箸を持つ手」で左右を教えるのは、やめていただけるとありがたいような気がします。
だってほんとに混乱するから。
ただ左右は、自己を中心とした空間把握なので、多くの人がそうである状態を起点にしないと、非常に教えにくいことはわかります。
4.でも左利きが好き
と、世界が右利き用に出来てることを上げましたが、右利きになればよかったと思ったことはありません。
「左利きのお前はこういう人間だ!」とか、「左利きキモい」とか、「右脳優位の左利きは、この職業に向かない」とか、マイノリティーに向けられがちな言葉を浴びせられることはありません。
スポーツだとむしろ得するし。好意的な意味で覚えてもらいやすかったりするし。
なので、私も「みんなと違ってラッキー」くらいに思うことが多いです。(悲劇だったのは習字。「磯野真穂」を右手で小筆で書いたら、黒い四角が4つ仕上がったのはいまでも忘れられません。)
左利き用に世界はできていないけど、利き手に関しては優しいです。
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