ゴールデンカムイについて語らせてください

絶賛、ゴールデンカムイにはまっています。最終章に突入し、単行本派の人や新規読者も含めみんなで漫画の最後を見届けようという、、すごいかっこよさで全話無料公開されていたので読み始めたのだけど、まんまと心を奪われ、紙の単行本も購入しました。今はもう最新話（288話）まで追いついたので、好きなところや気になるところや確認したいところや記憶が曖昧なところ（ぜんぶだ）を読んでいます。こんなに読み返したくなるマンガは初めて・・・！２回目、３回目でわかる・気づくことも多いし、感じ方も変わってくるので、全然飽きない。9/17まで期間限定全話無料公開中なので未読の方や、最近読んでないーという方は読んでください。（特に、北海道に住んでいる人！登場する物や場所が身近でびっくりする。すぐ行ける嬉しさ、ハマり甲斐がある。）

[第1話] ゴールデンカムイ - 野田サトル | となりのヤングジャンプ

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どんなに話が面白くても絵が苦手だと全然はまれないのだけど、ゴールデンカムイはとにかく絵が良くて、うますぎて、、ストレスなく話に入り込めるところも好きな理由の一つ。緻密な描き込みと線の速さのバランスが良くて、流れるように、テンポよく、話のリズムから外れずに読めるというか・・・一体感がすごい。（もちろん、構成が素晴らしいのもあるんだけど）ビール工場のスピード感とかとってもたのしい。（全体的にピタゴラスイッチ的な気持ち良さもある）キャラクターの描きわけも面白くて、線にそれぞれの人柄が出ているような。特に、月島軍曹と門倉の線が好きです。シンプルだからこそ線の良さが際立つ・・みっちり描き込まれたところも、図鑑や絵本、絵画のような静けさがあって最高です。　

緊迫したシーンの合間に挟まる北海道の自然・野生生物紹介コマの緩急も本当に良い。（ストーリーの横で生き物紹介が入る松岡たつひでさんの絵本が好き）こういうセンスの漫画に出会えて嬉しい！

最初の方は、羆や素性の知れない兵士、囚人が出てくるたびに怖い！！逃げて！！！と思っていたけど（谷垣も尾形も人間味なくて怖かった・・）、巻を追うごとにそれぞれの事情や人生が垣間みえて、お話の外側にいる読者としては非常に面白いし、みんなのことをどんどん好きになってしまう。様々な立場・状況の登場人物がいて、それぞれに抱えているものや目指している事が違うので、誰かが完全に正しくて誰かが完全な悪人というわけではないこと。その事がこの漫画の面白さをさらに深めている・・登場人物一人一人への状況の組み立て方・繋ぎ方が素晴らしくて深読み、考察が止まりません。。

誰しもそれぞれの人生があり生活があり感情がある事、理解できない複雑なことを複雑だというまま受け止めることの重要さ・・私はいつも漫画や小説に思い出させてもらっている。

ちなみに今回初めて漫画を電子端末で読んでいるのですが、iPad読みやすいですね。ちょうど青年コミックのサイズ（B6、見開きB5）くらいで、綴じられていないから見開きページがバン！！と広がるのが良い。（でも、読み返しが必要な本は、同時に開いておきたいことや、付箋をつけておきたい時があり、紙で持ってた方が楽なので買いますよ）

ネタバレを含む感想は、また別の機会に書きたいと思います。

アニメも２期までぜんぶ観ました。結構好きなエピソードが端折られていたけど、アニメだからわかること（鯉登少尉が何言ってるのか等）もあって面白かった。網走監獄の時の劇伴がめちゃくちゃ格好いいです。サントラないのかな。