海外旅行でWiFiルーター借りる前にahamoを検討してみて (2024年10月修正追記)
日本人のパスポート保有率は2022年時点で17%と、世界的に見てもかなりの低水準です。そんな中でも、やっと最近になって海外に出かける人が徐々に増えている感じはします。
今どき海外に出る際に、スマホ無しというのは考えられません。逆に言えばスマホさえあればガイドブックや地図は完全に不要です。
このスマホは言うまでもなく、インターネットに接続する必要があります。少し前まではモバイルWiFiルータが主流で、イモトWiFIのようにテレビCMで大々的に宣伝をしていました。イモトのWiFiを運営している会社は、コロナで利用者がゼロになったときに、PCR検査のにしたんクリニックで成功したものすごい先見性のある会社です。
コロナ前でも、私のようなマニアは現地SIMを使っていました。しかし最近はahamo一択になっています。
ahamoはご存知のようにドコモの新料金プランです。すべての手続がオンラインだけでしかできないなどの制約はありますが、月額2970円で30GBまでのデータ通信が利用できます。そしてこの30GBは海外でもそのまま使えるのです。対象国は82カ国と制限はありますが、普通の人が行きそうな国はほぼカバーされています。海外にいるときには国内にはいないわけなので、場所を気にすることなく20GBが2970円ということです。
それではモバイルWiFiルーターや、キャリアの海外データローミング、現地SIMを簡単に比較してみます。なお細かい条件によっては大きく変わることがありますし、そもそも各社の提供条件が異なりますので同じ基準での比較ができません。あくまでも参考として御覧ください。
アメリカ、ヨーロッパの一カ国(複数の国を周遊すると高くなる)で7日間利用する場合
・モバイルWiFiルーター(グローバルWiFi) データ無制限 5950円/7日
・ドコモ海外ローミング「世界そのままギガ」 データ無制限 5280円/7日
・au海外ローミング「世界定額」 データ無制限 3430円/7日
・ソフトバンク「アメリカ放題」 データ無制限 0円
・ソフトバンク「海外あんしん定額」 21GB 6860円/7日
・楽天モバイル 5GB 2500円/31日
・povo 3GB 4280円/7日
・ahamo 30GB 0円 15日(国内20GB 2970円のままで追加費用はなし)
ソフトバンクはアメリカについては圧勝です。国内での利用分とは無関係に、アメリカではデータも通話も無料です。
続いてやはりahamoです。これ以外の各社は、全て国内で使っている料金にこれらの数字が上乗せされますから、アメリカ放題を除いて、ahamoの圧勝ではないかと思います。モバイルWiFiルーターは貸し借りの方法と手間、端末紛失に対応した保険金なども必要です。
ahamoの海外利用における注意点は
・15日を過ぎるとデータの残量に関わらず速度が128Kに制限される
・110GBまで使えるahamo大盛りを契約しても海外利用は30GBまで
の2つです。15日間以上渡航する人はさほど多くないでしょうから、あまり問題になる人は多くないと思います。
私は ahamoのこの海外データ通信の設定があるので、国内でもahamoを使っています。アメリカへの渡航がコンスタントに年に3回以上あるのであれば、メインをソフトバンクにしてアメリカは無料で使い、ヨーロッパなど他のエリアに行くときだけahamoなり、上記の他の選択をするのもありだとは思います。
なお今でもなお、日本国内ではahamoも含めたドコモのデータ通信状態は、場所によっては非常に遅かったり不安定な場合があるので、早く解消してもらいたいです。