宇宙でいちばん美味いポキ丼
POKE、ポキ、あるいはポケとは、ハワイの言葉で魚介の切り身を調味料で和えたものです。 ポキを白ごはんにのせたハワイ流の海鮮丼「ポキ丼」はハワイの代表的なローカルフードです。 最もベーシックなのは、アヒ(ハワイ語でまぐろ)をカットして醤油ベースのタレで味付けし、香味野菜や海藻と和えて白飯にのせるスタイルです。
今回ご紹介する最高にうまいポキ丼は、オアフ島ですがワイキキではありません。場所はノースショアのいちばん奥、いちばん北側のカフクという町にあります。お店の名前はKahuku Superetteです。
お店と言っても飲食店ではなく、ローカルスーパーの鮮魚売り場です。そのため店内で食べることはできません。ここに行くには車で行く方が多いと思うので車内でいただくか、宿に持ち帰ってもいいです。しっかり漬けてあるので半日くらいは全然平気だと思います。
お店の斜め前に、屋根とベンチのあるバス停があるので、そこで食べるのもおすすめです。わたしはここには5回以上は行っていて、そのうち2回は、ホノルル空港から路線バスを1回乗り継いでここまで来ました。それくらい好きです。
色々な種類の魚を選択できますが、やはりおすすめはやはりアヒ(マグロ)です。ぶつ切りのマグロは、醤油とごま油、多分ほんの少しコチュジャンと思われる辛い成分が混ざったものに漬け込まれています。アヒの鮮度はそれほど新鮮ではありません。刺し身や寿司ではないので、ある程度「熟成」されていることが最大のポイントです。
そこに絶妙な感じの日本米ではない白米です。本当の長粒種ではなく、かといって日本の米でもない。お店の人に聞いたことはありませんが、長くはないカリフォルニア米だと思います。香りがほんの少しだけタイのジャスミンライスの匂いがします。これもポイントです。
そして九条ネギみたいな青ネギと、水にさらしていない白い玉ねぎ、あとは白ごまです。青ネギと特に玉ねぎの苦さが、アヒにめちゃくちゃマッチします。アボカド入りとかもあったと思いますが、ここではまずはこの基本形から行ってみてください。
このお店は韓国系の経営のようで、コチュジャンとごま油が決め手なのです。ユッケみたいな感じというと一番わかり易いと思います。そのために多分ハワイローカルや欧米人からはちょっと評価が分かれているようです。それはそれですごく良くわかります。多分彼らにはアボカド必須で、ごま油ではないんだと思います。もっとメキシカンとかパシフィック・リム系に倒したほうが受けるんだと思います。
これを読んでくださっているあなたが日本人で、焼肉大好きで、ユッケも問題ないのであれば、気絶しちゃうレベルの美味しさです。
実際路線バスで2回訪れたときは、北米出張のついでにわざわざハワイを経由して、ここのポケ丼を食べに行ったくらいです。ちょっと手前には超有名なガーリックシュリンプのフードトラックもあります。こちらも今は3軒ありますが、それぞれどのお店も日本のガーリックシュリンプとはまるで別物ですから、お腹を減らしてはしごしてもいいかもです。
これを書いていて、これなら自分で作ってもそれなりに再現できそうな気がしてきました。マグロは絶対に赤身。半日くらい漬け込むのかなあ。今度やってみることにします。うまく行ったらnote記事にします。