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仲秋節の北京で沸騰魚を食す

アムステルダムから羽田までは往路と同じく中国南方航空です。途中北京でのトランジットで、航空会社が用意したトランジットホテルに滞在しました。この日はちょうど中秋節、お月見の日でした。

ホテルの向かいにある中国南方航空のオフィスにはこんな装飾が。三日月なのがいいですね。月にうさぎがいるという話は中国からの伝来のようです。

なんかいいですねこれ

ホテルは往路と同じ北京明珠酒店(Beijing CSN Pearl Hotel)です。ここから北京市内までは、まずシャトルバスで空港まで行き、空港から地下鉄を乗り継いで行きます。北京の地下鉄は総延長で世界1位の規模だそうです。ちなみに2位は上海、東京は8位でした。最新の北京地下鉄路線図を貼っておきます。

物凄い路線網

大興機場線という空港線で終点の草橋まで行きます。ここから各線に乗り換えです。なお北京の地下鉄はビザかマスターのコンタクトレスカードでしたら何も手続きするとなく、日本の交通ICカードと同じようにタッチで乗車できます。

これものすごく便利です。以前はその地域の交通系ICカードを手に入れてチャージしなくてはいけなかったですが、それが一切不要です。もう使い残しの世界各地の「ICカードコレクション」が増えなくて済みます。

日本はどうかと言うと、江ノ電全線が対応済み。東急と京王が一部駅で対応。今度大阪メトロとJR西日本が対応でしたっけ?これ日本に来ている外国人からすると、一刻も早く対応してもらいたいことナンバーワンだと思いますね。

大興機場駅のホームです。
壁万にはプロジェクターで広告が流れています。明るくなくて不鮮明です

どの路線だったか忘れましたが、つり革が名産地である陽澄湖の大閘蟹、上海蟹の広告になってました。もうそんな季節です。私は昔わざわざ上海から新幹線で小一時間の陽澄湖まで本物を食べに行きました。

カニ食べたい

今夜は仲秋なので、地下鉄車内には月餅を持ってる人がたくさんいます。今夜は月餅を家でみんなで食べる日みたいです。なんかいいですね、

デパートとかショッピングモールを探せば買えたんでしょう

仲秋とはこんな日のようです。

中秋節は、アメリカの感謝祭や日本のお盆に似た要素がありますが、完全に一致するものではありません。以下のような共通点があります:
家族との団らん
日本のお盆のように、家族が集まる大切な行事
アメリカの感謝祭のように、家族で食事を共にする習慣
伝統的な食べ物
月餅が中心的な食べ物
感謝祭の七面鳥やお盆の精進料理のように、特別な料理を食べる習慣
文化的・精神的な意味
月を愛でる習慣は日本の月見と共通
収穫を祝う aspect は感謝祭と似ている

ただし、中秋節には以下のような独自の特徴があります:
月餅を贈り合う文化
提灯を飾る習慣
月に関する伝説や物語の重要性

このように、完全な対応物はありませんが、「家族との集い」という核心的な要素は両国の祝祭と共通しているといえます。

Claude

私は夕食に沸騰魚というものを食べたくて、SOLANA藍色港湾美食広場にある新沸騰魚郷というお店に行ってみました。北京に限らず、中国国内ではかなりの多店舗展開をしている定番のお店のようです。

予約なしでしたが15分くらいで案内されました。受付の50代の女性は、日本人が嫌いなのか、言葉が通じないからなのかわかりませんが、基本的に私を無視しました。たぶん日本人がお嫌いなんだと思います。

仕方がないので、もうひとりの20代と思われるお姉さんに声をかけました。彼女も英語はほぼ通じませんが、少なくとも無視すること無く、席に案内してくれました。

紙のメニューはあるのですが、具材を選んだりするのはわかるのですが、何をどうしたらいいのかまったくわからない。言葉も通じない。もうかなり適当に日本語で喋って向こうも諦めて定番ぽいもの?を持ってきてくれました。

ビールはかろうじて通じました
これが沸騰魚です

沸騰魚(フェイトンユイ)は、中国の四川料理を代表する魚料理の一つです。主な特徴を説明させていただきます:調理方法:
新鮮な白身魚(通常は草魚)を薄切りにします
調味した熱い油とスープを魚の上からかけ、「沸騰」しているように見せる演出をします
味付け:
山椒や唐辛子を使用した麻辣(マーラー)味
にんにく、生姜などの香辛料
豆板醤やその他の調味料で味付け
特徴:
見た目が華やか
辛さと痺れる感覚(麻)が特徴
スープも一緒に楽しめる
付け合わせ:
もやし
青菜
香菜(パクチー)

Claude

うまい!辛さはそんなでもなく、ココイチで言うと4辛くらい。山椒はさほど入っていないので痺れも軽め。

最近のマイブーム(死語)である酸菜魚に近い料理ですが、酸菜魚のようなキャベツや高菜を発酵させた酸味はないです。

沸騰魚は日本だと水煮魚に近いです。

沸騰魚は魚を湯通しして、炒めた乾燥唐辛子と花椒をのせ、最後に大量の油をかける。一方の水煮魚は豆瓣醤ベースでスープ作り、魚や野菜を煮込む。仕上げに大量の油で唐辛子、花椒を香りをだしドバっとかけるのだそうです。

魚がぷりぷりツルツルで美味しい

魚は草魚を使うのが基本みたいです。草魚の味と食感はもちろんですが、もやしが本当に美味しい。豆の味がちゃんとします。中国のもやしは本当に美味しいですよ。

池袋のここではスズキで食べられるようです。



地下鉄の中は年齢が若いです。これにはちょっとびっくりしました。日本が高齢化まっしぐらなのをこういうところでも痛感します。

平均年齢が若い

帰りに世貿天階というショッピングモールに立ち寄りました。天井が全部LEDディスプレイです。もう10時を過ぎていたので映像は静止画だけでした。

随分遅くなってしまったので帰りを急ぎます。ですが、草橋で空港線に乗りまえようとしたら、まさかの最終電車が22時30分でした。ホテルに帰るにはタクシー一択です。

駅の周りには、私のようなカモを捕まえようとするドライバーという名のハンターが次々に声をかけてきます。英語で返すと誰一人として返事をしてくれません。白タクなのか、ボッタクリなのかの判断もつきません。

しばらく観察していましたが、世界あちこちでの経験上、ボッタクリっぽい感じがしない。まわりに停車している車両は全て正規のように見えます。

ライドシェアのDiDiを使おうかとも思いましたが、日本のカードが使えなさそうだし、DiDiアプリにWechatPayの登録するところで手こずりそうな気がしたのでパス。

なんとなくあるおじさんに声をかけたら、ギリギリ英語分かってくれました。ホテルのカードを見せたらすぐ分かってくれました。ちゃんメータも倒して発車です。カーナビはもちろんスマホの百度のマップアプリで、いわゆるGoogleマップの中国版です。ドライバーはホテル名を音声入力して行き先に登録。スマホのナビで走行します。

途中はほぼ高速道路で、時速100キロで南に35分くらい走りました。結構北京大興空港は遠いです。北京首都空港は北側にあって、距離は半分くらいです。最終的に料金は200元4,000円くらいでした。支払いはWechatPayで問題なく完了です。

そんなわけで、案外充実した仲秋節の北京の夜でした。いよいよ朝は日本に帰ります。

今回の渡航はこちらにまとめページがあります。


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