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ラジオを常に持ち歩くことにした
大地震に遭遇した場合に、まずは自分が生きるための情報収集と状況把握がきわめて重要です。家族も含めて人の心配はその後です。自分が生きてなければ他人の心配も救助もできません。
地震そのものの情報は、今自分がいる場所の被害状況は見ればわかるわけですから問題ないのですが、重要なのは発震後にやってくる津波に関する情報です。とくに私は海まで2分みたいな場所に住んでいますので、津波に関する情報が最も重要なのです。余震は予測できませんが、発震後の津波はかなり正確に予測できますから。
震源に近ければ数分で津波が来るかも知れません。どこにいたとしても防災無線のアナウンスは反響してしまうので全然聞き取れないと思ったほうがいいです。
そんなときに圧倒的に頼りになるのはやはり放送、それも言うまでもなくNHKのラジオ放送です。
スマホは常に持ち歩いているので、radikoでラジオが聴けます。しかし大地震の際はそうとは限りません。
radikoは携帯電話のネットワークを利用しているので、それが生きているかどうかはわかりません。そもそもradikoは1分ほどのディレイがあるので、津波に関する情報が1分遅れると、海まで2分の私には致命的です。
電波のラジオは携帯電話ネットワークよりは強靭であると考えていいと思います。ラジオ局の送信施設やアンテナがいきなり地震で破壊される可能性は高くはなく、電源についても、それなりの時間自家発電装置で維持されます。
少なくともラジオの送信施設は携帯電話の基地局よりは圧倒的に強靭です。そしてディレイがありません。
つまりラジオは最も手軽で確実な情報収集のための道具なのです。
すでに非常時の避難袋の中には、ラジオや電池が入っています。それは当然ですが、見落としがちなのは外出している時です。普段持ち歩いているバッグには、これまでラジオは入っていませんでした。これダメだと気が付きました。
そこでもう一台、電波のラジオを買いました。radikoが使えなくなる前提で常に持ち歩くためです。
こうした目的における必要条件は以下のとおりです。
・小型で軽量
・スピーカー内蔵(複数人で共有することもあり得る)
・イヤホンも使用可能(夜間など状況次第ではイヤホン必須)
・AMとFMワイドバンド対応(受信地によってはAM局のFM波しか受信できいない可能性がある)
・乾電池駆動(充電などできない、出来たら1回分の予備電池)
・値段は安いに越したことはない
これらを見事にすべて満たすのがこちらでした。
実機の様子です。
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電波モノ系では、アマチュア無線機(私は有資格者です)が非常持ち出し袋に入れてあります。いざというときに法律に定められた非常通信ができるからです。まあ本当の緊急時には、電波法も無線従事者資格なんて関係なく、誰でも使っていいと私は思っています。
アマチュア局のいいところは携帯電話の中継型のネットワークとは異なり、2局がそれぞれ稼働できる状態にあり、電波が到達できる環境や距離であれば、確実に交信できるところです。