久高島滞在のお役立ちTips
久高島には何もありません。食事に関しては食事難民になりかねないレベルで何もありません。観光スポットもありません。島全体が聖地なので泳げるビーチはメーギー浜という生簀みたいなところだけです。
でも、自分の五感のチェックには最適な場所です。
下記は南城市久高島区による久高島の公式サイトです。ここには必要かつ十分な情報がありますから、まずはここで全体像を掴んでください。
こうした情報を踏まえた上で、3度の訪問、5泊の滞在で私なりに感じた久高島に関するリアルな情報を書いておきます。
久高島へのアクセス
まず行き方です。レンタカーの方は船が発着する安座真港に無料で駐車できます。船は久高島海運が運行しています。ダイヤはWEBで確認してください。ドック入りなどで変更になる可能性があります。船にはフェリー(25分)と高速船(15分)の2種類があります。前者は車両を載せられますが、後者は乗客のみです。高速艇は非常に速いですが、波浪の状況では運休になることもあるようです。
なお久高島島内は車は不要です。持ち込んでも普通車は道が狭くて全く使い物になりませんのでご注意ください。
チケットは往復で購入するとお得です。フェリーと高速船では料金が若干異なります。フェリーの往復チケットを購入して帰路に高速船に乗船する場合は差額を支払います。高速船の往復チケットで帰路にフェリーに乗る場合には返金はありません。
安座真港までは路線バスで行くことができます。最寄りのバス停は「安座真港」ですが、ここには南城市が運行しているコミュニティーバスしか止まりません。フェリー乗り場まで3分ほど歩いた場所にある「あざまサンサンビーチ入口」には東陽バスの38系統と338系統が停車します。うまく時間的にこれに乗車できると、那覇バスターミナルから1時間ほどですが、乗り換えなしで行けます。
空港から那覇バスターミナルまでは、路線バスもありますし、ゆいレールの旭橋駅に接続しています。
どこから来るか、どこに行くのか、時間帯によって最適な方法は異なりますので、Googleマップなどで確認してください。
なお、斎場御嶽(せーふぁうたき)から安座真港までは歩いて25分くらいです。季節やタイミングによっては歩くのもありです。斎場御嶽は少し前から奥には入れなくなりました。
またこれらのバスは沖縄あるあるですが、SuicaなどのICカードは使用できませんので現金が必要です。車内で1000円札は両替出来ますが、それ以上の高額紙幣は基本的に両替はできません。なおOKICAは使用できますが、うちなー以外の人はOKICAは沖縄以外では使えませんのでご注意ください。
これらのバスは、バス停の時刻表に記載されているQRコードで、バスの位置情報を1分おきに確認することが出来ます。
また経路によっては、2、3回のバスの乗り換えが必要になります。このときに注意する必要があるのは、どこかのバスが遅延した場合に乗り継ぎができなくなり、別ルートなどの対応が必要になることがあります。ここはGoogleマップの乗り換え案内と、バス停にあるバスの位置情報を駆使して最適な対応をしてください。
島に入るときに忘れてはいけないこと
フェリーから降りて左側に「徳仁川拝所」があります。ここでは外部から来たものは一言、礼を述べるべきだと思います。またこの先に島の観光促進のための寄付金ができる場所があります。現金の他にPaypayでも寄付ができます。ここが聖地であるかどうかはともかく、やはりここでは礼を尽くした方がいいと思います。
島内の移動
島内の移動は自転車一択です。徒歩だとキツイです。最近は電動キックボードや電動トゥクトゥクなどが非常に増えていますが、どれだけエコと言ったところで、人間が自分漕ぐ自転車に叶うはずがありません。島内は狭くて平坦なので、電動アシストでさえ不要だと思います。自分のペースで、風と地面の音を感じてもらいたいと強く思います。
挨拶について
島内では皆さん必ず挨拶をしてくれます。特に小さな子供はとても元気にこんにちはと言ってくれます。言うまでもなくこちらも挨拶をしましょう。都会でこれをやったら常に挨拶し続ける必要がありますが、ここではそんなに人に会いませんから大丈夫です。
食事について
こうした離島あるあるですが、食事ができるお店の選択肢はあまりありません。観光の延長線上としてのグルメな食を提供しているお店はありません。またこれらのお店の営業日時は極めて不安定です。本気で食事難民になりかねないです。昼食はともかく、朝は1軒、夜は2軒しかありません。休業日もあるので注意が必要です。
島内には売店が2軒ほどありますので、そこ行くとカップ麺とかになるかもしれませんが、食べ物を確保することはできると思います。
なお朝食を提供しているところは、執筆時点でおかめやさんだけです。個人的にはとってもお気に入りです。美味しいスープと自家製?のパン(カンパーニュ)です。この日のパンはライ麦パンのように酸味が強くて私の好きなパンです。おかめやさんの朝食は前日夜までに予約してください。
宿について
私は久高島交流館にしか泊まったことがありません。特に理由はないですが、ここだけがオンラインでリアルタイムで予約できるからです。あとの宿は電話をしないといけなくて。
あとは一人の時間を過ごしたいのであまり深いコミュニケーションを求めていないというのが、理由といえば理由です。ここだけが唯一ホテル「ライク」なのだと思います。まあ実態としては合宿所みたいな感じ。あとの宿は民泊、民宿です。ホテルはありません。
交流館は2階の部屋だとベランダがありますので、季節によっては快適です。
ここは屋上に夜上がると、360度の眺望と満天の星を見ることができます。なお、寝間着はありません。後半に交流館の注意書きの資料を乗せておきます。
今度は前述のおかめやさんと小やどSAWAさんに泊まってみたいと思っています。
おみやげ
おみやげと言ってもあまりないのですが、買えるのは安座真港のフェリー乗り場の隣の売店と、徳仁港のやはりフェリーの切符売り場の売店くらい。どちらも品揃えはほぼ同じです。うちにはウミヘビの燻製が飾ってあります。
本島の島の空気は泊まらないとわからない
ここまで書いてきたように、久高島には観光スポットもたいした食事もないわけです。じゃあ何をするか。それは感じることだと思います。そのためには、数時間の滞在では無く、夜中の風の音や、波の音。星空。虫や鳥の鳴き声を感じてください。特におすすめは雨の音です。ここの雨音は他とはまるで違います。できれば2泊すると言っていることがきっと分かります。いきなり最初から2泊は難しいでしょうから、初回は1泊して、気に入ったら2泊してみてください。ここが合う人は必然的にそうなると思います。
言われているほどのスピリチュアル感は実はないと思います。宗教色も全くないです。あえて言うならアミニズムと言うか、人の手が入っていないのでいろんなものの感度が高いことです。人手が入っていないだけならいくらでもそんな場所はあるのですが、そこに離島感と風が自分の鈍くなった感度をアップさせてくれるのだと、私は感じています。
こちらに久高島に関する情報を現地でもらった印刷物を貼っておきます。