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アンダルシアの白い村 (スペイン フリヒリアナ)
出張に繋げて(託けて)どこかに足を伸ばすことが多いです。2012年の9月にははじめてスペインに行きました。バルセロナに数日滞在してから、地中海沿岸の白い村に行ってみることにしました。「白い村」で有名らしいフリヒリアナ(Frigiliana)という村です。らしい、というのは私は知らなかったということです。
白い村に対して、強いモチベーションがあったわけではありません。スペインの田舎の村、できれば地中海側に行きたいな、その程度です。こんな曖昧な状態でも調べていくと「白い村」がいくつかあることがわかってきました。私が超単細胞なステレオタイプでイメージする「アンダルシアの青い空、白い家並み」という感じです。
実はこの村のちょっと先のコスタ・デル・ソル(太陽海岸)に、マルベーリャという街があります。この街には行ったことはありませんが、仕事でホテルに関する映像を制作していた時に。このエリアの10室以下だけど本当に素敵なブティックホテルについて知りる機会がありました。ヨーロッパのセレブでもエスタブリッシュメントでもない、本物が分かる人たちが訪れるホテルがこのエリアに数軒あるのは知っていました。セレブリティーは大抵は悪趣味ですし、エスタブリッシュメントは高額であることが優先しますから。
さて、フリヒリアナ村の場所は下の地図の通り。地中海を挟んでアフリカ大陸までは160キロくらいです。
バルセロナの空港から、イベリア航空傘下のLCCブエリングでマラガまで飛びます。
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マラガからはバスを乗り継ぎます。マラガ空港から市内まで移動して、バスターミナルに向かいます。私はスペイン語は全くできませんが、全てがとてもわかりやすかったです。
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まずはネルハという街までバスで移動します
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乗り場のレイアウトも案内表示もすごくわかりやすいターミナルです。
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1時間ちょっとでネルハに到着します。ここで別のバスに乗り換えます。フリヒリアナ村はやはり有名な観光地のようで、思ったよりも沢山の人がバスに乗車します。半分がスペイン語を話していて、残りは英語、フランス語やドイツ語でした。アジア人は私だけです。
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ところでこのnoteを書くために写真を整理していたら、何気なく海岸線を走る道から撮影した写真にこんなカットが出てきました。お姉さんたちはトップレスです。撮影時には全く気が付きませんでした。ヨーロッパの海岸ではあるあるです。ヌーディストビーチではなかったようです。
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30分ほどでフリヒリアナ村の入口に到着しました。まずは全体像を把握するべく、村の一番高い場所に向かいました。高い場所からの景色はこんな感じです。白い壁に赤い屋根。
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お昼を過ぎてお腹が空いたので村の上の方の、眺めが良さそうでグーグルで評価の高いThe Garden Restaurantというお店に入りました。
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やっぱりスペインですからカヴァと生ハム一択ですよね。
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そして大好物のガスパチョも。ガスパチョって本当に好きです。日本に輸入されているものもなくはないですが、やはり作りたては鮮度が違います。
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ガスパチョには結構どす黒いと言ってもいいオリーブオイルがかかっています。日本ではエキストラヴァージンオイルに対して信仰に近いものがありますが、これは極めて濃厚でした。
生ハムも空気が乾燥しているのでいい感じでさらさらで硬いです。これすごく重要で、日本だと水気が多すぎるんです。ちょっと乾いて噛み締めながら食べるのが絶対正解です。たとえばいまでは提供されていませんが、サイゼリアのプロシュートもテーブルに運ばれたらまず1枚1枚別々に剥がして、しばらく乾燥させてから食べるとさらに美味しくなります。
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何を頼んだのかよく覚えていませんが、メインは肉にしたようです。
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こういう場所でこういうものを食べると、絶対的な美味しさの100倍以上の心地よい食事になります。海が近いのに湿気がなくカラッとしているからなのかもしれません。私はとにかく湿気が苦手です。
お腹を満たしたところで村の中を散策します。白い壁の建物に挟まれた細い路地が続きます。ブーゲンビリアが眩しい。
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ここからは赤い花(ブーゲンビル亜)シリーズです。
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青いドアもたくさんありました。
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タイルと黒猫が絵になりすぎていました。
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馬もいましたがこれはあくまでも観光用です。さすがに物流や移動に馬は使っていません。
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フリヒリアナを訪れるのであれば、できれば昼の太陽が高い時間がいいと思います。午前中や夕方(といっても17時くらいまでは余裕で昼間です)になると、路地が狭いので日陰が多くなってしまい白い壁や花やカラフルなエクステリアがきれいに見えないからです。日差しが高いところからあると、下の写真のような何でもない白い壁も様々な表情を見せてくれます。これは日本のプレは微住宅では見ることができない、手塗り壁ならではのコントラストです。
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ここからは鉢シリースです。
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メルヘンチックなものを求めていたのではありません。知らない街(村)の家並みを感じてみたかったわけです。それほど観光地化されてはいませんので、人々の暮らしを垣間見ることができます。
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欧州の村を訪ねることは、こうした見知らぬ場所の日常を知ることで、自分の日常を理解できるし、彼らから見ればその逆であるということです。同じことは国内を訪ねても同様です。最近は日本中どこに行っても同じ建物、同じお店、同じ景色にどんどん侵食されているのは本当に残念です。
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