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アメリカンなステーキにはベイクドポテトこそが正義
どうしても和牛よりアメリカンビーフが好きです。和牛の美味しさはもちろんわかりますが、特に霜降り肉で脂に高いお金を払って食べるのがどうにもこうにも納得がいかないからです。
ステーキたるもの赤身をしっかり焼いて、焦げ味と噛みしめる味を楽しみたい方です。なので私はレアとかミディアムレアではなく、ウエルダン一択です。あくまでも個人的な好みです。最近はスーパーにアメリカンビーフが普通に売られているのでとても嬉しいです。
さてそんなアメリカンなステーキの写真をいくつか引っ張り出してみました。
まずはニューヨーク・マンハッタンのGallaghers Steakhouseです。超有名な老舗ステーキハウスです。ブロードウエイの劇場街にあって、1927年からずっと同じ場所で肉を焼いているそうです。
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アメリカのステーキハウスでいつも思うことは、余計なものを頼まず、黙ってステーキとポテトのみに徹するのが正解だと思います。なんならサラダもスープもなしで。私は基本そうしています。サラダやスープの分をがっつりと肉のサイズアップに回します。そのほうが満足度は高いと思います。
よく前菜的に勧められるシーフードも魅力的ですが、それはシーフード屋に行くべきだと、経験的に思います。寿司屋で美味い天ぷらは出てこないのと同じです。
そして絶対に外せないのがベイクドポテトです。決してフライドポテトではないです。アメリカのステーキ屋ではマッシュポテトもあまりおすすめしません。彼らは焼くこと以外には向いていない人々です。その代わり焼きに関しては完璧です。たぶんアイダホ産でしょうが、20センチ✕10センチくらいの細長くて巨大なポテトを、グリルで焼き、真ん中に切れ目を入れてあります。これにバターやサワークリームを乗せていただきます。
もちろん皮のまま、ナイフフォークで切り分けながらです。この焼き具合もじっくり焼くと表面だけが「分厚く焦げて」、中はちょっと芯があるくらいのギリギリくらいで供するのがいいお店です。
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ベイクドポテトに使われるのはラセット種というじゃがいもです。しかしながら、日本にはこのサイズのポテトが輸入できません。多分国内農産物保護のためです。そのため、あのピーター・ルーガーでさえ日本ではフライトポテトしか出せません。輸入できないのが本当に不思議です。
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ラセット種は日本では男爵いもが比較的近いと思いますが、サイズ感と粘度が違うんです。北海道産のメークインも近いといえば近いですがやっぱり違う。日本のじゃがいもはホクホク系で粉ふきいもとかによく合う感じですかね。ベイクドポテトはしっかりネバネバ系が合うのです。
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カット名を忘れましたが、こんな風にカットしてポテトを調理する方法もあります。個人的にはやはり丸焼きベイクドポテトが好きかな。
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続いて全米にかなり数の店舗を展開しているMorton's The Steakhouseのシカゴのお店です。最近東京にも進出したみたいです。
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サンフランシスコの何処か。どこだったか店名不明、全く覚えていません。2段になってる上にあるのはエスカルゴだったみたいです。
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他にもまだ10店舗くらいはアメリカでステーキハウスに行っているはずですが、写真が出てきませんのでこれくらいにしておきます。まあこのクラスのステーキハウスはどこもそんなに違いもありませんし、外しもないと思います。
私のアメリカでのおすすめステーキハウスは、ラスベガスのシルヴァートン・カジノ・ロッジという、空港の南西側にあるホテル&カジノの中に入っているTwin Creeks Steakhouseです。観光客が行くようなラスベガスの中心からだいぶ離れているので、値段は3分の2以下で最高のステーキが食べられます。わざわざUberを飛ばしても行く価値があります。私はローカルに教えてもらいまして、彼が言うにはラスベガスでコスパ ナンバーワンとのことです。
比較のために、欧州のステーキも見ておきます。これはドイツ ベルリンの何処かです。ここも店名は忘れました。比べるとアメリカンではないですよね。ワイルドではないと言うかやっぱりどこかお上品ですね。そして物足りない。付け合せもアメリカっぽくないですね。
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さて、ここまでのアメリカンなステーキは、どこもそれなりのちゃんとしたステーキハウスです。ステーキ単体で60ドルちょっとですね。そんなところには普段行くことはもちろんなく、もっぱらこんなファミレスレベルのお店です。
こちらはラスベガスで定宿にしているモーテルの敷地内にあったココスです。日本にもココスはありますが全く別ものです。25ドルくらいですね。残念ながらこのココスは数年前にデニーズになってしまいました。ココスのほうが美味しかったのでとても残念です。
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こちらもよく泊まるラスベガスの別のモーテルに併設されているカフェです。これで30ドルしないくらいです。ここのベイクドポテトはいつも焦げ目が弱いけどなかなかです。
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もちろん日本国内でもアメリカンなステーキを食べることができます。最近のアメリカのステーキハウスが日本にたくさん進出していますが、私のおすすめはこちら、沖縄の嘉手納基地のSeasideです。
ここはアメリカ軍の嘉手納基地の敷地内にあるレストランですが、ここだけは許可もパスポートも無しで、誰でも自由に入ることができます。ただし日本円は使えない(確かお釣りがドルで返ってくるはず)ので、米ドルまたはクレジットカードが必要です。スタッフも日本語ネイティブではない人が多いです。お店の雰囲気はアメリカのファミレスやダイナーそのものです。天気の良い日の午後は、海に面したテラス席が最高に気持ちいいです。
味もそれなりと言うか、とってもアメリカンです。ですがやはりベイクドポットはありません。
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Seasideには沖縄本島に行ったときには必ず行きますね。観光客御用達のジャッキーステーキハウスよりも全然オススメです。沖縄本島のアメリカンなステーキはここか、近くの北谷にあるステーキハウス金松(金松)さんを強くおすすめします。
なお嘉手納基地内にはもう一軒、TAIYO STEAK HOUSEというステーキハウスがあるようです。こちらは未踏ですが、誰でも入れるようです。
ステーキと言えばこんなのもあります。