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火災報知器の誤報

10時過ぎにけたたましく火災報知器が鳴り響くんですよ。今日は設備検査の予定はない。5分以上も止まらなく、ついには「5Fで火事です、すぐに避難してください」と自動アナウンスが入るんです。

そこで5階に行ってみると、フロントの人たちが3人ぐらいで色々確認しているんですが、火も煙も匂いもない。廊下でわかるようなら室内はすでに相当燃えてますしね。

なのですが、ある部屋の外で小さな女の子が震えながら「こわいよー!」って泣き叫んでいたんです。5歳くらいかな。フロントスタッフの人たちは火元確認を優先するべきなので、わたしが女の子を抱きかかえました。

同時にその部屋の玄関ドアが空いていたので確認したけど異常はない。子どもが火を使おうとして火事になるってよくありますからね。自分で言うのもなんですが、こういう時にわたしはめちゃくちゃ冷静です。

女の子は一人だったみたいで、聞いたらママはお仕事に行ってて、お昼に帰ってくるとのこと。まだ震えていたけど、すごく冷静に答えられてえらいぞ。どうやら今朝はお熱があったみたいで、保育園をお休みして一人でお留守番だったようなんです。

外国なら子どもを放置したという罪に問われそうな状況ではありますが、まあここは日本だし、そうとは全く思わない。

彼女からしたらそりゃあめちゃくちゃ怖いですよね。

建物の構造的に、仮に本当の火事だったとしても、歩けるのであれば逃げられないということは絶対にありえないので、一旦彼女をうちにつれてきて、落ち着かせるためにちょっとジュースを飲ませて。でもまだアラームは鳴ってるのです。ここまで10分ちょっとくらいかな。

この時点では火事かどうかはまだ判明していないので、1階まで彼女を抱きかかえたまま階段を使って連れて行ってしばらく様子を見ることに。そうこうしているうちにお父さんから彼女が持ってたお兄ちゃんのケータイに電話が来ました。そこで状況を説明して、お母さんに電話してできるだけ早く帰ってきてあげるように連絡してくださいと伝えました。

お父さんがどうして電話してきたのか、偶然なのかははっきりしませんが、キッズケータイだったのでGPSで異常な移動を検出したんじゃないですかね。

そしてやっと誤報であることが判明。でも彼女をお母さんが帰ってくるまで1時間近く一人で部屋における感じではなかったので、しばらく彼女とお話してました。何してたのって聞いたら、「YouTubeでショート動画見てた」って。ああああ、いまどきですねえ。

Nちゃんだんだん落ち着いてきたのでフロントの人に託しました。

なぎさ橋珈琲にランチに行って帰ってきて、フロントの人に確認したら、あのあとしばらくしてお母さんが帰ってこれらたとのことで安心しました。

そして先ほど、お母さんとNちゃんがうちに挨拶に来られました。もうさっきとは違ってびっくりするくらい安心したいいお顔で、元気にお礼を言ってくれました。トラウマにならないといいね。

ところで、

いきなり泣いてる小さな女の子を抱きかかえてうちに帰ったら、奥様にめちゃくちゃ驚ろかれ、「ついに幼児誘拐でもしたかと思った」と言われる始末ですわ。

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