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自己融着テープは神テープ
自己融着テープをご存知でしょうか。ビニールテープを使うような場面において圧倒的な高性能と高耐久性を有する製品です。
私が普段使いしている耳掛け型のイヤホンです。耳に引っ掛ける部分の中には針金みたいなものが入っていて、これで耳の形に合わせて曲げて引っ掛けるのですが、写真のように外皮のビニールの部分が破れて、針金がむき出しになりかけてきました。
ちょっといいイヤホンなので、もちろん自分で修理を試みます。
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![](https://assets.st-note.com/img/1705820038640-O9ccKfsoeg.jpg?width=1200)
そこで自己融着テープをぐるぐる巻いて補修してみました。下の写真が補修後のものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1705820038523-B74cKCLs07.jpg?width=1200)
ここで使用したのがこの日東シンコーの自己融着テープ、ブチルゴムテープNO.15です。
![](https://assets.st-note.com/img/1705820038720-Vt54ZDYvW9.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1708654880635-kQVHZSu1QI.jpg?width=1200)
見た目はビニールテープのように見えますが、用途も使い方も異なっています。自己融着テープとはその名の通り、自分自身が融着、くっつくのです。使うときにはテープ幅が半分から3分の1くらいになるまで引き伸ばしながら、対象物に巻きつける時にもやはり半分くらい重なる感じで巻いていきます。
対象物が平面のときにはあまり向いていないので、とにかくテーブを巻きつけるように使用します。
すると自分自身が融着しあって、もう剥がすことはできません。剥がすためにはカッターナイフなどで裁断して切り剥がします。ちょうどシリコンでコーティングしたような感じに仕上がるわけです。防塵防水、電気絶縁、可動部などの処理に最適です。
ただし、自己融着テープ自体は紫外線などには弱かったり、若干ベタ付くので、この上から普通のビニールテームを巻くことあります。このビニールテープは耐性がないので数年でベタついてきますので、施工環境によっては張替えが必要かもしれません。
このイヤホンのケースでは本当はヒシチューブという熱収縮チューブを被せてドライヤーで熱を加えてピッタリ収縮させるのがいいと思います。でも手元にない。。。
類似の製品はホームセンターや100均にもあります。しかし日東の製品以外は品質にずいぶんと差があるので、400円ほどのものですからこちらを買われることを強くおすすめします。
セパありとセパなしの違いがあります。セパとはセパレーターのことで、テープの裏面に剥離シートが付いているかどうかです。剥離シートが付いていると保管している時にテープ同士が融着してしまうのを防いでくれます。その代わり、使用時にセパレーターを毎回除去する必要があります。私はこれが面倒なのと保管状態で融着した経験がないので、セパなしを使っています。
また一般のテープとは異なり、粘着力はほとんどなく、あくまでも自己融着しかできません。そのため「貼る」ということには全く向いていません。
もう一つ注意点としては、保管するときにはできるだけ空気(酸素)や紫外線に当てないように、ジップロックに入れて箱の中など暗い場所で保管してください。そうすれば数年は品質を維持したままで保存できると思います。