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ウイグル料理のラグメン、食べたことあります? (四谷坂町 TANDOOR MASTER)

ウイグル料理はじめていただきました。これがうまいんですよ。

ウイグルというのは地名国名ではなくて民族のことです。現在は中国の新疆ウイグル自治区やカザフスタン・ウズベキスタン・キルギスなど中央アジアに居住しており、人口は約1,000万人だそうです。

中でも特に美味しいのは、ラグメンという料理です。

ラグマンは中央アジア一帯(ウズベキスタン、タジキスタン、カザフスタン、キルギス、トルクメニスタン)のほか、中国西端の新疆ウイグル自治区でも食べられていますが、ウイグルでは「ラグメン」と呼ばれ、中国の手延べ麺のルーツともいわれます。地域が変われば作り方も食べ方も少しずつ変わりますが、何世紀にも渡って親しまれています。

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要するにラグメンとは、我々日本人的に言うと焼きうどんです。焼きうどんも誤解があるといけないので、皿うどんとの比較で言うと、皿うどんは野菜や魚介類を炒めたものをあんかけにし、麺の上に掛ける料理です。 一方の焼きうどんは野菜や豚肉を炒め、そこに茹でたうどんを加えて醤油やソースで味付けをしたものです。

今回はTANDOOR MASTERというお店で、ウイグル料理をいただきました。決定的に美味しいです。特にラグメンは、どの日本人も間違いなく好きだと思います。

見た感じは焼きうどんでしょ?

上の写真は過油肉ラグメンです。下味をつけた薄切りのラム肉を油で揚げてから赤と緑のピーマンや玉ねぎなどの野菜と一緒に炒めてあります。上手く説明できませんが、日本には無い味付けのおいしい焼きうどんなんですよ。ちょっとだけ名古屋の醤油系あんかけスパゲティーにも近いと言えば近い。

麺も独特です。強力粉を塩水を使わず、あまり熟成させない状態で麺にしていると感じました。日本のうどんは、捏ねた後に一晩くらいは熟成させて、引き伸ばして折り重ねてを繰り返しながら空気の層を作って行きますが、たぶんそいうことはしていませんね。また麺は非常に長いので、包丁で切っているわけではないと思います。

とここまで書いて気になったので調べてみたところ、やはり麺はこういう作り方でした。最後の方はなんかあやとりみたいですね。


ラグメンは麺の硬さと太さが独特です。これに具材と味付けが本当によく愛ます。香辛料の使い方も独特です。

そうそう、ハサミも一緒に出てきました。皿の上でハサミで3、4回カットすると食べやすくなります。1皿で一人だとしたらお腹いっぱいになります。

こちらはスパイシーラグメン。ハサミで切らないと麺が長くて・・・
カットしてみました。スパイシーとなっていますがそんなに辛くないです


続いて大皿鶏です。大皿鶏とは、鶏肉、じゃがいも、ピーマンの炒め煮を盛り付ける大皿料理です。豆板醤と赤唐辛子の辛みの後に、花山椒のほんのりしびれる辛さとクミンが鶏肉とよく合います。

大皿鶏は辛さも痺れもそんなに強くないです。ココイチ比2辛くらいです。大皿でこれで3,4人分は優にあります。


ラグメン以外ではシシケバブがこれまた絶品です。単品写真を撮らなかったので、グループショットからの無理矢理のトリミングです。

比較のために、サイゼリアの羊の串焼き(税込み400円)があるじゃないですか。あれを35倍くらい美味しくして、5倍柔らかくして、3倍大きくして、なんと税込み380円です。

臭みは皆無で柔らかいのです

サイゼリアも頑張っていますが、こういうのを見せつけられると、個店の底力を感じますね。

もう猛烈にビールが合います。

こちらはWUSUというウズベキスタンビールです。味は薄め、炭酸は弱め、アルコール度数は普通という、外国ビールに良くある感じですが、やはり現地モノで行きたいところです。

写真はひっくり返っているのではなく、まさかの呑み口はこの方向に付いていました。製造エラーなんだと思います


ランチもやっているようなので、まずはランチからラグメン体験してみてください。シシケバブだけでもとにかく満足度高いです。

これをきっかけにウイグル料理に興味を持たれたあなた。この夏に書かれた記事がありました。

また、書かれたのが2019年ですがこちらもどうぞ。

最寄り駅は四ツ谷と市ヶ谷と曙橋のちょうど中間あたり、防衛省の前です。夜は予約しないと入れないと思います。



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