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「天龍菜館」はガチ中華ではなくて中国の町中華なのさ (横浜 中華街)

横浜中華街に行くときには、たいていはJR石川町駅から歩いて行くことが多いです。その道すがら、中華街の外れに昔からずっと気になっている店がありました。見た目はいわゆるキタナシュラン系ですが、私の嗅覚がいつもビンビンに反応していたお店です。

開店前の状態ですけどなかなかの店構えでしょ?これに反応しない方がどうかしてます

そんなお店に、先日満を持して行くことができました。そしてこれがやはり大正解でした。

お店の名前は「天龍菜館」です。私のそんなに多くはない北京、上海、深セン、杭州あたりでの食事体験から、とても地元飯っぽい雰囲気で、味も内容もまさにそのとおりなのです。値段も格安過ぎます。

メニューです。あ、お母さん写ってる
ソフトシェルクラブの揚げ物の炒め。絶品。
老酒でいただきます
わかりにくいですがしいたけの炒め。未体験の味
たかが豆苗ですけど、抜群の炒め具合と味付け
ワンタン麺もデラウマ(何故かここだけ名古屋弁で)
サービスで頂いた揚げ餅

写真でも何となくわかると思いますが、広東料理です。それも台湾料理にかなり近く、全体に日本人好みの味つけです。それでいて店の雰囲気も客層も完全に中国です。給仕してくれるお母さんは台南のご出身とのことです。

最後にサービスで出してくれた揚げ餅は、お店にふらっと入ってきた近くの重慶飯店の料理人さんが、お母さんたちに持ってきてくれた自作のおやつのお裾分けです。これがまた美味すぎる。さすが重慶飯店。

今回は2名での訪問だったのとポーションが分からなかったので、様子を見ながら注文しました。盛りは日本の平均の2倍、海外の普通サイズですね。

気になったけど2名だったので注文できなかったのは、広東式釜飯らしい前述のメニュー写真にある1,500円の飯類と、薬膳料理カテゴリーにある羊鍋2,500円です。聞いたらこれらは4、5人前とのことでした。釜飯はともかく、鍋は持ち帰りは難しいと思うので、今度は大人数で挑戦したいと思います。

お店はビルの1階にありまして、厨房はなんと3階にあるんだそうです。挟まれている2階は全く別の人が使っているんだそうです。3階の厨房から1階のお店まではリフトがあるようで、料理はそれで運ばれてきます。だとすると途中の2階部分は一体どうやって通過してくるのかが、気になって仕方がなかったです。次回にぜひ答え合わせしたいと思います。

お店は1階で厨房は3階。排気の煙突でわかりますね

この見た目ですから、横浜中華街に観光グルメで来た人が初見で入ってしまうことはまずないでしょうが、通の皆さんには超絶オススメしたいです。間違ってもこのところ中華街で激増中の食べ放題店などには行かないようにしてくださいませ。

天龍菜館にはお店のサイトはないみたいなので、あまり本意ではないけど、全く当てにならない食べログのリンクを貼っておきます。あ、支払いは現金のみです。


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