海外渡航でTSAロックは掛けない方がいいかも
このところネットでよく見かける情報なのでここにも書いておきます。
航空機に荷物を預け入れる場合に、TSAロックになっているスーツケース、あるいは外付けの南京錠みたいなTSAロック鍵は、ロックしないことをオススメします。
最悪の場合、保安上の理由で鍵を破壊して開けられる可能性があるからです。
TSAロックとはそもそもアメリカの規格であり、全タイプのコピーが流失していて本来の機能が提供されていません。状況によってはむしろ怪しいということにさえなりかねない状況です。特に中国は保安検査は極めて厳密ですから、TSAロックのマスターキーで開けてくれるとは限らず、鍵を破壊される可能性を否定できません。
私は先月の渡航でもTSAロックはオープンのままで預け入れています。なお中国の航空会社に乗った人がTSAロックを壊されたと、特定の航空会社を非難するSNS投稿が目立ちますが、保安検査は航空会社の仕事ではないのでお間違いのないように。
預け入れ荷物もX線で目視検査する場合がほとんどで、不審なものがあると開けられます。この検査のタイミングが預け入れ前の場合とそうではない場合があります。特に後者の場合にリスクが上がります。これは航空会社には関係なく、渡航地によってはJALやANAでも発生するときは発生すると思います。多分搭乗クラスも関係ないと思われます。まあ破壊する前に呼び出されるとは思いますけどね。
SNSで非難している方はこの呼び出しに気が付かなかった、応じなかったんじゃないかと思われます。
私も一度、モスクワでアエロフロートのビジネスクラスに搭乗した際にゲート付近で搭乗待ちしていたら呼び出されて、中に入れていたアンティークの電気スタンドの尖った金属部分を指摘されて、開封させられて確認してもらってOKになりました。検査のおばちゃんに「あらこれ素敵じゃない、どこで買ったの?」って聞かれたのでパリだよって答えたのが懐かしいです。
またTSAロック対応のサムスナイトのスーツケースも持っていまして、これのキーを無くしたんですよ。そしたら普通にネットで買えるので、それを愛用してたりはします。
このスーツケースに限っては、もうだいぶ古くてTSAロックしないと簡単に外れてしまうのです。なので中国など検査が厳しそうな渡航地には持ち込まないようにしています。日本国内とアメリカくらいですね。
そういえばTSAロックが導入されるの前から、太平洋線では「開けて検査したからよろしくな!」ってラブレターが10回に1回くらい出てきますよね。