【格安海外旅行Tips Vol.06】 再び海外旅行はソウル発券が熱い
この記事の内容は、日程、目的地によって大きく変動します。また所要時間はかなり長いです。乗り継ぎや購入するOTAによっては、知識と経験と交渉力を要します。はっきりいいますが上級者向けの参考情報です。
海外渡航のスケジューリングにおいて、以前そうであったように、ソウル発着という選択肢を検討する価値があるということだけをお伝えするものです。ソウル以外では香港や中国各都市、バンコクくらいまでは時間があるなら調べても損はない気はします。
欧州行きの中国のエアラインは乗り継ぎ時間が6から8時間以上であればホテルを無償で用意してくれるケースがほとんどです。しかしこれは自動で付いては来ないので、自分で調べて予約する必要があります。航空券の予約クラス(つまり料金)によっては対象外のケースもありますが、特典券以外はほとんどが対象です。
検索してヨーロッパまで36時間と出てきてあり得ないとめげるのではなく、寄り道して中国で上海蟹が食えると思えるならお得です。
たとえば11月のアムステルダム行きの場合です。中国のエアラインはロシア上空を飛ぶので総フライト時間そのものは実は16時間ほどで、ロシアを飛べ(ば)ないKLMの直行便でさえ14時間でその差はあまりないのです。エールフランスのパリ経由でさえ17時間かかるのに23万円もします。
それでいて中国エアラインは運賃半額以下の8万円くらいからあります。これは日系のエアラインの3分の1ですね。さらにソウル発着だと5.5万で普通にあるので、ソウルまで別で買っても7万円台で行けそうで、これだと上海蟹に加えてソルトンタンも付いてくるってことです。
中国エアラインに関して言うと、スカイスキャナーやグーグルフライトではなく、Trip.comで探すことを強く推奨します。
あるいは日本だけで悪名高く、酷評されくっているGOTOGATEやMyTripです。もうそれはそれは散々な言われようですが、これもひたすら買い手のレベルが低いからです。日本人消費者は甘えすぎているだけです。
もう一つ、こういう記事を書くと必ずマイルが貯まらないからダメという人がいます。マイレージに関しては根本的なことを言うと、あれは航空会社が善意でくれるものではありません。全部自分のお金です。貯まらないというのは特定のキャリアやアライアンスに対して貯まらないということはありますが、自社マイルであれば最安の発券クラスでも加算されます。
またそもそもですが、ここ最近のマイレージの価値はダダ下がりです。上級会員の意味、ゲロ混みのラウンジ、たいして美味しくもないカレーに群がる意味がまだありますかね。ここは冷静に考えたほうがいいと思います。私も長年JGCプレミアでしたが、コロナ前にあっさり卒業しました。確実に正解だったと思っています。
はい、そうです。いまソウル発券が再び熱い気がします。ICN-LAXは7.4万です。LCCをうまく使うか、更に時間かかりますが福岡か大阪から釜山まで船、そこからKTXなんて優雅なヒマ人ルートもあります。パリなんかだとLCCのT'Wayが直行便飛ばしてます。
日本発着が高いのは、インバウンドの需要によって一方的に高騰しているからです。日本発着路線のざっくり9割はインバウンドなので、ビンボーな僕ら日本人はぜんぜんチケット買えないのです。
北米に関して、現在のたぶん唯一の例外はニューヨーク線です。復活就航したアメリカンが必死でセールをやっているので、それに引っ張られてユナイテッドもデルタも同じ10.5万円で売っていますね。これロサンゼルス線より安いので、時間がある方はニューヨークから米国に入るという選択肢もありです。
これだけ安いのに日本人はホテルとビッグマックセットが2,000円超えという話にビビりまくって誰も行かないんですよね。まあその通りなんだけど回避策はいくらでもあるのにね。
もっと面白いのは、米国キャリアは全く同じ日程で逆方向のニューヨーク発着だと2万円高いのです。高くても売れるんでしょうかね。
さらに興味深いのは、同じ日程でJALは日本発だと倍の25万で売ってるのに、ニューヨーク発だと半額の12.5万です。ANAも同じく日本発27万なのにニューヨーク発だと16万です。
これはいったいなんなんでしょうか。日本人は情弱なので、カンパニーエクスペンスの皆様は高くても買うってことですかね。真面目に理由がわからないです。航空券のマーケティングは本当に奥が深すぎます。
これらの情報のすべては、もちろんリスクというか、慣れてないとハマるケースもあるかとは思います。経験豊富な皆さまにおかれましては、いま再びソウル発券、発着という選択肢があることをお伝えしておきます。