乗り手の力量が試されるANAのLCC Air Japanで飛んでみた
ANAさんの海外LCCであるAir Japanさんで飛んでみました。
12月4日に、1月12日の仁川ー成田NQ022便を公式サイトで予約、決済しました。すぐに領収書だけがメールで送信されました。
このあとAir Japanからは何の連絡も来ませんでした。事前や前日当日の連絡も一切ありません。海外渡航歴が250回ほどの私ですもそんなことは過去にどのエアラインでもありませんので、さすがに不安になって調べてみたら、
とのこと。Air Japanには公式のwebはありますが、アプリはありません。オンラインチェックインもできないようです。それはまあいいでしょう。しかしフライト前に何の連絡も来ないのはいくらなんでも不親切極まりないと私は思います。
仁川空港でのチェックイン(他の空港については上のスクショをご確認ください)では、KIOSK端末は使えません。先程も書きましたがオンラインチェックインもできません。ということは、乗客全員が有人のカウンターにひたすら並ぶことになります。混雑状況や並ぶタイミングにもよると思いますが、機材が787ですから、満席の場合に最大で324名が有人カウンターで搭乗手続きをすることになります。これでは1時間以上かかる可能性がとても高いです。わたしはそれを見越して早めに行ったので、30分ほどでチェックインできました。
さらに仁川空港はセキュリティーの流れが非常に遅いので、少なくとも3時間以上前に空港に行くすることをお勧めします。3時間以上前にカウンターが空いてる可能性は低いでしょうから、3時間半から3時間前に並ぶのが正解ではないかと思います。
このあたりは当日空港でハマる可能性があります。まあLCCというのはそういうものなので、そこは承知で安い運賃を享受するものだと思いますから、不満はないです。乗り手の力量が試されるということです。
機材は大型機B788で、全席エコノミーのシートは3-3-3です。
久しぶりのボーイングの787シリーズ搭乗ですが、エアバスのA350シリーズとの乗り心地の差はやっぱり明らかですね。微振動と騒音がぜんぜん違う。ボーイングよどうしたって感じです。日本の技術が多用されてるから、なんてことではないことを願います。もちろん乗り心地乗以外の評価要素はたくさんあると思います。
シートピッチについては、ライバルZip AirはJALやANAの国内線普通席と同じ79センチに対して、Air Japanは81センチと2センチ広い。でも残念ながらこの差はわからないです。
WiFiを有料にしているところはZipAirに完敗ですが、これはわかってやってるのでしょう。このあたりのロジックについては、私は今ひとつ腹落ちしていませんけど。
ちなみに無料でできることは、すごくラフでリアリティーのないフライトインフォメーションと、
機内販売の注文だけです。エンタメコンテンツはありません。
この機内販売がなぜだかやたらと充実しています。これだけの商材を搭載しているということなのですが、これも今ひとつよくわかりません。これほど充実したLCCの機内販売を私は見たことがありません。 ニーズがあるならいいのですが。
さて気になることをもうちょっと。
まずこの呼び出しライトは、機体が動き出す15分前くらいから、ベルトサインが消えるまでずっと点灯したままでした。これにCAさんが気がついていないとすれば、ダメだと思います。
もう一つはこれ。Air Japanは離着陸時にこうして充電ケーブルを接続することを認めています。これについてはほとんどのエアラインが禁止しています。理由は緊急脱出時に妨げになる可能性があるからです。
こういうのがセキュリティーに対する航空会社の考え方を表していると、私は思います。
またこれはAir Japanの問題では直接ありませんが、機内で入国カードと税関申告書を配りまくります。僕らのVisit Japan Webについては一切の言及はありません。丁寧に日本語と英語で配っていました。個人的にはこれが一番悲しかったです。
Air Japanさんは2024年の1年前の2月9日に就航されています。およそ1年で成田、ソウル、シンガポール、バンコクに飛んでいます。保有機材は767が1機、788が2機、789が1機(ANA塗装)で、すべてANAからのお下がりです。
今回の搭乗で、ANAさんがAir Japanをどういう位置づけにしたいのか、あらゆる点で不明のままでした。