中国エアラインはロシア上空を余裕で飛行する
いよいよ12日間のワーケーションも帰国の途につきます。
スキポール空港では中国南方航空のチェックインはKLMが行っていました。これはラッキーです。というのもこういうケースでは中国南方航空が自社スタッフを配置することはなく、ローカルのエアラインに業務委託します。そうすると見た目は南方航空のカウンターにしか見えないのですが、ここではそうではないのです。
完全にKLMのカウンターで、南方航空のロゴは何処にもありません。これは慣れないと不安に思うかもしれません。つまりKLMのカウンターが開いていれば、チェックイン可能なのです。
普通こうしたケースでは3時間前までカウンターが開かないことが多く、その時点で列ができていてチェックインまでの時間がかかり、ラウンジで過ごせる時間が短くなる、ということが起きますがそれがないのです。
そのことは知らなかったのでそんなに速く空港に行ったわけではないですけど、それでも4時間前にはチェックインできました。
ただこれによってロストバゲージの確率が少し上がる(長時間バゲージが何処かに留め置かれるから)気はしますが今回は無事でした。
帰路はアムステルダムを20時40分に出て翌日の12時25分に北京に着くフライトです。
搭乗口では珍しいことがありました。荷物について誓約書を書かされるのです。搭載前や引き渡し前に開封したり、場合によっては搭載しないことを了承する必要があります。中国政府の決まりなのでしょうか。この手続きをチェックインカウンターで行わず、出国後に行うのは何か事情がありそうです。
機材は350−900ですので超快適です。ほぼ満席ですが、日本人は数名。8割が中国で2割位が欧州の方です。
今回もそうですが、コロナ以降本当に海外には日本人がいません。コロナ規制中に5回海外に出た者としては、膨大な費用をかけてよくもまあこんな形式主義だけの無意味なことをやっていたなあと思います。こちらに水際対策やってます感満載の、歴史的な愚策を記録しておきます。
飛行ルートです。中国のエアラインはロシア上空を目的地北京に向かって一直線で飛行します。これで2、3時間は時間短縮できます。これは大きいと思います。このフライトは9時間45分という短さです。
ここもしかしてご存じない方もいらっしゃるかもですが、ロシアのウクライナへの侵攻に対する制裁措置として、現在ロシア上空を飛行しているのは中国以外には、エミレーツ、カタール、ターキッシュエア、エア・インディア、エジプト航空など限定的です。先日わたしも乗ったロイヤル・エア・モロッコも飛行していますね。
で、何が制裁かと言うと、ロシアに通行料を払わないということです。
たとえば南方航空の場合、フライト時間の都合でアムステルダム行きは北京で1泊する必要があり、東方航空も国際航空も同じです。パリ行きであれば東方航空では上海で乗り継ぎがうまくいく組み合わせがありトータルで17時間です。
このように欧州行きは中国経由が速くて安いこともたくさんあるので、検索する際にはぜひ検討してみてください。ドバイ等中東エリアや西アジア、アフリカなども同様です。
時間がかかる場合でも、殆どの場合に航空会社が無償でホテルを用意してくれます。そのことはOTAはもちろん、HISなども教えてくれないと思いますし、航空会社も自発的に用意することはないのではないかと思います。あくまでも自分でよく調べて、自分で予約や必要な手続きをしないといけません。
時間がかかったとしてもホテル代がかからないのであれば、中国もおまけで付いてくると考えられれば最高です。もちろん時間が自由になる人の話です。
機内食1食目。
到着前の2食目、朝ご飯です。
定刻通りに北京大興空港に到着です。北京首都空港ではなく新しい大興の方です。
ここから羽田便への乗り継ぎが20時間ほどあります。これアムステルダムの出発をあと2時間も早めてくれれば乗り継げるんですけど、そんなことは考慮されているはずもなく。
でも往路と同じで中国南方航空がホテルを用意してくれます。そのためには臨時入境許可が必要です。このあたりは往路のこちらの記事をご覧ください。
無事に復路も入国できましたので、4Fの中国南方航空のサービスカウンターでホテルの予約をします。やはり同じくBeijing CSN Pearl Hotel 北京明珠酒店 北京大兴机场店でした。
この時点でまだ15時くらいです。翌日のフライトは9時55分なので時間はたっぷりあります。1時間ほど横になって軽くシャワーして8年ぶりに北京市内に潜入しました。
今回の渡航はこちらにまとめページがあります。