【テニプリ】それぞれの青学への想いについてまとめてみた
強く握った夢を掲げ、未来に打ち込め
お世話になっております。皆さま、お元気でしょうか。私は青学11代目が卒業してしまい、悲しみに暮れている日々が続いております。
前回、黄金オタクであることが爆発してしまい、下記記事を記述しました(未読でも大丈夫です)。黄金ペアに関してはおおよそ記述はできたと思いますが、一部考察できなかったところがあります。「青学テニス部副部長としての大石秀一郎」と「手塚と大石の絆」です。
この二つは黄金ペアを語るうえでは外せないと考えています。しかし、上記の二つを語るうえでは他のメンバーの青学への想いも整理する必要があるため、簡単には記述できませんでした。
もちろん「青学への想い」と言ってもかなり抽象的なテーマであるため、ファンの皆さんでも一人一人答えが違うと思われます。しかし、時間をかけ原作を読み返し、私なりにまとめたいと考え、今回記事にするに至りました。どうぞ興味がありましたらお付き合いください(おまけもあります)。
注意事項
・一個人の感想です。異論は大いに認めます。
・今回も一部発狂しました。
・筆者は黄金オタクです。そのため無意識に愛の偏りがあると思います。でも青学メンバー全員大好きです。箱推しです。
・今回参照したのは無印のみです。新テニは含んでおりません。特に手塚・不二・大石・越前は新テニもとても関わってくるとは思いますが、今回は割愛しました。
・画像の引用記載がないものはすべて無印の漫画から引用しています。
・まとめですのでテニプリを履修済みのお兄様お姉様には「そんなの知ってるよ!」ということは多いかと思います。
手塚国光
最初に我らが部長、手塚国光である。国の光である。
蒼い炎が揺れる場所へと
手塚はご存じの通り、青学テニス部を何よりも大事にしている。想いの強さは彼にかなう者はいないだろう。
どれくらい強いかというと、(おそらく)プロテニスプレイヤーを目指していて、ドイツ留学の話もあったが「青学全国制覇」のために断ったり、関東氷帝戦で左腕が今後の人生に響く可能性があるくらい酷使しても、青学勝利のため諦めなかったほどである。
手塚は一年の頃から自分の代では全国を目指していた。一度は先輩にラケットで左肘を殴られたことに失望し、テニスを辞めようとしたが、大石と大和部長に(半ば脅迫だが)引き留められた。その際に大和部長に「青学の柱」になるように話された。それからも肘はずっと負傷していたが、高架下の越前との試合までは肘に負担をかけないようにテニスをしていたようだ。
壊れかけても構いはしない 絆紡ぐために
越前との試合の時に全力を出した理由は「青学の柱」にするため。大石は肘を気にして全力を出さないでいてほしかったようだが、手塚は越前を青学の柱にするためには全力で挑む必要があると考えたようだ。
手塚は副部長である大石との絆も強い。自分たちの代で青学を全国へと導くという話をしてから青学を二人で引っ張ってきた。大石はやさしい性格のため、メンバーが試合中に怪我をした際には止めたり、棄権を促したりすることも多い。しかし、関東氷帝や全国立海戦の手塚の試合では、止めずに応援していた。手塚が何を一番に大事にしているかをわかっていたからかと思われる。
いつも仏頂面の手塚だが、青学が全国制覇した際は微笑んだ。新テニでは合宿の途中からドイツに行ってしまうが、青学への想いや仲間への愛情は変わらないだろう。誰よりも青学を愛してくれて本当にありがとう。
大石秀一郎
次に副部長である大石秀一郎について記述する。
どこにいても繋がっているから
大石は青学テニス部の副部長であり、手塚不在の時は立派に部長代理を務めた。
大石は元々責任感が強い性格であり、手塚との約束をきっかけに二人でチームを支えてきたため、青学への想いも強い。ただし、手塚の項目でも記述した通り元々の優しい性格のため、試合時にメンバーが負傷した際は止めることも多い。しかし、物語の後半では手塚以外にもあまり止めずに涙を流しながら応援していた。自分が全国制覇を目指すだけでなく、行動で示す他のメンバーの気持ちが分かったのかもしれない。
夢を一緒に追う この瞬間が楽しい
また、大石は行動から他人を優先してしまう性格があり、全国前に手塚が帰ってきたときに自身の全国出場を辞退した。ただしこれにより菊丸を傷つけてしまった。
前回の記事より、大石は他人の深層心理を読み取るのが苦手であると思われる。さらに自分を過小評価する傾向がある。それもあってだろう、菊丸がどれほど自分とのダブルスを大事にしているかを認識していなかった。
もし菊丸がこれほど傷つくとわかっていたら大石は辞退しただろうか。医師も完治していたと話していたため*、出場した可能性もなくはないだろう。ただ、菊丸が傷つくとわかっていなかったこと、自身は怪我が治っていないと思っていたこと、他のメンバーの気持ちを考えレギュラーから外したくなかったことから辞退を選んだのだと思われる。
大石は自身が出ることができないときもチームメンバーをサポートし、自分を犠牲にしてチームとメンバーを第一に考えた。厳しい手塚だけでなく、彼がいてくれたからこそチームの雰囲気も柔らかくなり、その面でも貢献した。大石君、お疲れ様でした。
*もしかしたらイップスだったのだろうか…?ラブゲームを取られたとはいえ、最強の手塚に負けたとしても本当に怪我が完治していないとは言えない。
不二周助
やり残した事がまだここにあるなら
次は青学No.2の不二である。人気投票ではNo.1である。
不二はチームとしての青学には愛情はあったが、性格上、あまり勝利という気持ちには執着できなかった。強すぎるが故であるとも考えられる。例えば、観月戦では弟の裕太を利用されていたため、わざと最初は相手の思うつぼにして、逆転勝利していた。
不二は手塚もそうだと考えていたようだ。しかし、関東氷帝戦の手塚との試合より、自分のことよりも何よりも「青学への勝利」を望んでいたことが分かった。それに対して非常にショックだったようであり、レギュラー辞退を申し出るようなこともあった。
上記に加え、不二の心情のターニングポイントとなった試合は関東立海の切原戦である。切原のラフプレーで一時的に視力を失った不二は、大切なものに気が付いた。危機的な状況の中、ガットが破けるほど無茶をしても青学の優勝のために勝利を諦めなかった。
さらに勝ちへの執着が強い切原に勝ったことも大きかったようだ。その後も白石戦では今までにないくらい青学のため勝利にこだわりを見せた。結果は負けてしまったが、タカさんが見たこともないというくらい悔しがっていた。
勝利に執着できなかった天才不二だが、手塚に影響を受け、切原・白石戦などを乗り越え、自分を含め青学への勝利を強く願うようになった。結果、彼が青学全国制覇へと導いた功績はとても大きい。
菊丸英二
ココがボクの居場所 一番輝ける キミも同じ?
副部長大石のダブルスパートナーである菊丸について記述する。結論から言うと菊丸は青学も大石も大事にしていた。
菊丸はご存じの通り、大石への愛が強い(公式)。そのため個人的には大石とのテニスにこだわり、青学自体はそこまで愛情はないのではないか?と考えていた。しかし、「大石との一件があった直後でも機嫌を悪くせず試合を応援する」「部の空気を変えるために(結果はどうであれ)行動する」などかなり行動から見ると結構青学の事を考えていると考えられる。
ただ、第一に青学の勝利を考えているわけではないかもしれない。例えば、全国大会の後半には間に合ったが、最後まで大石とのダブルスが叶わなかったのならばどうだっただろうか。アニメ版では「ていうかそんなのさ…俺が何とかするよ…お前の怪我なんか俺がカバーしてやるって…!!」と言っていた(なんて健気…!)。原作ではそこまで書かれていなかったが、怪我しているとわかっても胸ぐらを掴んで叫んでいることからもわかる通り、おそらく同様に多少勝率が下がったとしても一緒に出たかっただろう。大石が復活しなかった場合、本当にそうしたかはわからないが、十分に他メンバーとのダブルスやシングルスでも実力があるにも関わらず、「大石とじゃなきゃもうダブルスやんないぞ!」「シングルスって孤独(だからもう無理)」と発言した。これは青学を第一に考えてたらこう言わないだろう。
紆余曲折があったが、大切な大石と最終的に全国No.1ダブルスになることができて本当に良かった…!
乾貞治
刻んだ想いの 重さ抱き 乗り越えて行く
彼がいないと青学テニス部は成り立たない!データマン乾貞治について記述する。
原作を読み返す前は青学!というよりもデータが欲しいという気持ちが一番にあったかと思った。しかし、乾は物語が始まった時からすでに青学への想いはとても強かった。そして熱い漢であった。
乾はとにかく青学他メンバーに必要な知識を隠さずに与えている。乾のデータ採集はとても時間と労力がかかるものだが、(一部を除いて)メンバーに対して共有している。また、ライバル校だけでなく、青学レギュラーにもデータを基にしたトレーニングメニューを考えている。海堂ともブーメランスネイクの強化などを(主に)するためにダブルスを行ったりしていた。
さらにわかりやすいものでは「青学(ここ)もまだまだ強くなるな」というセリフを微笑みながら話していることから、個人の勝利だけでなく、青学全体としての勝利を願っていることが分かる。かっこいい…!
また、個人としての試合でも柳に勝利したときに他メンバーに対してガッツポーズや👍をしていたり、仲間への想いもあり、非常に熱い*。
あまり竜崎先生は良くも悪くも生徒指導に関しては首を突っ込まない方であるため、乾がいなかったら全国制覇などできなかっただろう。ありがとう。
*余談だが、クールに見えながら、意外と他人のテンションにつられたり、他人の恋愛がらみのことに興味津々だったりとお茶目である。
河村隆
まぶたにあふれ出す青い春
河村(以下タカさん)は屈指のパワープレイヤーである。また、寿司屋の息子であり、中学を卒業したらテニスを辞める予定である。
タカさんはパワープレイヤーであるがゆえに、同タイプの相手と戦うことが多く、いつも試合後は怪我だらけである。場合によっては死にかけている。流石に青学への愛情がなければここまではやらないだろう。自分が出ていない試合は重い旗を持ち、全力で応援していることも多い。
もちろん青学の想いも強いと思うが、タカさんは仲間に対してもとても愛情深い。勿論もともとの優しく仲間想いの性格もあるが、その根幹には3年メンバーへの感謝がある。
タカさんが一年の頃、パワーはあるがホームランばかりしてしまい、うまくコントロールできなかった。それを先輩たちに馬鹿にされ落ち込んでいる時、大石・不二・乾・手塚(・菊丸*)がそのパワーを「うらやましい」とほめた。その出来事外のこともあると思うが、こんな自分を認めてくれた同期メンバーに対して感謝と愛情が人一倍強くなったと考えられる。
「青学のお荷物」なんて言われたが、タカさんがいなかったらここまで来れていなかった。タカさんは青学への想いを抱きながら大切な仲間と最後のテニスに向き合い、全国制覇へと導いた。
*菊丸を()付けにした理由は、表情的に励ましていない可能性があるからである。詳しくは黄金ペアまとめのnoteを参照。
桃城武
言葉にして叶えてく 溢れ出す未来を
チームのムードメーカーであり、曲者の桃城について記述する。桃城は物語が進むにつれて段々愛情が強くなっていったと考えられる。
関東大会前は負けん気で向いていないとわかっててもダブルスを行ったり、よく他のメンバーと喧嘩をしていた。さらに、自分がレギュラーから外れると、部活をすっぽかしたりしていた。
しかし、その後は自分が出なくとも(実際は出たが)チームを全力で応援したり、海堂とダブルスを組んでも喧嘩も減っていった。リョーマが記憶喪失になった時も、そばにいて一番動いてくれたと思う。
おそらく、一個人として勝ちたいという気持ちの他に、青学自体への愛情が芽生えたのだと思う。
桃城の青学への想いを強くした出来事はレギュラー落ちしたことの他にも関東氷帝戦で大石の代わりに出たことも大きいと考えられる。妊婦さんを助けて右腕を怪我した大石に「氷帝戦勝って何としても全国への夢をつないでくれ!」と、レギュラージャージを託された。これにより、自分だけでなく、チームのために戦うという気持ちがさらに強くなったと考えられる。
桃城は大石からバトンを渡され次期副部長である。海堂と力を合わせて青学を2連覇へと導いてくれ!
海堂薫
あの日見てた空を、俺は忘れない
時期部長マムシ海堂について記述する。海堂も桃城と同様に段々思いが強くなった。
桃城とほぼ一緒になってしまうが、最初は喧嘩をしたり、特によく挑発に乗って手を出したりしていた。この段階では「テニス(ラケット)は人を傷つけるためにあるんじゃない」という手塚の後を継ぐものとしての素質はなかっただろう。
しかし、後半では対戦相手を認めたりと、人間としても成長した。前半にダブルスで桃城と組むときは喧嘩ばかりしていたが、後半ではライバルであるがゆえに桃城のことを良く知っているため、サポートも行えるようになった。さらに桃城がけがをした際にはバンダナを差し出した。
海堂は厳しくもあるが青学への想いも強く、先輩にも感謝している。それらを踏まえて、手塚たちは海堂を部長に任命したのだろう。青学を更なる高みへと、導いてくれ!
越前リョーマ
まだ見ぬ世界へ、限界を超えていきたい
最後に我らが主人公、越前リョーマについて記述したい。
越前も桃城・海堂と同じく、徐々に青学への想いを強くしていった。初期のころは桃と同様に負けん気でダブルスを組んだり、挑発をしたりのったりしていた(挑発は幸村との試合でもしているが…)。試合もチームのために頑張るというよりは、試合に勝ちたい・強くなりたい、という気持ちが強かったと思われる。
しかし、手塚に「青学の柱になれ」と言われたあたりから、それを意識し始めたのか、熱くチームを応援していた。幸村の試合の時もレギュラー一人一人に色々なことを学んだ(?)と思っているようだ。
物語中、一貫して生意気なルーキーであったが、徐々に個人ではなく、チーム全体を想うようになっていた。全国跡部戦では「青学(おれたち)は頂点へ行くんだ!」と唯我独尊の二人がチームの勝利のために全てを懸けて戦っていたほどである。その意識があってこそ、無我の境地にたどり着けたのかもしれない(無我の境地の記事を参照)。
越前は本当に立派に青学の柱を務めてくれた。これからも青学を支え続けるだろう。
きっと、ずっと、ともに走ろう
テニスの王子様はたった4カ月程度の物語である。だからこそ一瞬の儚い美しさがある。
新テニでは合宿や世界大会に入るため、青学のチームとしての試合はない。しかし、あの青い夏の思い出はずっと永遠に残るだろう。
これからも漫画やアニメ、ゲームやミュージカルを通じて、テニプリと青学を応援していきたい。
永遠の 三色の 虹となれ
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付録
青学への想いの定義
「青学への想い」は一言では言えず、様々な定義があると考えられる。そのため今回記事での定義を記述する。
・全国一位にするという強い信念
・自分だけ行ければいいのでなく、チームとして青学を全国へ導く
・今のメンバーだけでなく、過去に支えてきた先輩たちを敬い、まだ見ぬ後輩たちを含めて次の世代へ繋げようとする
想いが強いと判断する行動
今回青学への想いの強さが強いと判断した行動について記述する。なお、これは想いが強くないとできないという行動であるとは考えるが、結果として役に立ったり、正しい判断だったとは限らないとする。
・チームのために練習メニューを考える
・チームビルディングの勉強をする
・他メンバーの成長を見守る
・重い空気を和らげようとする(結果はどうであれ………)
・チームのために強くなりたいと願う・努力する
・チームのためにした選択に責任を感じる
・過去の負け試合に責任を感じる
・チームメンバーがやられた分をやり返す
・チームの優勝に喜ぶ
・先輩としてお手本を見せようとする
・部のことを想いイラつく
・全国優勝のためにドイツに行くことを諦める
・出たい気持ちよりチーム勝利を優先して身を引く
・負担がかかる技を使用してまで勝とうとする
・青学がなめられたら警告する
・👍
想いが弱いと判断する行動
同様に想いが弱いと判断する行動も記述する。
・つまらないことで敵味方ともに喧嘩をする(中体連に訴えない)
・寝坊などの遅刻
・部活をバックレる
・チーム内でわざと足を引っ張る・喧嘩を売る
・部の規律を乱す行為をする
・チーム内で新技披露を渋る
・負けん気で向いていないダブルスの試合で大会に出る
・補欠で応援しない
・試合を止めようとする・棄権する(相方のことを思っても)*
・青学の試合で他チームを応援する
・スリルや観月はじめに嫌な思いをさせること優先して本気で戦わない
*ただし長期的に見たらそうでもないかもしれない
越前の「大石副部長」という発言について
全国大会前の大石VS手塚の試合の時、どちらが勝つかという話に対して、ほとんどのメンバーが「手塚」と答える。しかし、誰よりも手塚の強さを知っている越前はなぜか「大石副部長」と答える。このことについて疑問だったため、おまけとしてここで記述させていただきたい。
私は結論から言うと「青学への勝利のために自己犠牲を選んだ大石を称賛した」からだと考えた。
まず、桃城が自分が辞退すると話した時に、「出たいんだろ?無理をするな」と話す時に、すでに越前の顔が見えないくらい深く帽子をかぶっている。さらに試合が始まっても越前は試合を見ずに木の葉にボールを当てる練習に励んでいる。試合が終わった時には直接見ずに大石の言葉を聞きながら真っ直ぐな目で空を見上げている。
木の葉にボールを当てるというのは、大石がほかのメンバーに対して力をつけてほしいからこっそり手塚を連れまわし言っていたことである。もしかしたら越前は大石が言っていた手塚伝説を超えることでチームのために辞退を選んだ大石の期待に応えたかったのではないかと考えた。
また、もしかしたら越前は最初の桃城との試合や裕太との試合などから相手が怪我をしていたり、どこかに負担がかかったりするかなどを気が付きやすいのかもしれない。そのため試合前から結果を察した可能性もある(もしくは手塚が絶対勝つという確信があったかもしれない)。
大石と越前の関係はそこまで深く書かれてはいないが、越前は副部長や部長代理を務めた大石に対して敬意を強く持っていたかもしれない。