見出し画像

【Nerhol】千葉市美術館「水平線を捲る」内覧会とレビュー

 お世話になっております。いつも見ていただきありがとうございます。

 この度なんと!私のコレクションが美術館に貸し出すことになりました!嬉しい!…ということで内覧会の招待をもらいました!これは行くしかなかったので行ってきました!そのレビュー?になります!
 すごいおまけで千葉観光と落合陽一氏のレセプションについても写真のみ載せます。


貸し出した作品について

Nerholのハルジオンの作品
UNTITLEDだったがErigeron philadelphicus No.12に変わっていた

 今回貸し出した作品については上記の画像の作品である。作家が展示を希望したらしい*。詳しくは下記2つの記事を参照していただきたい。
*とは言うものの、この展覧会を想定されて作られた作品であり、必然だったかと思われる。

貸し出した美術館について

 貸し出した美術館は千葉市美術館である。名前の通り市立の美術館であり、その分規模は大きめである。

 恥ずかしながらずっと気になってはいたがこの美術館を訪れたことはなかった。理由は遠いからである。
 千葉に行くなら友人たちとホキ美術館川村記念美術館に行くという事が鉄板だった。この二つは私立であるが、企業資本が絡むため最高のコレクションがある(というか私好みの作品が多い)。しかも展示にもこだわりを感じ、作品への愛を存分に感じる
 …と千葉市美術館の魅力について語り忘れるところだった。この美術館も好きなアーティストが劇的に売れる前に個展を開いてくれる。今よりは有名でない時に目[Me]の個展も開催されていた。今くらい目の事を知っていたら絶対見に行っていた。本当に見たかった。時を戻そう。 

実際に飾られた展覧会について

 この展覧会の説明はリンクをみてほしい。

展示風景

 少しだけ画像を載せる。Nerholの作品は写真だと良さが分かりにくい。ぜひぜひ現物でみてほしい。

むき出しの壁めっちゃいいなーーーーーー!
レセプションで話してたけど、美術館の歴史が感じられる。ネルホルとの相性が良い◎
またこの壁はリースであり、色々な美術館で使い回されるらしい。展示が終わったら表面を剥がすが少し残り、主題と重なる。
実は輪切りのソルベにされている。
額を横に置くなんて…なんて斬新。図鑑に乗っていた植物が野生で生えてる感じが出る。
本当にほしい(個人蔵)。彫られていてよく見えない中、真ん中左のハルジオンだけくっきりとしている。すごいハッとさせられる。小さい生命。帰化植物。本当に個人蔵。
和紙。昔この美術館は銀行の建物だったようだけれど、歴史がふわふわと積み重なっているように感じる。

私のコレクションについての展示風景

 美術館に貸出時に一番気になることと言えば、作品がどう展示されるかだろう。私は土色の額に入れて、地面に近いところに置こうとしている。さて…美術館はどう置いたのかな…?

 …あれ私の作品ある?

 一周しても見当たらなかった。もしかして額装が間に合わず展示できなかったのではないか?とも思った。出品リストを見てもう一度回りなおすと………?

ひっそりと
たしかにそこに
咲いていた
(575)

 あった。しかも一番最初の部屋に。うせやん。

 実は今回の展示は隠れているように置かれている作品が多い。NFTも会場内で配られているのだが、これまたひっそりとある。探してみてほしい。

額装してもらった写真。ギャラリーの方からいただいた。
土色の額。
このような展示をしたいと思っていた。

 ちなみに私は上の画像の作品のように、下の方にひっそりと置きたいと思っている。土色の額に入れればきっとハルジオンも生き生きしてくれると思う。

展覧会の感想

 今回展覧会を計4回周った。レセプションも行ったが、私のようなガキが(アラサーだが)一人でいるにはプレッシャーなのもあり内覧会の日は1日で3回周った。

 1週目は正直すぐ終わった、というか、つまらないな…。という感じだった(すみません…)。しかし、2周目になると見えなかった作品がみえるようになったり、錯覚かもしれないがなぜか作品がわかるようになった。おそらく空間と自分が同期したのだと思う。
 自然の中にいると自然と自分が曖昧になったことはないだろうか。おそらく無我状態なのだが、あの感覚に近い。そうするとなんとなく自然の摂理の欠片がわかった気になる。

 また、7階の千葉市美術館のコレクションとの組み合わせが!また!良い!!すごくいい!!!こちらは特に写真だと伝わりづらいと思ったため載せない。 ツバキカイの時も感じたが、ネルホルは作品と作品を共鳴させることが得意のように感じる。

 一点気になったのは額装の有無である。結構まばらだった。おそらく個人蔵のものが多いと思う。絶対に額装しなければいけない作品もあるが…。私の場合貸出の際に「額装は外しても良い」とギャラリーの方にお伝えしたが、レアケースだろう。
 全て額に入っていたらそこまで違和感はなかっただろうが、額がない方が良い作品はやはり多かった。もちろん聞けばコレクターも了承したのかもしれない。しかし、仕方のないことだが作品を活かせなくさせているのはコレクターかもしれない。責任を感じる。

 貸し出しの手順や金銭事情に関しては下記ノートに載せた。有料だが、ご覧いただけると幸いである。

おまけの千葉観光(?)

 ほぼ写真のみです。すみません…。因みに午後休取って二泊三日でした。その間に落合氏のレセプションに行ってました。

千葉県立美術館

千葉県立美術館
ネコチャン
おばあちゃんのような暖かさを感じる、とても

DIC川村記念美術館

 もう悲しすぎて…悲しすぎて………。署名ご協力ください。
 レストランのコースも一人で食べました。すごく美味しかったので行く際は是非予約をお取りください。

こもれび。美術館に入るまでの道って結構大事だと思っている。参道を歩くような感覚。
ムーアの作品。天使かな?
茶室より
茶室より。ひっそりと展示の最中にあるここが大好きだったんだ。もう日本美術はないのだけれど。
川村記念美術館で購入したブローチ。思い出に。

落合陽一のレセプション

 本当に関係なくて申し訳ない。千葉に泊まっていたが東京に夜だけ戻っていた。落合氏と3回くらい会話できたが、私のことを覚えていてくれた。その喜びを分かち合おう!感動できる!ありがとう!
 …というか元研究者として構造色の話が出来て本当に良かった。

鰻ドラゴン(よるのすがた)
鰻ドラゴン(あさのすがた)
私のコレクションと同じ作品!この置き方も良い。
寿司。落合氏はコハダが好きらしい。
私のコレクションと同じ作品がつられてる!と話したら落合氏が「ミスプリを吊るした」と話していた。しかしこれはこれで最高すぎる。
人工構造色らしい!色々ご本人からお聞きできてよかった…!!!
排気管?ドラゴン。鱗もある。

ホキ美術館

 土気駅から遠いので気をつけてほしい。友人と行った。写真撮影はできなかったが、素晴らしい作品たちに出会えた。

カフェ
トゲトゲ
カエルさん

おわりに

 今回貸出に関しては初めてだったが、本当に良かった。大変貴重な機会をいただいた事だけでなく、素晴らしい展覧会だった。川村記念美術館もこのタイミングでしか行けなかったため、最後に美術館に挨拶ができてよかった。
 ネルホルのこれからにますます期待したい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?