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【テニプリ】黄金ペアの二次創作をまとめて考察してみた

沼から抜けられないところ 言っとくけど、素晴らしいわ

 テニプリ界隈の皆様ご無沙汰しております。相変わらずテニプリ沼にどっぷり浸かっている凡夫です。皆様は沼ライフをエンジョイされていますでしょうか。私はもうだめです、抜け出せません。あらら割と簡単にfall in swampした割には深淵でした

 前回記述した心火を燃やしてフォーリンラブの黄金ペアの記事ですが、なんと皆様のご協力により、下記記事が「黄金ペア」「ゴールデンペア」でグーグル検索すると2番目にヒットします!(2024年11月現在)。皆様には本当に感謝しきれません。拡散やいいねやご感想をたくさん頂戴しております。読んでくださった方々に改めてお礼を申し上げます。

 さて、最近では二次創作の考察を主にしているのですが、今回は私の最愛の二次創作カテゴリーである黄金CP(ブロマンス含む)について掘り下げていきたいと思います。

 もちろん二次創作自体の世界に興味があるのですが、テニプリの、特に黄金ペアの二次創作がとても好きです。このために考察してきた側面もあります。

 しかし、女性向け作品は特に閉じた世界であるような気がします。そのため考察自体行ってよいのかという懸念もあります。そのため配慮はしますが問題があれば対応します。では始めます。

「気合い入れて行こうか!!」

不二が白馬に乗っている方の映画の最後の方の激写。頬を染めてますが?これって公式ですか?ちょっとおかしくないですか?

注意事項

・今回はかなりBLについて記述します。「黄金ペアとしての二次創作作品について」の項目はBLであるとは限らない想定とします。しかし苦手な方はそこも見て頂かない方が良いと思います。

・BLで取り扱うものは主に黄金ブロマンス大石×菊丸(大菊)です。私は逆CPもOKなタイプですが、学習が足りないので今回の記事では一つも取り上げません。

・いつも通り発狂しています

・参考にさせて頂いた書籍やアドレスについて、ここでは掲載しません。但し、私のテニプリ用Xアカウントのポイピクにソースとして記述予定です。今までたくさんの作品を読んできたので、無意識に影響を受けている所が多分にあり、参照元の掲載を取りこぼすことがあるかと思います。ご了承ください。

・今回は科学的に評価をするというよりは妄想に近いです。Xのようにお楽しみください。

二次創作は私の好みに偏ります。ちなみに私は萌えより暗い話の方が好きなタイプですので、そちらの作品からのインプットが多いと思われます。

・同人誌に関して2000~2024年までのものを読みました。ざっくりすべて積み上げた時に1m20cmくらいでした。Pixivは2011~2024年までの作品を読みました。しかしどれくらい観覧したかはわからないです。小説が多いですが同人誌よりは読んでいるとは思います。

黄金ペアとしての二次創作作品について

大石の髪型事情

 大石はまさかの非常に髪型にこだわるキャラクターである。お小遣いの使い道は床屋であり、中1,2,3で全て髪型が大幅に違う珍しいキャラである。
 10年後の髪型が判明したのはここ最近であるが、意外にも2000年代の同人誌でも同じような髪型であるものもある。なぜだろうか。それも考察してみよう。

 まず、公式で大石の髪型が判明したイベントを見てみよう。

大石の髪形カタログ。あたりまえだけどずっとビジュが良くて困る。特に25歳、もう光にしか見えない。1歳の時でもこれって胎内で聖書よんでた?????

 本当に顔がいい事は変わらないが全ての年代で髪型が違う。因みに中3の奇抜な髪型は10.5巻によると、特に何か大きな気持ちの変化が理由でもなく、自然とこれになったらしい。大石君の独特な感性にあっぱれ。

 次に二次創作での10年後など未来時期の髪型であるが、やはり2023年3月以前は中3までの髪型である場合が多かった。しかし、それ以前でも10年後のような髪型で登場している本も多かった。おそらく当時でも「中三大石はオールバックで髪を下すと公式10年後のような髪型になる」と考えた創作者がいたのだろう。中一の時からわかるように大石はややクセ毛であるため、ワックスなどしてないないとふわふわとしたツーブロなのかもしれない。

 ちなみに二次創作での菊丸は、10年後などであると、やや髪が伸びたりしている場合もある。特に2000年代の同人誌ではその傾向が強い。

黄金ペアのそれぞれの家族

 黄金ペアの家庭はそれぞれ大幅に異なる。大石は核家族であるが、菊丸は二世帯家族であり、兄弟も多い。大石には妹、菊丸には4人の姉と兄がいる

 二次創作での設定では大石妹は小学生である場合が多い。中学生であるものは見たことがないくらいである。おそらく大石は面倒見がよいことから年齢が幼めであると考える方が多いのだろう。
 また、優香(花)や優など、「」という感じが使われる名前が多いように感じられた。おそらく「秀」一郎であるから妹には優が使われるだろうと考えた方が多かったと思われる。

 菊丸の家族はかなりばらつくが、原作で後姿が出ている姉がいる。黒髪でロングヘアである。アニメなら家族全員足元などが出ている。
 二次創作では原作で登場していない方の姉は菊丸に似ているという設定が多く見られた。おそらく菊丸がまあまあ中性的な外見をしているからだろう。兄に関しては様々であり、割と普通の兄の作品が多かった。

 テニパによると菊丸の家に行ったとき大石はカルチャーショックを受けたようだ。心理学に依ると家庭環境が個人の性格に与える影響は大きいとされている。菊丸と大石の性格の違いもここからきている所もあるだろう。

黄金ペアの将来の職業

 大石の将来の夢は医者である。努力家で頭もよく、保険委員長であり優しい彼にはぴったりだろう。許斐先生が描いた10年後の姿は立派に医者(研修医かな)になった彼だった。おめでとう。泣ける。
 一方菊丸の将来の職業は公式でアイ○ルである。アイフルなども考えられるが(?)、ここでは一番可能性が高いアイドルと仮定しよう。

 まず、公式で出た大石の職業設定を時系列でまとめよう。

公式での大石の職業情報開示。OOOは10年後だったかと思うので研修医かな?

 つまり、2009年あたりから何となく医者になりそうだということが分かっていたという事である。

 次に二次創作の話である。実は2009年以前の二次創作でも大石が医者になっている設定が圧倒的に多かった。おそらく先ほど挙げた素質が大きいのだろう。他には税理士(父の影響か?)その他は特に何も設定されていないサラリーマンであった。

 一方菊丸は公式発表前はややばらついていた。一番多かったものはスタントマンと美容師とジムトレーナー(と専業主夫)であるが、それでも3作品程度である。スタントマンについては大石の外部進学時と同時期に話していた。しかし、体感だが意外にも本当にスタントマンになっていた作品はそこまで多くなかった。大石の方が硬い決断そうだっただろうか。
 また、アクロバティックであるためジムトレーナーはわかる。何となく美容師の設定もわかる。接客がうまそうだからだろうか?他にはゲーム会社のサラリーマン、体育教師などだった。ちなみにアイドルは見たところ一つもなかった。

 余談であるが、大石の専門はスポーツドクター、小児科、内科、整形外科などさまざまであった。まだ公式でも決まっていない。あなたの大石は何を専攻しているだろうか。

許斐先生のXから25歳の大石。唯一の人を選ぶ点であった髪型がかっこよくなり神と精霊と一体となった。

果たして大石は外部進学するのか?

 先ほど大石は将来医者になることを話した。しかし、青春学園中等部はそこまで進学校というわけではなさそうである。そのため、アニメでもあるように原作でも大石は外部進学する可能性がある
 そうするとテニスでの黄金ペアは解散せざるを得ない。菊丸はどうするのだろうか。もしかしたら大石に至ってはテニスを止めるかもしれない。あなたはアニメで外部を受験するといった後の菊丸の表情を見たことあるだろうか。こんなに悲しい事があってたまるか。
 ただ、原作ではダブルスの高みを目指すという描写がいくつも出てくる。もしかしたら原作の彼は外部進学をしないかもしれない。

 一方二次創作では意外にも2009年より前から外部進学、場合によっては医大付属の学校を受けるという描写があり非常にびっくりした。大石はやはり医者になりそうで相棒と最期まで高みを目指すよりも自身の夢を追いかけるというイメージがあったのだろうか。前回の記事でも述べたが大石は菊丸に対して割とわがままであるためだろう。

 外部進学の設定が初めて出てきたのは上記でも述べたように、2009年5月である。しかし、それ以前も2008年1月の全国立海で「これが俺達最後のDだ……」と話している。そのため、外部進学の話が出てくる場合2008年以降の二次創作かと考えた
 しかし、実際は2000年代前半から外部進学の話は出てくる二次創作はあった。さらに2005年には医学部へ内部進学可能な高校に進学する作品もあり驚いた。これに関しては前の項目で話した通り「大石の素質から医者を目指す可能性が高い」と考えた創作者が少なくなかったのだろう。許斐先生はキャラクターのイデアをファンに対して正確に提供することがとても上手である。とはいうもののそれを先に取り入れた創作者は本当に洞察力に優れていたと考える。

 大石が外部進学した場合、菊丸と疎遠になるという可能性も出てきてしまう。しかし、黄金ペアが過ごしたあの青い夏の光と絆は永遠に心に残るだろう。

新テニ427話。黄金ペアがダブルスの無限の可能性を追い求め続ける可能性が上がった。たった1ページだが我々に光が差した瞬間だった。
無印全国立海。中学生最後のDという発言にも取れるが、大石の外部進学を指している可能性もある。すでに英二君が泣いている。英二君を泣かせるな。

黄金CPとしての二次創作作品について

 ここからはBL要素を含む内容を記述する。しかしまずは一言お祝いしたい事がある。

大菊オンリー「おおきくまるっとあいしてる! DR2024」開催によせて

 2024/12/1!ビッグサイトにて大菊オンリーが開催されます!!本当におめでとうございます。そしてありがとうございます。
 まだ二次創作界隈に入れてもらってから1年程度ですが、すごい人気があるカップリングではないのに(てかなんで?この事実おかしくない?)オンリーを開催するということは大変なことだと思います。感謝しきれません。
 私は二次創作をほぼしない(すみません)ので、二次創作の考察をすることによって大石×菊丸に貢献したいと思います*。

 なお、ペーパーラリーもあるようです。皆さん行きましょう!!

*実は今回シナリオ担当という形でひっそりととある方の個人アンソロジーに寄稿させていただいている。

とはいうものの寄稿を受けて描いた水彩画
←完成時 シナリオ作成時→

未来黄金ペアの互いの呼び方

※ここからほぼ独断と偏見の世界です

 黄金ペアは大石→菊丸を「英二」、菊丸→大石を「大石」と呼ぶ。大石はほとんどの人を苗字で呼び、名前で呼ぶことはほぼない。菊丸にも中1の頃は「菊丸くん」と呼んでいた。しかし、菊丸に「英二でいいぜ」と言われたからなのか律儀にそう呼んでいる。かわいい。
 一方菊丸は相変わらず苗字呼びである。実は「オチビ」「あとべー」などあだ名で呼ぶことはあれど菊丸はあまり下の名前で呼ばない*。それもあるのだろうか。

 ここで二次創作の話に戻ろう。ほぼ結婚している状態の未来黄金ではどうだろうか。大石はほとんど英二呼びであることは変わらないが、菊丸の大石呼びが変化している場合がある。
 それでもやはり9割方は「大石」である。次に多かった呼び方は「秀ちゃん/秀」である。しかしこれでも数作品だった。結婚したんだな…という感想である(錯乱)。「秀一郎/しゅういちろ」などは1,2作品位しか見ていない。名前は長いので、あまり呼ぶ候補としては無いのだろうか。

 取り上げておいてあれだが、苗字呼びであれ、名前呼びであれ、2人の絆は変わらない。

*というか青学メンバーはあまり名前で呼ばない…?ちなみに菊丸はほとんどのメンバーに名前で呼ばれている。

黄金ペアの性格の種類

 テニプリは原作外でも公式コンテンツが多い。アニメやゲーム、ミュージカルなど様々である。しかし、あまりこれらの性格や設定が統一されていない。顕著な例で言うと菊丸である。アニメだと割とにゃーにゃー言っているが、原作だとそこまでは言わない。大石にもアニメのほうがべったりである。

 相当気をつけない限り、二次創作はクリエイター側の性格や思考と、クリエイターの目を通したキャラの性格で構成されていると考える*。そのため当然であるがテニプリ外の二次創作でも性格はばらつく。しかし、テニプリは上記より公式でも問答無用にばらつくため、本当にバラバラになる。
 そのため本当に独断と偏見だが、公式と二次創作の黄金ペアの性格を数パターンに分けてみた。もちろんこれが全てでないし、この中でも複数パターン混ざっているものもあると思う。

 大石

①優しい少年
 皆に気を配り、妊婦さんを助けるような心優しい少年である。但し、菊丸には若干わがままな所が出てしまう場合や、気持ちを汲み取れない場合も。原作の大石はこれに当てはまると思われる。主に未来黄金で疎遠になった菊丸も気を使う。大体何とかなる。

②真面目天然
 まじめだが超天然である。幽霊の話に騙され、正座してラケットと対話を試みる。本当に見ていて面白い(小並感)。ギャグ系の二次創作やアニメやテニラビの大石が当てはまる。

繊細
 とても繊細で内面での葛藤がある。二次創作では外部進学をするか迷う大石でよく見る。大体菊丸を取るか夢を取るかで菊丸に相談できずにいる。また同じことを繰り返すのか!大石の大バカヤロウ!!

S石
 大石が優しいことは確かだが、菊丸相手だとドSになる場合がある。大体スパダリで成人向け二次創作に登場する。

 大石はまじめで優しい点は変わらないが、比嘉中前のランキング戦での菊丸の気持ちをあまりくみ取れないような行動が出たため、菊丸に対して自己中心的だったり、繊細であったりする二次創作も多い。


 菊丸

男子中学生
 後輩と一緒に悪乗りしたりふざけたりする。しかし割と大石に執着し繊細で臆病な一面も。原作の菊丸がこれにあたると思われる。

デレデレにゃんこ
 すぐにゃ~んと誰かに抱き着く。ぴょんぴょんアクロバティック。語尾がだにゃ~。基本的に明るく大石が大好き。アニメやテニラビの菊丸がこれにあたる。

繊細
 ①の繊細で臆病なところにフォーカスされている。①の一部であることは間違いない。二次創作では大体大石が外部進学している。その後はその臆病さ故わりと疎遠になってしまう場合が多い。

お姉さん(?)
 妖艶な誘い受け。菊丸がかわいいので二次創作でたまに見る。いや見るか?かなり少ないかもしれない。幻覚?大体ギャグ寄り成人向けである。

 菊丸は公式でも目に見えて性格がばらつく。ほぼ二次創作で見ないが原作でも5巻頃まではつんつんしたローテンションの少年だった。
 BL二次創作で描かれる場合、かなりにゃんこの割合が多いような気がする。ストーリーに合わせやすいことや新規の若い創作者にとって原作よりアニメの方が見やすいからだろうか。

 原作通りの性格でないと二次創作を楽しむことができないという方もいると思う。しかし個人的にはそれぞれの黄金ペアがいて楽しい。皆さんの黄金ペアはどのような性格をしているだろうか。

*私個人としては二次創作の魅力の1つかと考える。

なぜ黄金CPの二次創作が少ないのか

 ここまで二次創作の細かい点を述べてきたが、ずっと言えなかった言葉がある。短いから聞いておくれ。

なぜこんなにも黄金CPの二次創作が少ないのか

 こんなに公式でいちゃいちゃしているんだから覇権CPだと思うじゃん?サンプル数を見ていただいてわかっただろう。他CPと比べると少ない。公式であんなことやこんなこと、こんな歌まででているのにも関わらずである。なんで??????なんで?????????

 色々考えたが私の中で仮説をあげる。それは「公式が余りにも強すぎるから二次創作をする隙間がない」という説である。

 下記本によると「二次創作には妄想の余地である空白が必要である」とのことである。黄金ペアは主人公のいる中学校であるため露出が多く、公式でもいつもべったりべたべた一緒にいるように見える(高笑い)。なるほど、たしかに空白が少ないのかもしれない。そうすると少なくとも公式と同じ時間軸や世界観で創作を行うことは困難だろう。つじつま合わせが大変である。実際に黄金ペアの二次創作は公式が全てすぎて「好きだけど二次創作をしない」という方は本当にたくさん見掛けた

 公式でしか得られない栄養素は多分にある。それを与えてくれるのはいつでも黄金ペアである。しかし、もっと二次創作やファンが増えてほしい…。そう祈りこのようなよくわからない記事を私は今日も記述している。

テニラビから。アニメもそうだがテニラビは本当に狙っている。このようなシーンがゴロゴロしている。

おまけ1:大石×菊丸のジャンルとストーリーの傾向

 腐女子の心理学によると、「BLは女性の性的欲求のはけ口となることを想定されている」と記述もあるくらい、BLは成人向けが多い。商業BLだと1話に一回濡れ場シーンを入れる時代もあったようだ。

 Pixiv内での大石×菊丸の成人向け率は10.2%である。とある方の情報によると、テニプリBLCPで一番少ないようだ*。ほとんど濡れ場なしでも成り立つ二次創作BLはかなり珍しいかもしれない。
 また、個人的な印象では黄金ペアの二次創作はかなり神聖で純粋なものが多い。これも成人向けが少ない理由に繋がるだろう。両極端にいる確執系のCPもたまに観るが展開が全然異なる。これも二次創作の良い所だろう。

 そこで完全に独断と偏見だが、大石×菊丸の物語で多く見かけるストーリーをまとめてみる。暗い物語が多い理由は私の趣味である。黄金ペアは仲が良いので体感明るい物語が多いはずである。

暗い系

・外部進学→疎遠
 医者を目指すために外部進学をした大石と菊丸が疎遠になる。大体再開してお互いの大事さが分かり交際に発展する。大石はテニスを辞めて、菊丸はシングルスをやっている場合も多い。

・大石を気遣い身を引く→引き留める大石
 年齢を重ねるごとに菊丸が大石の輝かしい人生にいて良いのだろうかと悩む。大石はあまり気にしていない。しかし事実婚関係より大石家と縁を切っている作品も何個かあった。

・大石が死ぬ→菊丸の葛藤
 大体大石が何かしらを助けて死ぬ。菊丸は一生レベルで引きずる。救ってくれ。死ぬな大石。

・交際直前の告白話
 大石もかなり気になっているが男同士だから実らないだろうと諦めている。しかし大体菊丸の想いが強く、お互いの想いに気付き大石から告白する作品を結構見た。


明るい系

・未来黄金の日常
 菊丸がアイドルなので外出が大変そうである。大石先生が結構甘えている作品が多い。医者とアイドルなのであまり休みが被らなそう。

・ほんわか中3黄金ペアの日常
 説明不要の激カワさ。二次創作だけでなく公式が無限に供給してくる。


 大石×菊丸に限らず、二次創作はそのCPの特性により、似たストーリーになる場合が多い。しかし、クリエイターの考えや感じ方、歩んできた道が異なる故、一つ一つ異なるものになる。似ていてもどれも魅力的で私の宝物である。

*ちなみに一番多かったのは幸村×真田らしい。28.4%だった。視覚とか奪えるもんね…。

おまけ2:菊丸と不二は親友であるのか

 二次創作では本当に不二と菊丸の親友設定が多い。特にBLだとさらに多い気がする。理由は同じ3年6組だったり、話しているシーンが多かったりするからだろう。私も36コンビは大好きだ。

 しかし、親友のような描写はあまりないような気もする。たしかに同じクラスになった際に1週間ほど家に通ったという情報があったような気もする。仲がいい事は確かであるが、それくらいなら同じテニス部の友人のくくりでも良い気もする。

 本当に個人的な推察だが、菊丸は大石の方が愛情が強いように見えるし、大石も菊丸を強く信頼していて、同調までできたため、こちらの方が親友ではないか(BL抜きでも親友以上という見方もある)。とはいうものの、親友は何人いたって良いし、現実でも親友と友人の定義は曖昧であるので、一概には言えない

 BL作品の記述の際に第三者視点や相談する相手がいないとストーリーが進みづらい。それも含めて親友であるとされたのだろう。36ペア、本当にかわいい。ずっと仲良くして。

テニプリのカードゲームからだが、原作の扉絵では桃ちゃんが乾の真似しているときの反応だった気がする。かわいい…………。

俺たちは何があっても黄金ペアだ!!!

 24年11月現在、私は黄金沼に落ちてから1年半程度だ。それからずっと二次創作を拝見しているがまだまだ底が見えない。ご存知の通りテニプリの歴史は長く深い。そのため連載当時から二次創作を読み続けている方々と比べると、私の考察など足元にも及ばない。

 しかしながら、黄金CPを研究するうえで意識してきたことがある。それは「なるべく大石×菊丸外の作品も拝見する」ということだ。私は夢女子の方や他cpの方とも交流することも積極的に行い話を聞いている。
 私の好きな言葉に下記のようなものがある。

 特定の時代にあまりに密着するひとたち、あらゆる点において時代と完全に一致してしまう人たちは同時代人ではありません。(中略) 同時代性とはすなわち、自身の時間との一風変わった関係ということになります。それは、時間に寄り添いながら、同時にまた、そこから距離をとるのです。つまり、より正確にいうならば同時代性とは、位相のずれとアナクロニズムをとおして時間に寄り添う、人と時間との関係性なのです。

ジョルジョ・アガンペン 「同時代人とは何か? 」
『裸性』 岡田温司・栗原俊秀訳、平凡社 2012年

 …意味が分からないと思う。つまり「その時代ばかりのものを学ぶ姿勢はよくなく、別の時代も学ばないと本当に知ることができたと言えない」ということを伝えたいのであると考える。これは時代や絵画だけでなくても二次創作にも言えると思う。具体的には逆CPだけでなく他CPや作品全体の研究、もっと言うと他の漫画の考察もしなければいけないと思う。

 二次創作はキャラやCPや関係性などの研究という側面も持ち合わせている。ほぼ非営利であるが、研究や考察は多大なる時間が必要であり、文章やイラスト、漫画にすることでさらに時間を取られてしまう。
 それらの作品に対し、果たしてどの程度の鑑賞者が同程度の熱意や時間をかけながら鑑賞するだろうか。これは美術作品にも言える。

 おそらく私も同程度の時間をかけて鑑賞することはできていないと思う。しかし、せめて熱意はなるべく表現したいとは思っている。それがクリエイターに対する最低限の敬意だと思っている。
 過去を含めて創作活動をして下さる全てのクリエイターに敬意を持ちながら、応援していきたいと思う。これからも二次創作という文化が盛り上がるよう願ってやまない。

 そうだ、今度私にあなたの素敵な黄金ペアの物語を聞かせてもらえないだろうか。



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