2018年の漢字(4)-「子育」の3つの意味。
(前回の続きです)
「“子育て”とは、“子(どもを)育て(る)”」が“子育て”その①とするなら、“子育て”その②は、“子(どもたちが)育て(あう)”。つまり、「子どもたちが主体的・自立的に育つ」。
昔から「親は無くとも子は育つ」と言われますが、子ども社会での学びは人間形成上とても大切。60代以上で生き生きと社会参画やボランティアをされている方は、ほとんど子どもの頃「ガキ大将」時代を経験されています。野山を駆け回り、いいことも悪いこともみんな年上の子どもに教わり、それを年下に教えてきた。「命の大切さ」や「自然の美しさに対する感動する心」そして「手加減」……。生きていく上で大切なことは、子ども社会で身につけられたようです。
執筆者の川島氏がインタビューした「岡山の自然 キーパーソンに聴く」の記事。
(岡山県自然保護センター季刊誌「自然保護センターだより」)
そして、見落とされがちだけですが、私も日々ひしひしと感じています。“子育て”その③は、“子(どもたちに)育て(られる)”。つまり、「大人が子どもたちから育ててもらう(気付きをもらえる・パワーをもらえる)」。
この3つの輪があってこその「子育て」。「育てる」と「育てられる」の両面を経験するからこそ、子どもだけはなく、大人も人間的に成長ができるのです。
ですが、子育て②と③ができる機会について、どのように感じていられますか?異年齢の子どもたちだけで外遊びしている光景を見ることがありますか?子どもたちが何かに取り組んでいる様子に、大人がいろいろ気づかされる機会ってありますか?
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