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43)17/06/大河の一滴

ランチで、ラケルのオムレツを食べた。上京してから知った店。すごく久しぶりに食べたけど、美味しかった。

先日、“若い広場”を聞いていて、アルバム『がらくた』を聞き直していたからかもしれない。その店の名前を歌詞の中で聞くとは思わなかったなぁ、桑田さんの“大河の一滴”。

2017年にリリースされ、この楽曲が収録されたソロアルバム『がらくた』は、これまでの桑田さんのソロアルバムとは違った感じがした。ソロだからこそ伝えたいことをあえて押し出した内容を名盤『孤独の太陽』から感じていたけど、桑田さん自身の創作ワールドでは、作品の発表の名義なんてことも、とうにどうでも良くなっていたのかもしれない。
その中でも、この“大河の一滴”は一瞬聞いただけで、ヤッタァ!とガッツポーズした覚えがある。桑田佳祐ここにあり、最高しかない楽曲。

桑田さんの作品も実はとてもクール。
ミルフィーユじゃないけど、考えられたいくつもの層があり、噛み締めた時にその効果を味わうことが出来る。世の中にはそれら全部を総称した印象で伝わりがちだが、繊細できめ細やかなサウンドワークで生み出された楽曲は普遍性があり、何度でも聴きたくなるし、聴くたびに発見がある。

アルバムでも、ライブでも、サザンでも、ソロでも、自分の実現したい音楽を貫きながら、それでいてみんなを励ましてくれる。
そんな仕事を実現するのがどれだけ大変かわかる年齢になってきてから聞き込む『がらくた』は、何年経ってもニューアルバムなのかもしれない。
ラケルよ、ありがとう。

#桑田佳祐 #大河の一滴 #がらくた #ラケル

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