【アラ還暦オヤジの人生最適化日記】7月25日:1分間エンタメEnglish
こんにちは。バブル世代アラ還フリーライターのケンジです。
学校も夏休みに入り、いよいよ夏本番。
毎日あなどれないレベルの暑さになっています。
「こんな暑さじゃやってらんねー」とぶーたれている方々もおられることでしょう。
今日から4日間にわたって、社会人の必須スキルであるつぎの4つのスキルについて、わかりやすくほっと息が抜けて役に立つ解説を行っていきます。
月曜日の今日は、「1分間エンタメEnglish」ということで、サクッと英語のについて紹介しますよ。
それでは、いってみましょう!
【エンタメ英語塾】映画「ボイリング・ポイント/沸騰」
Today's Phrase:do the order(発注する)
トラブルが立て続けに起こる戦場のような厨房で、オーナーシェフ、アンディへのたまりにたまった不満を爆発させるコックのフリーマンのセリフです。
「アンディ、ぜんぶおまえのヘマじゃないか。そうだろう?遅刻してくるし、(食材の)発注も仕込みもぜんぜんできてない」
正直なところ、イギリス英語のなまりがきつく、セリフの聞き取りには非常に苦労しました(結局、Googleの翻訳機能の助けを借りてようやく書き取ることができたのですが)。
ここで出てくる"do the order"とは「オーダーを行う」つまり発注をすること。"do"という動詞は日本人が普通に考える感覚よりずっと便利に使うことができます。
例えば、"do"にいろいろな単語を組み合わせるだけで、家事を表現するこんな言葉を作ることができます。
これなら、今日からでも使うことができますよね。
この映画の見どころ
今日紹介するのは、英国の高級レストランで繰り広げられるクリスマス前夜の厨房の様子を再現した映画「ボイリング・ポイント/沸騰」。
まったく救いようのない悲惨な結末
いわゆる「上級国民」の人たちと違い、私たちのような一般市民はふつう週5日必死に働いて自分と家族の生活を支えていかなければなりません。
常に時間に追われつつお客さんの要望に柔軟に応えていかなければならない飲食業の難しさを改めて感じました。
会社の事務職などと違って「手に職を持つ特殊な職業」であるだけに、働いている当人にとっては職への思い入れとプライドあることでしょう。
普通なら「こんな最低な職場、さっさと転職してまえばええのに」と思ってしまいますが、それぞれのキャラクターが抱えている事情を知れば知るほど、そんなに単純なものではないこともわかってきます。
英国社会の「今」を知るのにピッタリの映画
英国の社会問題や英国の飲食店で働く人々の労働環境をありありと描き出すこの作品。
一見すると華やかな高級レストランの厨房で起こっている現実を見せつけられると「飲食店の現場の厳しさ」というものが万国共通であることがよくわかります。
さらに、輪をかけて悲惨なエンディングに思わず言葉を失う「後味の悪さ」は超一級。
「休日にこんな深刻な映画は見たくないわ!」っていう方にはおすすめできませんが、「『仕事』っていったいなんだろう」ということを自分の身に置き換えて考えるきっかけになることでしょう。
近畿での上映館
「ボイリング・ポイント/沸騰」は、近畿では次の映画館で上映中です。
編集後記
映画を見終わって劇場から出てきたとき、同じタイミングで出てきたカップルの言葉がまさに自分の気持ちとぴったりでした。
コロナウィルスの流行で、飲食店は厳しい営業制限がかかっていたことはみなさんもよくご存知のこと。
飲食業界で働いている方々は他の業界に比べて給料がそれほど高いとはいえません。
また、ただでさえ毎日忙しい現場で頑張ってきたのに、本当に苦労した2年間だったと思います。
この映画を鑑賞してみて、改めて飲食業の現場の光と影を垣間見た気がしました。
飲食業に関わる方々はもちろん、ひごろまったく別の仕事をしている方々にも、ぜひ見ていただきたい映画です。
関西在住のWebライター/文筆家のタマゴです。私の書く文章があなたの人生を豊かにすることができていれば、ぜひサポートをお願いいたします。