アンチ黒江真由=転校したことない人? 響け!ユーフォニアム3期考
過激なタイトルでごめんね。
だって私、転校経験者だから! (๑˃̵ᴗ˂̵)テヘ
あ、断っておきますが、私、とくに真由推しってわけではない。
デカリボン以外、全員推しです。
もちろん麗奈も公美子も大好き。
だけど、あの子たちって別に私が庇ってあげる必要ないもんね。
―――というわけで、
私は黒江真由の味方をするよ!
ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
しっかし……
カタキ役とはいえ、多すぎるぜアンチ黒江真由。
まぁ……わからんでもないんよ。
真由が嫌がられる理由は。
主人公の久美子を追い詰める邪魔者ってだけじゃなく、奏が言うように、「なんでそんなこと繰り返しわざわざ言うの?」
という……イラつくよね。
あの、気を使っているようでいて、逆撫でする言動。
でもねぇ……実を言うと、それ、
転校生あるある。
だと思うんだよね、私は。
考えてみて?
いきなりの転居、転校で人間関係がリセットされちゃうんだよ?
それも(おそらく)自分で選んだわけでもなく、ある日、突然に。
自ら選んで新天地に赴く人には、準備期間があるっしょ?
下調べだってできるし、新しい環境に希望も持てるっしょ?
でも、慣れた環境から(たぶん親都合で)引き剥がされた子供は、突然の離別によって負う心の傷を癒す時間もほとんど持てないし、望んだわけでもない環境に馴染む手段も与えられないんだよ……
( ノД`)シクシク…
生まれた時からずっと変わらず同じ土地で育つ人と違って、転校生は、新しい場所の温度がなかなか掴めないんよ。
どこまでなら自分を出していいの?
自分の出現で波風立っちゃったりする?
もー、何もかもが手探り。
しかも、新入生とはわけが違って……
・転校生には横並びの仲間がいない。
・転校生には試行錯誤の時間はない。
・転校生の多くは、突然の喪失によって『これだけは手放せない』大事なものに気づいている。
(つまり普通の子より一点執着強め)
一点執着―――
手放さざるを得なかったものと引き換えに、これだけはなんとしても守りたい、と、持ち続けて来たもの。
あるいは、降って湧いたリセットのチャンスに、以前にもまして大事にしたくなったもの。
真由の場合、それが『音楽』であり、『ユーフォニアム』だった。
……きっと、そうだったんじゃないかと思う。
そしてそして……忘れちゃいけない。転校したことがないと理解できないかもしれんが、転校生なら大なり小なり感じるはずの、ある“感覚”のことも。
それは、
―――どうして、私がこんな目に?
だ。
めちゃ明るいポジティブな子でも、たとえそうと意識はしてなくても、
「自分で選べない状況に放り込まれた」
なら、ほぼ確実に、心の片隅に湧くんだよ。
―――どうして、私がこんな目に?
って。
そして、それが駆り立ててしまうのだ。
自分を肯定したい。
という気持ちを。
で、とりあえずこれだけは言っとかんと……と、おそるおそる爪を出してみるんだけど、なかなかうまい加減がつかめないんだ。
まるで、先住猫に『シャー!』する保護猫だな。
その結果、ああ! 周囲を逆撫でしちゃうんだ。
理解を得られないまま。
近寄りたいのに、近寄れない。
仲良くしたいのに、牙をむいたことになっちゃう。
なんなら、それを「悪」!と決めつける人まで出てきちゃう。
奏みたいにね。
と、ここまで書いて来たけれど、昨今のように不登校からの転校、というケースは別として、親の都合で転校する子って、やっぱり圧倒的に少ないよね。学校全体に対して。
だから、なかなか解ってはもらえないよなぁ~。
釜屋つばめ、真由を支えてあげてね……
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